子供の頃から疑問に思っていた。それはどうやら、自分が通っていた学校だけのことではないのだと、大人になるにつれてわかってきた。


 なぜ授業中にトイレに行きにくいのか。
 なぜトイレを利用する子がからかわれるのか。
 そうした苦痛を強いる悪習がなぜ、なくならないのか。

 

 明文化された決まりはない。

 なのに各地で聞く話で、国民の共通認識といってもいい。

 

 子供時代の話なので、自由にトイレに行ける環境を手に入れた大人になると、さしせまった問題ではなくなるので、突き詰めず、やがて忘れる。あるいは「変な決まりがあったよね」と笑い話に転化して懐かしい思い出にしてしまう。その繰り返しで、子供達だけがずっと苦労しているのではないか。

 

 このブログでは、学校のトイレを巡る問題、話題を拾い上げ、それについての考えをつづっていく。教育や医療の専門家ではないので、分析のレベルには至らず感想程度にしかならないが、排泄の話題が忌避されがちな社会において、こんなできごとがあったのだと記録することにも、意味があると考えている。

 

 私もまだ時代が昭和の頃、その不寛容さに悩まされた一人である。

 トイレが原因で、子供たちが不登校になったり、いじめにあったりするケースをゼロに近づけ、より快適な環境で学校生活を送れるようになれば、と願っている。