「良い人」とはどんな人?
みなさん、こんにちは。
はや、あと半月ほどで4月。
新メンバーの入所を控えている
事務所様も多いのではないでしょうか。
それにしても
「良い人がいない」
「良い人が採れない」
今も昔も人の悩みは本当に尽きませんね。
ところで、「良い人」とは
一体誰のことを指すのでしょうか。
どんな条件が揃っていれば
「良い」と判断できるのでしょうか。
それを漠然とお聞きしてみると、
“簿記2級以上の資格を持ち
2,3年以上の会計事務所経験がある人”
“コミュニケーション能力が高い人”
“素直な人、誠実な人”
こういった返答が大抵はあるものです。
未経験者の採用か、経験者なのかによっても
そもそも基準自体違ってくると思うのですが、
一言で表現するならば、
「その事務所に合う人」
「一緒に働きたいと思う人」を
優先的に探すべきではないかと私は思います。
実は、この点が折り合わない限り、
仮に先ほどのような条件すべてに
該当したからといって喜んで採用通知を出しても、
結局長続きせず悔しい思いをすることになります。
どんなにスキルフルな人材でも、
職場環境次第で、
流されることも潰されることも多いということです。
「そうはいっても、
いまいる職員の言動まで変えるのは難しいよ」
という先生も多いはず。
そんな時は、
「何でもプラスにとらえられる人」を
ぜひ採用してみてください。
パナソニックの創業者である
松下幸之助さんは面接の際、
必ず「あなたは運がいいですか?」と
たずねていたというのは有名な話です。
世の中、
いいことばかり起こるとも限りません。
誰にでも、嫌な理不尽な目に遭う機会が
必ず一度や二度あるものです。
しかし、その一つ一つをできるかぎりプラスにとらえて
自分自身で柔軟に対処できるのか、
あるいはマイナスにとらえて腐ってしまうかは
個々人で差が生じます。
私がこれまでにおじゃましてきた会計事務所で、
長く勤められキャリアを積んできた方の
タイプを2つに大別すると、
■周囲の変化やプレッシャーに一切動じず、
ひたすら我が道を行くタイプ
■周囲の変化やプレッシャーを
一旦ポジティブに受け入れたうえ、
良くも悪くも柔軟に対処するタイプ
に分かれる気がします。
前者のタイプをよしとするかはともかく、
後者のタイプは、最初こそ目立たなくても
経験と実績を積めば積むほど
所長先生にとって大変頼りになる存在、
つまり「良い人」になっているケースがほとんどです。
結局のところ、続かなければ
活躍の場を与えることもできないのです。
私自身、社会人になってから
数えきれないほどの面接を行ってきましたが、
「素直な人」「柔軟な人」「ポジティブな人」というのは、
その年齢やキャリアを問わず
必ずしも多数派というわけではありませんでした。
そこを見極められる自信がないという方は、
基準を数値化して客観的に判定してくれる
性格診断テストなどを利用するのも
賢い選択肢だと私は思います。
ただ、当業界が
専門職の集団という特殊性から、
“スキル重視か性格重視か”という不毛な2択で
悩んでしまう先生も結構いらっしゃいますが、
変化の激しい世の中でも、
ブレずに成長を続けたい税理士先生にとっては、
「良い人」の基準をこのような視点から
設けることもありではないでしょうか。
10年、20年前からお付き合いのある事務所で、
現場の主戦力として
活躍されている方をいま思い返すと、
新入社員のうちから
いきなり頭角を現していたという方のほうが
むしろと少なかった気がします。
あれも、これも、それもと欲張り過ぎず、
「ここだけは譲れない」という絞り込んだ基準を
ぜひ作ってみてください。
ちなみに、私たちの場合は
今も昔もかわらず
「素頭(地頭)の良い人」を求めています。
さて、みなさんの事務所では、
どのような基準で採用活動をされていますか?
エヌエムシイ税理士法人実践事例公開セミナー(4月5日より開催)
お申込み受付中!
https://nmc-ao.jp/seminar/consulting/