翌朝、息子を迎えに行くため夫と娘と私と姉の4人で病院へ。
息子と再会する前に再度先生とのお話があったので、姉に娘を任せて夫と2人でお話を聞く。
先生から、息子の血液の検体を私たち自身で大学病院へ提出するよう依頼されたため、検体を受け取る。
その後外泊の注意点や緊急連絡先についてなどの説明を受けて、ようやく息子と再会。
隔離病棟の奥の奥から、男性の看護師さんに抱っこされて連れて来てもらった。
もう自然と涙が溢れる(;o;)
ごめんね
頑張ったね
えらかったね
息子がどんな反応をするのかドキドキしていたが、息子は一言も喋ることなく、表情も変えることなく、私に抱きついた。
姉と娘が病院近くの公園でお花を摘んでプレゼントしてくれた。
1週間前に市内の病院に入院した時のパジャマ姿でタオルを持って出てきた。
輸血してもらって、顔色も良くなった(^^)
どんな気持ちだったんだろう、車に乗り込んでも全く言葉を発さず、じっとしていた。
それから大学病院に行って検体を提出し、帰宅。
久々の家族4人での生活!
息子の表情も徐々に緩み、少しずつお話するようになった。
今でもこの時の入院の話を思い出して色々教えてくれる。
一人の時ママーって泣いた。
ポケモンのDVD見てた。
看護師さんにごはん食べさせてもらった。
などなど。
外泊の期間は短かったので、息子のやりたいことをやったり、行きたいところへ行った。
公園やお買い物、プラバンしたり、隣近所さんに了承を得て4月なのに花火したり。
でもまだ治療開始前のため、ずっとお熱が上がったり下がったり…。
そんな感じで病気を実感することもあったけど、普通に生活の中に溶け込んで過ごしている姿を見ると、「本当に病気なのかな?」と不思議な気持ちに陥った。
2日後に入院はしたけれど、採血の結果、緊急の輸血は不要ということで、再び帰宅できることに。
その日、担当医の先生から治療薬についての説明があったが、聞いたことのない用語がたくさん出てきたり、文字を見るだけで恐ろしい副作用のことを想像してしまい、ほとんど頭に入って来なかった。
この時のことは正直あまり覚えていない。
それから息子を連れて帰宅した。
娘はずっと息子にくっ付いて、仲良く遊んだ。
手紙もたくさん書いてくれた。
これまで当たり前のように過ごしてきた生活が、当たり前ではないことを実感する。
これからどのくらいの間、病院での生活が続くんだろう。
どのくらい家族離れて生活するんだろう。
保育園は?仕事は?どうなるんだろう。
もちろん病気や治療のことに不安はあったけれど、生活のこともすごく不安だった。
家でたくさん過ごして、いよいよ病院に戻る日。
その時はもう入院患者になっていたので、外泊扱いになるため、20時までに病院に戻らなければならなかった。
もちろんこの日から私も付き添い入院。
娘とはしばらく離れ離れになる。
時間を逆算して、お風呂と食事を済ませていかないといけなかったので、早めの15時ごろに息子とお風呂に入る。
それまで家で普通に過ごしていたけれど、お風呂に入っている時に、突然の鼻血。
普段の生活でも鼻血なんて出したことがなかったし、血小板が下がっているだろうから、なかなか止まらず息子は大号泣。
私たちも軽くパニックになる。
すぐにお風呂から出て、病棟に連絡し、対処法を教えて頂く。
ティッシュを何度も交換しても溢れ出てくる出血に、
「あぁ、やっぱりこの子、病気だったんだ…」
と再認識させられる。
とりあえず鼻に詰め物をして、額に冷えピタを貼り、なんとか出血をせきとめた。
娘を母に預けて、義母に運転してもらって夫と息子の4人で病院へ向かう。
娘と離れるのも、地元を離れるのも、相当辛いものがあった。
車内の空気は重く、病院が近づくにつれ、気持ちが憂鬱になった。
病棟へ戻り、荷物を整えて、夫と義母には帰宅してもらった。
隔離明けということもあり、はじめは個室に入らせてもらった。
鼻血はまだ止まっていそうにないので、栓だけ新しいものに詰め直してもらい、しばらくそのまま過ごすことになった。
初めてのソファーベッド。
なかなか寝られなくて、息子の隣で添い寝した。
さぁ、明日からいよいよ始まる…!
楽しかった花火…★