この前、ひとりで電車に乗っていたときのこと。
ふと気付くと、斜め向かいの座席に座っている男の人―30代サラリーマン風―
(サラリーマン的なスーツでサラリーマン的なバッグを携えサラリーマンぽく髪を短く切りそろえた人)
が、右手に持った本を熱心に読んでいる様子で、左手で鼻をほじっていました。
鼻に違和感かなにかあって気になったとかそんな瞬間を
たまたま見てしまったのかと思って視線を外したのですが、
しばらくして次に彼が視界に入ったときも、
そのあと見たときも、
またしばらくたってから目が行ったときも、
相変らすものすごく熱心に鼻をほじっていました。
視線はあくまでも本からはずすことなく。
公衆の面前で、あれだけ堂々と、かつ一心不乱に
鼻をほじる人を見かけたのは初めてでした。
その人はその後もずっと
指輪をした左手を鼻から離すことはありませんでした。
人前だということをすっかり失念しているのか、
よほど鼻が気になったのか、
いつもそうなのか、
私には知る由もありませんが…
私の中ではインパクトが大きすぎて、
数日経っても彼の姿が目に焼き付いていて、
こんなところに書かずにはいられませんでした。
ただそれだけの話なのですが…
不快に思われた方がおいででしたら、すみませんでした。