【第3話】悪くないのに、自分の保険会社は交渉できない | 売り込まずに「あなたにお願いしたい」と言われる|案件獲得プロデューサー ナミマリョウ

売り込まずに「あなたにお願いしたい」と言われる|案件獲得プロデューサー ナミマリョウ

「商品には自信がある。人柄も悪くない。なのに、なぜか選ばれない」そう感じているなら、実力不足ではありません。伝え方の順番が違うだけです。500名の経営者を見てきた私が、心を整えるところから、売り込まずに選ばれる伝え方までをお伝えします。

 

相手は青信号だったと言い張りましたが、目撃者のおばあちゃんの証言によって、僕が0、相手が100になりました。

 

少しホッとしたのも、つかの間でした。

 

 

僕に過失がない場合、自分の保険会社は、相手との話し合いに入れないと言われました。

 

そういう仕組みがあることを、そのとき初めて知りました。

 

 

つまり、ここからは、

 

僕と、相手の保険会社。

 

その形で話を進めなければなりませんでした。

 

 

相手の保険会社の担当者は、淡々としていました。

 

話をするたびに、早く終わりにしたいという気持ちを、嫌というほど感じました。

 

 

「まだ病院に行っているんですか?」

 

 

そう言われました。

 

 

僕はまだ、体の痛みで病院に通っていました。

 

起き上がることさえ、つらい日がありました。

 

 

そんな体で、その言葉を受け取りました。

 

 

まだ病院に行っている。

 

まだ痛みがある。

 

だから通っている。

 

 

それを伝えても、返ってくる言葉は同じでした。

 

 

「もう治っているんじゃないですか?」

 

 

痛みは、僕の体にありました。

 

でも、その痛みが、まるで最初からなかったもののように扱われている気がしました。

 

 

痛みに耐えていることより、痛みを疑われ続けることが、本当につらかったです。

 

 

何を言っても、同じことしか返ってきませんでした。

 

こちらの話が届いているのかさえ、分からなくなりました。

 

 

買ったばかりの新車は、ぐちゃぐちゃになりました。

 

僕の体も、事故の前とは変わってしまいました。

 

 

それでも、相手からの謝罪は一切ありませんでした。

 

 

車は壊れた。

 

体は痛い。

 

病院に通えば、まだ通っているのかと言われる。

 

 

僕は、この怒りをどこに向けたらいいのか分かりませんでした。

 

 

行き場のない怒りと、終わらない話し合い。

 

ストレスは、どんどん溜まっていきました。

 

 

そして、体の痛みも、どんどん増していきました。

 

少しずつ、体が動かなくなっていきました。

 

 

このまま自分で話を続けていたら、僕が不利になる。

 

そう思いました。

 

 

僕は弁護士特約をつけていたので、それを使うことにしました。

 

自分の代わりに、弁護士に入ってもらいました。

 

 

これで、自分が直接やり取りをしなくてもよくなる。

 

話を任せられる。

 

そう思っていました。

 

 

ところが、弁護士が入っても、必要な資料や情報は、本人が集めるものだと言われました。

 

 

車のこと。

 

病院へ通った記録。

 

事故に関係する、いろいろな資料。

 

 

僕は、それらを自分で集めて、出しました。

 

 

体の痛みは、増すばかりでした。

 

思うように動けない体で、それでも必要なものを集めなければ、話は進みませんでした。

 

 

弁護士に入ってもらっても、結局、僕自身が動くしかありませんでした。

 

 

事故で体が動かなくなっていく中、事故のために動き続けていました。

 

 

そして、この間も、会社は待ってくれませんでした。