春の緑香 | タイトル未定・・・

タイトル未定・・・

ささやかな日常の雑記帳


きのう。

朝のうちはいつ降ってもおかしくないような空模様でしたが

だんだん晴れ間が出てきたので

午前中ちょっと買い物に出掛けました。

いつものように自転車に乗って。


出ついでに線路向こうの里山エリアまで

ちょっとだけ足を延ばしてきました。


花粉症の身でありながらこの時期林にもぐりこむこの暴挙・・

でも、春の野山ほど心を浮き立たせるものは

世の中にそうそうないとも思うので…



シロガネーゼに倣ってか

地元民からは「○○(地名)ーゼ」と呼ばれる(照恥)

閑静な新興住宅街を南北に抜ける道を

そのまま道なりに進んでいくと、風景は突然一変します。


真新しい道路は木立のところで終わり、道は大きく右側に迂回します。

そこからは先は車線も歩道も消え、

アスファルト舗装もところどころ崩れ落ちた

くねくねとうねった狭い道に変わるのです。


このあたりは異文化講座のフィールドワークで歩いたあたり。


左側は林。

右側には塀も垣根もない小さな墓地。

中には江戸時代の年号が刻まれている風化した墓標も。


「よし。今日はこの道なりにもうちょっと行ってみよう。」




車がやっとすれ違うような細い道の両側に広がるのは畑。

それに稲株だけを残した田んぼ。

そして、これらの田畑の持ち主と思われるお家。

大きな瓦屋根と納屋。庭には手入れされた松の木。



神社の標識がありました。

名前だけは見聞きしたことがあります。

本日の目的地が決まりました。



矢印に従って道を曲がると、そこからは一面の畑。

向こう側には深い木立が広がっています。



タイトル未定・・・

ピンク色に見えるのはホトケノザ

遠くの黄色は菜の花かじゃなければキャベツの花かな
(本当はもっと鮮やかに見えていたのですが…)



曲がり角にまた標識。

神社はまだ先のようです。

ガタガタ道をもうひと漕ぎ。


畑の一角に深く穴を掘っている箇所があって、

なんだろうこれと思っていたのですが、

そのうちのひとつで火燃しをしていて、合点がいきました。


田畑エリアに入るといつもどこかしらで火燃ししている光景に出合います。

環境の問題とかも頭によぎりつつ、

このちょっと煙たい空気には抗いがたい郷愁を感じてしまいます。

「焼却炉」とかね、言葉だけで脳内タイムスリップ出来そうなくらい。



空気と言えば、くねくね道に入ったところでは景色や道だけでなく

空気も一変するのがわかります。

みどり匂い立つと言うのでしょうか、

樹木と草の香りが大気のなかに濃く深く配合されているのを感じます。




神社着。


タイトル未定・・・


農道であり参道でもあるのでしょうか、

私が辿ってきた道もここから先は行き止まりです。


ここまで人とすれ違うこともなかったので、

自転車の鍵は掛けずに参拝してきました。

(というか鍵をかけると言う行為が無粋な気がして止めました)



大正末期に焼け落ちてしまって来歴の詳細は不明。

菅原道真公とかが祀られているそうです。

受験生を抱える身、学問の神様ならちょうどいいかななどと思いつつ。

二礼二拍そして一礼。


と、人の気配に後ろを見ると、男の方がひとり。

近所の方で、お孫さんの健康祈願によく来られるそうです。

(ご挨拶&立ち話にはなりますよね)



気がつけばこの場所は切り立った丘?山?の上のようで、

神社の左手と向かい側は急斜面になっていました。



タイトル未定・・・
眼下にはやはり里山の風景が広がります

(高低差全然わからないけど)




再び自転車に乗って、来た道を戻ります。


先ほどの畑の辺りまで戻って、

ここからは向こうに見える木立を目指して方向転換。

(内心は道を覚えていられるか結構不安)



「この先行き止まり」

の立札のところで自転車を降りてちょっと散策。


急な山道を抜けると、目の前が開けます。

360度を木立に囲まれた田園風景。


カエルとウグイスの鳴き声が聞こえます




途中、地面に夥しい数の羽根が道に散らばっていました。

他の生命のために供されたのでしょうか。


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タイトル未定・・・

岩肌に空いた穴は何かの巣でしょうか

タイトル未定・・・

溜め池には魚影が



静かで人気がなくてちょっと怖くてぞくぞくします。

ヘビとか出て来て噛まれたら困るなぁとか思いつつ、

引き返したい気持ちともうちょっと先に行きたい気持ちで

胸の中はわくわくずきずきしてきます。



そんな時間も10分か20分か、

そのくらいだったのだと思います。


突然そう遠くないところから近くから重機の音が聞こえ始めました。

時刻を見ると1時。作業員のお昼休みが終わったのでしょう。


と、それに呼応するようにぎゃあぎゃあと悲鳴のような

鳥の鳴き声が聞こえはじめました。

住宅街では聞かない種類の鳴き声です。

正体が知りたいけれど、姿は見えません。


こういうエリアをずっとこのまま残してほしい

そんな風に思うことは身勝手だとはわかっているのです。

自分自身こうした場所を切り開いて造成された土地に

移り住んだわけだし。


それでもやはり目の前に広がる景色と、

重機の轟音や道路わきに連なって停まるトラックとは

相容れないものを感じずにはいられなくて・・・


そんな感じで、最後はなんだか切なくなってしまいました。






今日は朝から雨ですね。


きのうから帰っていた長女に

「お母さん昼間こんなことしてたんだよ」

とか言いつつiPhoneの写真や動画を見せたところ、

「うそ、近所なのこれ?ヤバいね。」


「じゃ明日(つまり今日)帰る前に言ってみようか」とか

「うちも行きたいけど部活だ(次女)」とか

話していたのですがこの天気。

(予報通りではあるのですが)


「また今度帰ったときね」とは言いつつ、

いつになることやら・・