セラピストとしてのビリーフについて | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

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人生には様々な出来事があります。




様々な出来事の中から、
人は自分なりの“生き方のルール”のようなものを知らず知らずに決めています。



そういう“生き方のルール”みたいなものをNLPでは“ビリーフ”といって扱っています。




例えば、

残り物には福がある


とか


美人は冷たい


とか

私は雨男だ

とか


そういったその人だけが持っているような、自分のルールみたいなものです。







最近、私は、このビリーフに関して、

セラピストとしてのビリーフというものがあって、

そしてそれが自分のやるセラピーに大きな影響を及ぼすっていう事があるだろうなと考えています。






例えば、

「人は変わらない・そう簡単にはよくならない」というようなビリーフを持っていると、

患者さんがちょっとした変化をしている時に、それを見逃してしまいます。



ビリーフというのは過去の体験の解釈から作られます。



例えばこの
「人は変わらない・そう簡単にはよくならない」というビリーフについて考えてみると、



過去に自分が患者さんに介入して、

あまり良い変化が出なかった(と自分が解釈している)

こういった体験を何度かすると、

その体験から「人はあまり変化しないものなんだ」っていうビリーフを自分の中で決めてしまうものなのです。


そして、今後、
自分が出会う多くの患者さんに対しても、
どうせ大した改善は見られないだろうっていうような心持ちで、
介入してしまうという事になるのです。






しかし、そういう「人は変わらない・そう簡単にはよくならない」なんてビリーフを持って、患者さんを見ていると、

本当に、患者さんの微細な変化を見逃します。


基本的に変化しないっていう前提で人の事を見ているので、良くなっている所に気づかないのです。





さらにやっかいな事は、このビリーフっていうのは、知らず知らずのうちに持っている事が多いという事なのです。

知らず知らずのうちにそうだと思いこんでいた。

知らず知らずのうちに無意識に刷り込まれていた。

そんな感じです。


なので、
まずは、自分がこの知らず知らずのうちに持っていたビリーフに気づく事が大切だなって思います。


気づくだけでも、かなり意識の幅が広がり、新たなビリーフを取り入れる事もできたりします。



私は、先日自分にこの「人は変わらない・そう簡単にはよくならない」っていうビリーフを知らず知らずに持っている事に気づいたので、
「人はいつからでもどこからでも変化できる」っていう新しいビリーフを持つように心がけてみました。

そうすると、今まで気づかなかったような、患者さんのちょっとした良い変化にたくさん気づく事ができました。


人の意識の違いっていうのはすごい違いのあるものだなと思う今日この頃です。



さて、6月3日のセラピストとしてのセルフコミュニケーション&コンディショニングセミナーでは、
そんなセラピストとしてのビリーフの話などもしていきたいと思います。


興味のある方、ぜひぜひご参加下さい。


6月3日(日) 10:00~16:30

セラピストとしてのセルフコミュニケーション&コンディショニングセミナー

場所 越谷サンシティホール 視聴覚室