制裁と国際連携で全員救出実現を!-国民大集会報告3ー救う会全国協議会ニュースより | 日本会議長崎のブログ

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★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.04.14)

制裁と国際連携で全員救出実現を!-国民大集会報告3


西岡


各党代表からのご挨拶をいただきました。ここで塚田一郎拉致議連事務局長から参加してくださいました国会議員の先生方のご紹介をお願いいたします(拍手)。


◆参加国会議員紹介


塚田一郎

(拉致議連事務局長、自民党参議院議員)


それでは今日ご出席をいただいている拉致議連の同志の先生方をご紹介します。


内閣総理大臣 衆議院議員 安倍晋三(拍手、以下略)

拉致問題担当大臣 衆議院議員 加藤勝信

衆議院議員 古屋圭司  衆議院議員 松原 仁

衆議院議員 上田 勇  参議院議員 浜田和幸

参議院議員 山谷えり子 衆議院議員 笠 浩史

内閣府副大臣 衆議院議員 高鳥修一

内閣府大臣政務官 衆議院議員 高木宏壽

衆議院議員 細田健一  参議院議員 井上義行

総務副大臣 衆議院議員 土屋正忠

参議院議員 堀井 巌  衆議院議員 渡辺 周

衆議院議員 大西英男  衆議院議員 吉田豊史

前衆議院議員 西村眞悟

そして私、衆議院議員 拉致議連事務局長 塚田一郎です。


拉致被害者全員の一括帰国のために、拉致議連一丸となって頑張っていきますので、今後ともご支援宜しくお願いいたします。ありがとうございました(拍手)。


◆テロ支援阻止の新法を


西岡


先生方ありがとうございました。皆様方のお手元にある今日の決議案の3.では、「立法府は、北朝鮮のようなテロ集団を支える活動をわが国内で行うことを阻止する新法を作れ」とあります。


これは昨年9月から問題提起をしていますが、今回日本政府が、「核技術者、ミサイル技術者が日本から北朝鮮に行っている。総連系の在日朝鮮人です。その人たちが行くのは自由だが、帰ってくる時再入国を許可しないという制裁をかけました。


これは自民党案が採用されたのですが、5人と報道されています。その内一人は、何と現職の国立大学の教授です。二人は国立大学で技術を学んだ人です。


しかし、その人たちに現行法規でできることは、北に行って帰ってくる時に再入国を許可しない、これだけです。北朝鮮の核・ミサイル開発が世界で大問題になっているのに、そして日本が先頭に立って制裁をかけているのに、処罰できる法律が何にもないのです。


現行法規でできることはほぼやってくださったと私は認識していますが、その北朝鮮にかけている制裁も、元はなかったんです。拉致議連の先生たちが国会で作ってくださったので、今かけているのです。


しかし、これで足りているんですか。日本の調べて、この5人は核・ミサイル技術を持っていっていると明らかになっている。その人がまだ、現職の国立大学の先生でいるのが今の日本です。


こういう日本だから拉致問題がなかなか解決しないのではないかという苦しい思いがあります。しかし、できることを一つひとつやる。これは立法府の仕事だと思います。法律を作るのが先生方の役割です。宜しくお願いいたします(拍手)。


続いて、本日の集会のもう一つの主催者である知事の会の会長代行である泉田裕彦新潟県知事、お願いいたします(拍手)。


◆時間が経てば経つほど北朝鮮が困るという制度と仕組みを


泉田裕彦

(新潟県知事、知事の会会長代行)


皆さん、こんばんは。本日は本当に大勢の皆様にご参集をいただき、誠にありがとうございます。


今まで諸先生方がお話になったように、拉致問題の進展が見られない。極めて残念です。こういう時に重要なのは、国論を一つにして決してぶれないこと、これに尽きると思います(拍手)。


知事の会は今日、埼玉県、東京都、神奈川県、京都府から副知事も一緒に来ています。


今北朝鮮から、揺さぶりをかけよう、国論を割ろうという働きかけを感じないわけではありません。しかしながら、同胞を取り返す、そしてまた世論を決して風化させない。この取り組みを各県が力を挙げて進めたいと思います。


若干報告をさせていただきます。新潟県においては、今まで話を聞いたことのない方に是非足を運んでいただきたい、集会に来ていただきたいということで、各団体に割り振って、来たことのない方にお話をしていただく取組みをやっています。


今日も曽我ひとみさんがお越しですが、署名活動、街頭に立たれて、拉致問題を訴えておられます。頭が下がる思いです。「お母さんに何としてもご恩返しをしたい」、その一心で、拉致問題の取組みをされています。


こういう気持ちが広く伝わる。そして日本は、決して拉致問題が解決するまで国論が動かない。こういう体制を作る中で、政府には是非思い切った対応をしていただきたい。それを作る環境を、知事の会として、取組みを進めていきたいと思います。


今北朝鮮が時間を稼げば稼ぐほど有利になるという環境があるのではないか。これを懸念しているところです。日本側の関係者が高齢化していく。活動ができなくなる。今日は平沼先生もお越しいただけなかった。時間が経てば経つほど、得る物は変わらず日本側の圧力が弱まると考えられては困る。


