★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.05.16)
自民党で拉致問題につき会議
平成28年5月16日、自民党本部において、拉致問題対策本部と外交部会の合同会議が開催された。加藤勝信・拉致問題担当大臣、濱地雅一政務官の他、古屋圭司・拉致問題対策本部長、塚田一郎事務局長、橋本岳外交部会長を初め関係議員が参加した。
家族会から横田早紀江さん、救う会から西岡力会長、平田隆太郎事務局長、特定失踪者問題調査会から荒木和博代表、村尾建兒専務理事も参加した。
以下はその概要である。
■自民党で拉致問題につき会議
冒頭、古屋本部長は、以下のように述べた。
第二次安倍政権発足後に、北朝鮮は、「拉致の香りもにおいもしない」と解決済みとの姿勢であったが、5月の党大会では、拉致問題に言及しなかった。これは国際社会が連携して制裁を強めているのがじわじわと効いているからだと思われる。この線を維持して、さらに国際連携を強め、解決を求めたい。
また我々は米国を昨年から5回訪問したが、拉致問題に関する上院、下院での決議をうながしてきた。今決議案が上程されているところだ。
その他の発言は以下の通り。
加藤勝信・拉致問題担当大臣
拉致問題に関しては引き続き遺憾な状況が続いている。他方、国際社会では北朝鮮に関する安全保障だけでなく、人権に関する関心も高まっている。このゴールデンウィーク中、ワシントンでは米国戦略国際問題研究所と政府共済のシンポジウムを開催し、韓国の関係者にも参加してもらった。家族会から飯塚耕一郎さんにも参加していただいた。
ニューヨークでは政府主催のシンポジウムを国連本部で開催し、マルズキ・ダルスマン国連北朝鮮人権状況特別報告者にも参加してもらった。同氏は、拉致問題につき最終的な責任者である金正恩及び関係者の法的説明責任を追及する仕組みを作ろうとしている。家族会の横田拓也さん特定失踪者の大澤昭一さんにも参加していただいた。
私もそれぞれに参加し、拉致被害者も家族も高齢化しており、一刻の猶予もならない状況であることを訴え、国際社会の連携強化を求めた。
横田早紀江(横田めぐみさん母)
長い時間をかけて多くの人が尽力された結果、多くの方々が救出への思いを持つようになってきた。しかし、大切な命をなかなか取り戻せないのが現実だ。拉致問題は国家の問題で、国家が被害者を救い出さなければならない。一刻を詰めて動いて頂きたい。一人ひとりの気持ちが沸騰点に達しないとなかなか解決しない。
西岡 力(救う会会長)
加藤大臣は、拉致被害者とその家族が高齢化しているとおっしゃった。我々は高齢化と言うと家族の高齢化と思う部分があるが、実は被害者も高齢化しており、苦しいのは向こうにいる人たちだ。帰国した地村さんも今年3月末で退職された。
また2年前に始まった「調査」について知っているだけに、今回救出されないと被害者が絶望的になる。特に精神的な面が心配される。
日本を動かすには拉致被害者を返すしかないと決断させることが重要だ。4月の国民大集会の決議では、「北朝鮮に対する制裁と国際連携の圧力をかけ続け、被害者帰国のための実質的協議の場に彼らを引き出せ」とあるが、決断した上で実質的協議に臨ませないと、同じようなことになる。
実質的協議を行っている時は、静かになる。それをしているなら、苦しいけれども、我々は結果を待つ。
以上
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