失語症の患者さんを見ていて発想したこと | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

現役の作業療法士が、リハビリ職のためのやる気を高めるNLPコミュニケーション術をお伝えいたします!NLPを用いたコミュニケーションセミナーを行っています!

(アメブロ版)NLPを使う作業療法士のブログ-110427_1955~01.jpg

失語症があっても、昔の馴染みの歌などを一緒に歌うと、歌える患者さんが結構います。


話せなくても歌は歌えるというのが、不思議だなと最近またふと思います。


これは歌うという行為が、

言葉+メロディー+テンポの3つの能力が揃って初めて歌えるという
要素還元的な考え方ができないという事をよく表している現象だな、と思います。



要素還元的に考えるよりも、メロディーとテンポという要素を手がかりに言葉が出てくるというシステム論的な発想の方がこの現象を説明しやいのだと思いました。




対人援助もこれと同じで、○○が悪いという悪者探しをするやり方ではなく、
良いものをより良く広めて、全体的な流れを円滑にしていく。そういうアプローチを常に考えていきたいなと思う今日この頃です。