https://jamanetwork.com/journals/jamaotolaryngology/fullarticle/2804958?utm_campaign=articlePDF&utm_medium=articlePDFlink&utm_source=articlePDF&utm_content=jamaoto.2023.0841

 

2023年にJAMA系列の国際誌に掲載された、欧州10カ国のPCDによる耳疾患に関する、乳幼児から成人までの400人近い臨床像の報告です。疾患の希少性のため、これだけの規模のデータは他からは報告されていないように思います。

日本語の自動翻訳は不完全かもしれませんので、できるだけ原文(オープンアクセスです)をご参照ください。

 

抄訳(自動翻訳)
「原発性線毛運動不全症患者における耳疾患の特徴」

 

原発性線毛運動不全症(PCD)では耳疾患がよくみられるが、その全体像や重症度は十分に明らかにされていない。本研究は、国際的な耳鼻咽喉科前向きコホート(Ear-Nose-Throat Prospective International Cohort)のデータを用い、PCD患者の耳疾患の特徴を明らかにすることを目的とした。

2020年2月から2022年7月にかけて、10か国12施設で診療を受けたPCD患者を対象に、耳鼻咽喉科診察および症状質問票の結果を同一時期(または2週間以内)に収集した。解析対象は397例(年齢中央値15.2歳、0.2〜72.4歳、女性47%)。耳痛は204例(51%)、耳漏は110例(28%)、聴力障害は183例(46%)に報告された。成人では小児より耳痛や聴力障害の訴えが多かった。

鼓膜所見では、滲出性中耳炎(多くは両側性)が121例(32%)に最も多くみられ、鼓膜の陥凹や鼓膜硬化は成人でより多かった。ティンパノメトリー施行例216例のうち114例(53%)が病的(B型)パターンを示し、聴力検査を行った273例では多くが軽度の聴力障害を示した。

耳炎関連の問題には季節(秋は春の約2.4倍のリスク)が、聴力障害には年齢(30歳以上で顕著)が最も強いリスク因子であった。

結論:
PCD患者ではあらゆる年齢層で耳疾患が高頻度にみられるが、その程度や型は多様で、臨床的表現型の違いを反映している可能性がある。ライフステージを通じた耳疾患の変化を理解することは、フォローアップや治療方針の策定に重要である。したがって、特別な症状がなくても、すべての年齢層で定期的な耳科的評価を含む多職種連携によるPCD管理が推奨される。