アラブとイスラエル(高橋和夫)を読んで | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

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パレスチナ問題について知りたいと思い読んでみました。

第一次世界大戦での3枚舌外交

1947年の第一次中東戦争
イスラエル建国

1956年の第二次中東戦争
1967年の第三次中東戦争
1973年の第四次中東戦争
1987年からのインティファーダ
という歴史の流れをざらっと学ぶことがでしました。

(まだまだわからないところはおおいですが、、)

印象に残ったのが2点

1つ目がイスラエルの人々の国防についての意識。
男女ともに徴兵義務があり、税率は50%。GNPの一割以上が、防衛費。

それだけの負担を国民にしていても国民はそれに納得し、軍事独裁政権ではなく、民主主義国家なのだということ。

自分たちの国は自分たちで守るのだという強い意識は、日本人のそれとは比べものにならないくらい強く、とても考えさせられた。

今いる自分たちの国が戦争によって、勝ち取ったものであり、
いつも戦争とテロの危険性にさらされているとしたら、どんな感覚なのだろう?

とても月並みな言葉しか出てこないが、今の日本という平和な時代に平和な国に産まれて本当に良かった。
そんなことを思いました。


次に印象に残ったのが、アメリカにいるユダヤ人のイスラエルについての意識。

アメリカにいるユダヤ人のイスラエルについての感情は微妙なものがある。
イスラエルの生存は保証されるべきであるという立場をとりながら、アメリカのユダヤ人でイスラエルに移住し、その建設と防衛に献身しようとするものは少ないとのことである。

これまでの迫害の歴史に苦しんできたユダヤ人にとって、いつまた迫害が起きるかもしれない。その時の避難する国としてイスラエルが必要だという立場をとりながらも、
実際に、イスラエル現地にいって、活動することはなく、
安全なアメリカに住み、イスラエルよりの政策に投票し、寄付をする。

そこには、罪悪感や後ろめたさのようなものがあるのだという。


だからアメリカのユダヤ人はイスラエルにい
るユダヤ人には、文句は言えない。

自分は安全なところにいて、お金を払っているだけだから、実際イスラエルにいて、頑張っているユダヤ人には、批判はできない。
とのことだった。

(ただこの感覚もインティファーダ以降徐々に変化してきたとも言及してありました。)

ただこの感覚も日本人にはない感覚で、興味深いと思いました。


いずれにしてもまだまだ世の中には自分の知らないことがたくさんあり、もっと勉強したいなと思った本でした。




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