明け方、息子の身体がとんでもなく熱かったので看護師さんを呼んで、体温を測ってもらった。



なんと39.0℃超え!



解熱剤を内服させてなんとか解熱するも…



え〜…コロナの熱なんやろうか??



と思い始めた。



念のため、この日もコロナ検査をすることになっていて、泣きながら検査する。



結果は陰性。



え、陰性?!



よく分からない…



でも昨日陽性反応が出てしまっていることもあり、コロナ患者はここの病院で検査はできないと言われ、病気のことも早く調べた方がいいということで、もっと専門的な市外の病院へ転院することになった。



病院の先生には、



「おそらくリンパ性の白血病の可能性が高いと思う。白血病の治療は長くかかるけど、治る病気になってきてるからね。」



と言われた。



色んな思いがあったけど、治らない訳じゃないんだと思えた。



市外の病院へは救急車で行くことになった。



保育園にお休みの連絡を入れないと…



自分の職場には昨日の夜に連絡をして上司に事情を話してお休みをさせてもらった。



保育園に連絡して、



「昨日小児科に行ったら、詳しく調べた方がいい症状があって、昨日緊急入院しました。詳しいことが分かるまで、しばらくお休みさせてもらうことになるかと…」



言葉にすると涙が出て、上手く伝えることが出来なかった。



先生は、ただならぬ空気を感じて下さったようで、



「わかりました。また元気に来てくれるのを待ってますね。」



と言って下さった。



誰かに話すと、嫌な現実を受け入れてるようで悲しくなるけど、どこか安心感もあった。



夫に連絡して、向かう予定の病院に車で来てもらうことになった。



やはり夫も色々調べて眠れなかったようだった。



救急車に息子を抱いて乗り込む。



病院の先生も一緒に付き添って下さり、行き先の病院に着くまで、病気の話や何気ない話をずっとして下さりとても心が落ち着いた。



ありがたかった。



高速道路を救急車で走るのなんて、生まれて初めての出来事だった。



病院に到着すると、感染者の救急処置室に通された。



先生1人と看護師さん1人が、防護服を着て対応して下さった。



そこでもまた採血→ルート確保とコロナの検査をすることになり、処置室の外で泣き叫ぶ息子の声を聞きながら待った。



もう辛すぎました。



何回痛い思いさせるんやろう…



息子も昨日からずっと泣いてたので瞼は腫れて、血小板が低いのもあり、目の周りは点状出血でいっぱいだった。



この日2回目のコロナ検査も陰性。



おそらく2月に感染していたんだろうけれど、病気が原因でずっと治癒せずに偽陽性みたいな感じになっていたのかも知れないと言われる。

(実際その後家族の誰もコロナ感染しなかった。)



今朝のお熱も病気からくるお熱だった可能性が高いらしい。



この日からそこの病院で入院して検査と治療をすることになったが、やはり一度コロナ陽性という結果が出ている以上、一般病棟への入院はできないらしい。



2022年。

まだコロナが5類になる以前のお話。



まずは隔離病棟へ入院して輸液と輸血で対応し、体調を整えてから治療にうつることになった。



隔離病棟に付き添い入院することは出来ないことになっていて、



「お母さんはお帰りいただきます。」



と、息子一人、病院に残して帰ることになった。



生まれてからずっと一人にしたことなんてなかった。



しかも初めての環境で…



大丈夫かな…



処置室で息子と離れ離れになる。



看護師さんに抱っこされて、息子は泣かずに行ってしまった。



涙も止まらないし、頭も追いつかない。



夫と娘が到着したのは、その後だった。