時代に取り残されないために | 会計事務所応援 ブログ

時代に取り残されないために

みなさん、こんにちは。

 

私が生まれた頃の世代は、
すでに白黒テレビからカラーテレビに
全面入れ替えが終了していましたが、
(※年齢がバレてしまいますが)

 

そこから遡ると、

「カラーテレビは視聴者の想像力を奪う」

 

さらに遡ると、

「写真を撮ると、魂を抜かれる」

そんなことが
まことしやかに言われていた時代が
実際にあったそうです。

 

人間は技術革新が進み、
その第一報がニュースとして報道されると
誰もが「凄い時代が来た!」と感心する一方で、

それが一般に普及し始めると、

その最先端の技術を、

『すぐに受け入れられる人』と

『すぐには受け入れられない人』とに

どうやら分かれてしまうようです。

 

必ずしも
最先端技術がすべて“善”で、
それ以外は“悪”だということでもないのですが、

それらの新しい技術を
「見てみる」「聞いてみる」「触れてみる」ことなく、
問答無用で“ノー”を突き付けてしまうことで、
私たちの脳みそは想像以上に
老化してしまっているのかもしれません。

 

振り返ってみると、

私たちが全国の会計事務所様、その先の顧問先様に
提供しております財務ソフトCASH RADARシリーズが、
2010年にクラウド版としてリニューアルする旨を
ユーザーの先生に事前アナウンスしたところ、

 

「クラウド財務ソフトなんて、誰も求めていない。
 もっと他にやるべきことがあるのでは...」

 

「インターネットに常時接続する財務ソフトなど
 セキュリティ面が心配だ。

 お客様の理解が得られるかどうか甚だ疑問」

という声が、

思いのほか多かったと記憶しています。

 

他業界ではクラウド自体が
すでに珍しいものではなくなっていたはずなのですが、
当時の税理士業界には
まだまだ刺激が強かったのでしょうか。

 

その数年後から本格的な
財務ソフトのクラウド化が進み、
現在のような体系になったことはみなさんもご存じの通りです。

 

結局、本を読んだり、ネットで調べたり、
セミナーに参加してみても、
そこにある最先端の技術情報が、
先生の事務所にとって役に立つか立たないかは、
ご自身が実際に経験してみるしか
判断ができないのだと私は思います。

 

『お試し』という考え方もありますが、
結局、正確な検証をするには実践ありきなのです。

 

当然のことながら、
一定の初期投資が必要になります。

ある程度、所内スタッフの人件費も
計算しておかなければならないでしょう。

 

要するに「未確定な状況」から決断し、
実際に動いてみることで、
成否を判断したり修正をくわえて最善なものに
変えていくしかないのだと思います。

 

税理士先生は、その点非常に用心深く、
極めて慎重に行動される方も少なくないことから、

私たちのグループ税理士法人で
検証実験を事前に行いつつ、
その結果とともに新しい技術を取り入れた
サービスをみなさまにお届けするかたちを採用しています。

 

 

そのようななか
先日、某税理士法人の先生、職員のみなさんと
私どもの税理士法人スタッフとの間で
決算関連業務の具体的な手法について
情報交換を行う場を設置することになりました。

 

ところが、双方の税理士法人は、
かなり距離が離れており、
どちらかがどちからの事務所を
訪れるのであれば一日がかり。

 

なかなかそこまでの時間的余裕はありません。

 

そこで私は、インターネット経由での
テレビ会議を提案しました。

 

ところが、先生から、

「テレビ会議は、音が途切れたり、画像が崩れたり
 集中して話ができそうにない。

 私たちがおじゃまするか、木村さんのところで
 来てもらうしか選択肢は無いでしょう」

と反対されました。

 

先生が賛成されないのも、きちんとした理由がありました。

 

 

某税理士法人では、
私どもが提供させていただいております
在宅スタッフ活用のスキームが
すでに稼働していたこともあり、

東京近郊で在宅のお仕事を希望されている、
会計事務所経験者を紹介してきた実績がありました。

 

遠距離ということもあり
その面談をSkypeで行ってきました。

 

その際、何度か通信上の行き違いがあり、
同じようなトラブルが
また起きてしまうのではないかと
懸念されていたのです。

 

事前に何度となくリハーサルしてきていること、

また私自身も遠隔地とのテレビ会議で
何の不自由もなくミーティングを行ってきた
充分な経験値があることで先生を説得し、

何とか実施にご理解いただくことができました。

 

とは言いつつ、
私も不安がなかったわけではありません。

 

しかし、いざ実施してみると
それらは取り越し苦労に終わりました。

何の滞りもなく、
むしろすぐ近くでやり取りをしているかのごとく、
情報交換会はスムーズに進行していきました。

 

先生からも
「良かったんじゃない」とお言葉をいただき
ほっとしている次第です。

 

最新の技術情報に取り残されないように、
また、それらの普及を
過度に恐れることのないように、
正しい知識をつけ
柔軟に対応していきたいものですね。

 

みなさんの場合は、いかがでしょうか。

 


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