逝く準備 | 今が一番心地良いお年頃

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テーマを人間観察としたのは失礼ですが、タイトルは伯母の話です。

伯母が施設に入所する前、私の両親と伯母は近所で暮らしていた。

離れた地域で暮らしてる私が仕事で実家近くに行く時、両親には会わずとも伯母にだけは毎回必ず会いに行ってた。
それ程私は実の両親より伯母との絆が強い。

そんな伯母のお世話になってる施設から電話があり会いに行く事に。
電話をもらう程なので余程の事なのでしょうが会うまではそこまでの想像はせず。

昔を懐かしもうと話題作りの一環として昭和の街並みや地域の写真等をカラーコピーし持参した。
又、伯母は好き嫌いなく何でも食べるので選ぶのに苦労はないが
これは喜ぶかも
と、思う食べ物や飲み物を沢山買い込む。

うちの家系は長命で伯母も100歳近い。
お喋りが大好きで面会時に差し入れをすると何でも喜んで食べながら世間話に花が咲く。
年に3回程しか会えてないがそれでも楽しいひと時を過ごす。
思えば、前回は面会日時を予約したがコロナの濃厚接触者となり急遽キャンセル。
で、半年以上会えてなかった。


大好きだった亡き祖母も長命で100歳近くで逝ったが、ある時、私が母に
ばあちゃん凄いね。長生きだね
と良い意味で言うと、


母が
長生きしてるって事は逝く前に忘れないといけない事が沢山あるんでしょう
と、
冷めた口調で言った時にはショックを隠せなかった。
そんな言い方しなくても…
と。


さて、いつも元気な伯母をイメージしながらの面会。

ところが、
現実は違った。
それどころではなく近いうちに老衰で逝く…
そんな状況だった。
人はいつかは逝く。

なんだか悲しい思いで帰宅の途についたが、


伯母が殆どの事を忘れていると言う事は逝く準備が整ったのか…


昔、母の言った言葉を思い出した。


体調が悪いわけではなく老衰なら本人にとっては幸せかもしれないが複雑な心境です。