糖尿病患者さんの家族のストレスの統計から思うこと | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

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糖尿病と診断され治療を受けている人の家族の半数近くがストレスを感じている。



こんな実態が健康日本21推進フォーラムと製薬会社サノフィが実施した「糖尿病に関するQOL調査」でわかったそうです。



患者の家族450人のうち43.6%は「ストレスを感じている」と回答。



治療上最も大きな負担は
「精神的な負担」(54.7%)



そして、
コミュニケーション上の悩みを聞いたところ約6割(59.1%)が
「助言を素直に聞いてくれない。」

そして、約4割(39.1%)が「治療に関する意見の食い違い」
とあげていたそうです。



糖尿病は自覚症状が乏しい一方で、
食事制限などを伴い、長期に治療する難しさがあります。



私は糖尿病については専門ではないですが、
長期的な治療が必要であるということと、
症状が見えにくいという2点において
糖尿病は精神疾患に似た性質があるなと思います。



家族は病気が悪くなることを心配して、


「そんなに食べて大丈夫なの?」とか「もっと甘いもの控えたら」とか助言するのかもしれませんが、


本人は、「うるせーわかっているよこれくらい!
いいんだよ!大丈夫だ。俺の体なんだから、好きにさせろ!好きなもん食べて、それで早死にするなら、それでも構わない!」


みたいなすれ違いがあるのかもしれません。



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まあ実際現実はここまで単純ではないかもしれませんが、、、、




このような目に見えづらい疾患というのは、
病気そのものの苦痛だけではない、
様々なストレスが重複します。


例えば今回の調査でわかるような家族内でのストレスなどです。




骨が折れていたり、
血が流れていたり、
明らかに手足が不自由であれば、
人はそのことに意識がいきます。



目に見えるからこそ、
人が気遣ってくれたり、
自分も自分の体を気遣うことができるのです。




ところが、目に見えない疾患というのは、
いろいろと難しい。


食事制限にしても、
『まあでもこれくらいだったら食べても大丈夫だよね。』っていう範囲は、わからない。


食べた瞬間に痛みがでたり、蕁麻疹が出たりとか、すぐに身体に何かのサインがでるような病気であれば、
家族も本人も、
お互いに食べる物や量に関して、
ここまでにしておこうという共通理解がしやすいですが、

糖尿病のように目に見えにくい病気だとそのあたりはなかなか難しいのだろうなと思います。



だから家族が心配していろいろ助言するのだけと、助言を聞きいれてくれない。


このようなすれ違いが起きるのではないでしょうか。



自由に食べたいを食べたい患者さんと、
症状が悪くなることを心配する家族と、
家族内でのトラブルにつながるのかなと思いました。




こういう時のコミュニケーションのコツって
やっぱりなんと言っても基本は
相手の立場に立って考えてみること。
その上で、言葉を発することなんじゃないかなと思います。


もし、自分が糖尿病になって、自分の好きなものを好きに食べられなくなったとしたら、
どんな風に声をかけてもらいたいかな?
とか、
逆に、もし自分の家族が糖尿病になって、家族が自分の身体を心配してくれているのであれば、
どんな風に伝えれば自分の心配な気持ちが受け取ってもらいやすいかな?
と様々な人の立場を想像してみることが大切なのではないかと思います。






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