すべての競技を終え、緊張感から解放された顔で冨田選手は最後にこう語りました。
私はものすごく頑張って涙をこらえていました。
昨日の種目別鉄棒の演技。
今大会でさらに有名になったフレーズ「美しい体操」を自らの演技で体現してくれました。
寡黙な彼が、こんなにも雄弁に私たちに伝えてる・・・
確かに受け取りました。
彼の目指してきたもの――迷い、悩んで辿り着いた結論。
着地の失敗。
演技後に悔しそうに顔をしかめる冨田選手。彼がこんなにストレートに感情を表すのは本当に珍しい。
どれだけの思いがそこにあったことでしょう。
自らの演技の結果を甘受するように、出された数字をいつもの何でもない顔で受け止める。
感動とか悔しさとか安堵とか言葉でカテゴライズできない純然たるmovingで泣きそうになってしまって、それでも一応食事時の団欒中だったので、ポテトとともに涙を飲み込む。
年をとると、涙腺が緩む一方(これは生物学的事実だそうですね)、感情を抑える術も学んでいるもので・・・(今は一人でこれを書いているので、鼻水ずるずるです)
「後味が悪い感じにはなりましたけれど・・・・着地以外は全て完璧だったので。着地が本当に悔やまれる失敗でしたね。」
悔しさを隠した顔で、緊張から解放された顔で最後の演技を分析していました。
伝わってるから。
言葉ではなく、あなたの在り方がたくさんのことを教えてくれているから。
今はいろいろな重圧から解き放たれてください。
ほんとうにほんとうにありがとう。