『もう私に構わないでください。』
頑なに心を閉ざしてしまう患者さん。
こんな方に出会うことが、臨床の場面では何度もあります。
『構わないでくれ』と言われても、
『ハイそうですか。』と
サクッとその場を立ち去れないのが、私たちリハビリ職の仕事です。
もちろん。その時はそのまま引き下がる事もあるけれど、
また次の日に声をかけてみたり、
またさらに次の日に顔を合わせにいったりと、
関係が切れないように、
毎日少しずつ関わる。
そういった関わりをしていきます。
患者さんの毎日の様子をじっと見ていると、
だんだん拒否することと、受け入れられること。その違いがだんだんわかってきます。
その違いを観察しながら、
だんだんとお互いにできること、共有できることを増やしていく。
私は、拒否の多い人にはそんな関わり方をしています。
特にそういった方には、なるべく受け身的な活動を提供することが多いです。
○マッサージをする
○顔の毛を剃ってあげたり、
○一緒に音楽を聴く
○料理プログラムで作った料理を、あげる(本人は作らず食べるだけ)
○ただ話を聴く
そんな関わりを続けながら、
半年とか1年とか時間をかけて、だんだんと受け入れられていく。そんな事例を、少しですが、今まで何例か経験したことも、あります。
そういった事例は、自分にとって大切な宝になるものです。
そんな事例を体験しているからこそ、拒否のある方でも、『ちょっと気長に関わろう。』そんな気持ちになれるものです。
余裕っていうのは、経験の上に成り立つものだなと思うのです。
今まで、関わった患者さんとの経験を大切にして、
今目の前にいる患者さんとの良いかかわりを、したいなと思います。
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