空虚この数年間、いろんな未来を描いていたの。何年もかけてさ、あれは違うこれは違うって繰り返して。汚れと消しカスだらけでぼろぼろになったけど、やっと下書きが完成したところだったの。あとは、なぞるだけだった。中身は、良くも悪くも多少変わるかもしれないけど、やっと物語がはじまりそうでわくわくしたし、安心してた。でもある日、その紙は赤の他人の手でぐしゃぐしゃに捨てられちゃったの。新しく押し付けられた紙には、消えない太いペンで、知らないコマ割りだけ書いてあった。