ナカモリ選手、帰国後のインタビュー | タイトル未定・・・

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ささやかな日常の雑記帳



先日日本を立ちアメリカへと帰国 されたショウ・ナカモリ選手

インタビューがExaminer に掲載されていました。




長期目標は2012年のオリンピック。それはずっと変わってません。」



Examiner(以下E): 怪我(膝の前部十字靱帯)の回復状況は?


S.N.: 順調です。6カ月経って、だんだんあん馬とかつり輪、平行棒鉄棒など、

 体操の種目に近い練習もできるようになってきています。

 回転運動や跳躍ももうすぐ出来るようになるでしょう。



E: 今回負傷したことで一番大変だったのは?過去に大きな怪我をしたことは?


S.N.: 大腿骨骨折や左肩の二頭筋腱断絶など、大きなけがの経験は何度かあります。

 だから、怪我との付き合い方は心得ていると思います。

 ずっとじっとしてなければいけないので欲求不満にはなりますが、

 今の状況下で出来る最大限のことをやるよう心がけています。



E: 負傷の直後はどう感じたか?のちに自身のブログで

 怪我をしたことを「チャンスが形を変えてやって来た」と書いていたが、

 何カ月にも及ぶリハビリ期間を経た今でもそう思うか?

 以前に比べて強化された点などあるか?


S.N.: がっくりきました。

 2009年は素晴らしい年で、殊にNCAAで14年間ぶりのチーム優勝ができて、

 その直後のことだったので。

 でも、アスリートはみなそれぞれが何らかの障害物を乗り越えてきているのだと

 考えることにしました。

 それで、怪我が治るまでの間は上半身と精神面の強化に専念することにしました。

 それに加えて、ここ3カ月強の間に日本に渡ってあちらの選手のトレーニングを

 間近で見ることができたことは、大変勉強になりました。



E: どうして国外に出て日本で学ぶことにしたのか?


S.N.: 理由はいくつかあります。何より僕の家族は日系なので、何度も行ったことがあるということ。

 それに、日本は体操が強いし、僕には以前から日本の体操選手やコーチとの交流があった。

 この2つを考え併せれば、日本行きはごく自然な流れでした。



E: 日本では日本チームと練習をしたのか?学んだことは?

 日米間で練習方法に違いはあるか?


S.N.: (順天堂)大学で練習していました。そこでのやり方は僕たちとは随分違っていました。

 アメリカでは練習の数をこなします。

 しかし、日本の選手は1回1回を大切にして、よく考えながら練習をしています。

 また、コーチが1から10まで教えるのではなく、選手同士が互いにアドバイスし合います。

 僕はこれはいいやり方だな、と思いました。自分の頭で考えるようになるし、

 また、ひとりひとりに最も適した技術の向上を図れるからです。

 それにこの方法だと、選手個人個人が自分が何をすべきかをはっきりと把握できるようになります。

E: ブログによると、日本でいろいろ素晴らしい経験をしたようだが?一番印象に残っていることは?


S.N.: 体育館で過ごした時間です。チームメイトは本当に素晴らしい人たちばかりでした。

 みんなとても親切で礼儀正しくて。彼らとは練習以外でも一緒に出かけたりしました。



E: 練習以外での日本選手たちの楽しみは何?


S.N.: 羽目を外したりすることはないです。外食したり、話をしたり、ときどき買い物に出掛けたり。



E: ショウ・ナカモリの日本での典型的な1日は?


S.N.: アメリカにいるときと同じような感じだけど、移動はちょっと大変でした。

 まず、朝起きて、朝食を食べて、その日の用意をする。

 それからバスで駅まで行って、電車に乗り、駅から大学まではまたバスに乗る。

 大学では、昼間は授業を受けて、午後から練習。

 それが終わったら 家に帰って、夕食を用意して、食べて、お風呂に入って、そして寝る。



E: 現在の目標は?


S.N.: 今のところ、1日1日、怪我の前の状態に戻そうと頑張っています。

 競技への復帰の時期については、すっかり復調出来た時点で考えます。

 長期目標は、2012年のオリンピック。それは前からずっと変わってません。



E: 現時点での練習内容は?


S.N.: 大体のことはできます―タンブリング、跳馬、着地以外は。

 今トレーニング時間にやっていることは、基礎をみっちり、

 それに本格的に体操を再開出来る体に戻すための調整などです。



E: 日本チームの中で親しい友人は出来ましたか?


S.N.: たくさん。代表選手はみんな知り合いです。でも、特に仲がいいのは、坂本功貴選手です。



E: 復帰はどの大会か?


S.N.: はっきりと答えられませんが、本当にもうすぐです。



E: 2009年のU.S. チャンピオンシップでかつてスタンフォード大でチームメイトだった

 デビッド・センダーが、“ShoNakamori.com”と書かれたユニフォームを着ていたが?

 (※これ のことかな)


S.N.: ShoNakamori.comは、毎日のことや2012年までの道のりなどについて綴っている

 僕のブログです。2012年まではトレーニングを続けることを決めてから、

 僕は練習以外に何か興味の持てることをしようと考えました。

 オリンピックを目指して頑張っている一体操選手(アスリート)の日常を

 人々に知ってほしいと思っています。



E: 自身のサイトでスポンサーのリストを載せているが、

 国の代表チームの一員ではない男子体操選手には生計を立てるのは難しいのか?


S.N.: 体操で食べていくのは容易なことではないです。

 国の代表選手には何らかの資金的な援助があります。

 僕の場合はそれに加えてパートタイムの仕事もしていますが、

 それでもゆとりを持って生活しながらトレーニングを続けるのに十分とは言い難い。

 そういうわけで僕は、夢を実現するために資金的援助をしてくれるスポンサーを

 自分から積極的に探しているのです。



E: パートタイムの仕事とは?


S.N.: 語学の個人レッスンをしています。

 主にアメリカ人に日本語を、日本人に英語を教えています。

 もう5年くらい続けています。



E: 引退後は何を?


S.N.: 何か日本に関係したビジネスをしたいです。

 スタンフォード大学では国際関係論と日本論で学位を取っていますし、

 日本語を流暢に話すことができます。

 ですから、日本とアメリカを結ぶような仕事ができれば、言うことないです。



E: 学校を卒業できたことについて?


S.N.: 最高です。スタンフォード大は厳しかった。

 学校の課題と体操の両立は容易なことではありませんでした。

 やり遂げることができて、うれしいです。



E: 崇拝/尊敬する体操選手は?


S.N.: ヒロユキ・トミタ(冨田洋之)をとても尊敬しています。

 常に「美しい体操」を心がけ努力するという彼のモットーは、

 素晴らしいことだといつも思っていました。

 これは大切なことだと僕は思います。特にルールが大幅に変更され、

 何はさておき難度重視といった風潮がある昨今においては。

 結局のところ、この競技は今でも「Artistic Gymnastics」(芸術的な体操の意)

 と呼ばれているのですから。