◆家族の苦しみを損害賠償して、日本が本来賠償する中から相殺を


政府に、知事の会として提案しているのは、時間が経てば経つほど北朝鮮が困るという制度と仕組みを選択肢に入れてもらえないのか。ご家族の方々は、長らく苦労してお待ちなわけです。その分を損害賠償して、日本が本来賠償する中から相殺していくということも考える必要があるのではないか(拍手)。


時間が日本の味方になるような取組み、国論は絶対曲げない。我々は拉致被害者全員を取り返すために、一致結束して前に進んでいきたいと思います。皆様方、どうぞお力をお貸しください。今後とも宜しくお願いいたします(拍手)。


西岡


私は泉田知事に最初に会ったのは、まだ万景峰号が新潟港に来ていた時でした。我々が「帰れ」と言った時に、知事も来てくださいまして。「できることはします」と我々に言ってくださったことを覚えています。この国民大集会は皆勤でいらっしゃいます。ありがとうございました(拍手)。


知事も少し言及されましたが、今日来てくださいました副知事をご紹介させていただきます。埼玉県塩川修副知事(拍手、以下略)、東京都秋山俊行副知事、神奈川県中島正信副知事、京都府山内修一副知事。知事の会には全知事が参加しておられます。本日は代理を含めて43都道府県の方々が参加してくださいました。お立ち下さい(拍手)。


続いて5つ目の主催者である拉致問題地方議会全国協議会を代表して、神奈川県議会議員の松田良昭会長にお願いいたします。


◆我々は絶対にあきらめない


松田良昭

(拉致問題地方議会全国協議会会長、神奈川県議会議員)


本日も北は北海道から南は九州まで、多くの仲間が、同志がこの会場に集まりました。特に、まず初めにご紹介したいのが、三重県の中森会長、そして高知県浜田事務局長です。初めてご参加いただきました(拍手)。


我々は、各都道府県全員が草の根になって、絶対にこの北朝鮮が犯した問題を忘れないぞという強い、強い姿勢です。今日は117名の議員がここにご参加いただいています。


まず役員の方、どうぞお立ち下さい(拍手)。そして議員の方もお立ち下さい。


我々は、最後まであきらめません。日本人の怒りを北朝鮮にぶつけて、我々は絶対にあきらめないんだと各地で闘っていきます。必ず取り返します。終わります(拍手)。


西岡


ありがとうございました。オール・ジャパンの証だと思います。また、県会議員以外の地方議員の先生方、また全国の救う会の同志の方々も来ています。どうぞお立ち下さい(拍手)。


壇上には、前仙台市長で、ずっと私たちを支えてくれました梅原克彦さんが来ています(拍手)。またアメリカで私たちを支援してくださっている古森義久さん、スーザン古森さんもお見えです(拍手)。


今日は夜の集会です。日比谷公会堂でやっていた時は3時間でしたが、今日は2時間で、圧縮しなければなりません。家族会の皆さん方には、いつもは皆さんに発言していただいていますが、申し訳ないことに2時間ではできないことから、まだ帰ってきていない家族の方で、一家族一人の発言をいただくことになっています。


まず、被害者でありながら家族会のメンバーである曽我ひとみさん、お願いします(拍手)。


◆絶対にあきらめないでほしいということを伝えたい


曽我ひとみ

(拉致被害者、曽我ミヨシさん娘)


皆さん、こんばんは。いつも皆様方には大変お世話になっています。今日はお忙しい中、こんなにたくさんの方がこの会場に足を運んでいただき、心より感謝しています。本当にありがとうございます。


私の母は、84歳になりました。今一番心配しているのは、母が元気でいるかという一つのことです。本当は一緒に買い物もしたい、一緒に散歩もしたい、一緒にたくさん話をしたい、一緒にたくさんおししいものを食べたい。こんなに普段皆様方がしている小さな、小さな普段のことが、私は37年という長い、長い
間一度もできていません。皆様方どのようにお考えでしょうか。もう一度考えてみてほしいと思います。


こんな大変な時に、この間北朝鮮は拉致被害者の調査を中止するという、本当に思ってもいないようなことで、私は怒りに狂わんばかりの日を今も過ごしています。


しかし、向こうがそういうふうに言っても、私は絶対にあきらめません。あきらめるどころか、もっと力が湧いてきています(拍手)。これも皆様方の応援のお蔭だと心から感謝しています。


これからも、今まで以上に、もっともっと皆様方と一緒に、心を一つにして、この問題が一日も早く解結して、この集会がお祝いの集会になる日が一日も早くしてほしいと、私は心から思っています。


そして北朝鮮で日本に帰ることを、毎日毎日待っている方々に一言だけお願いしたいと思っています。それは、絶対にあきらめないでくださいということです(拍手)。あきらめたら終わりです。心をしっかりと持てば、大好きな家族の元に帰ることができます。絶対にあきらめないでほしいということを、心から伝えたいと思います。今日は皆さん本当にありがとうございました(拍手)。


◆自分のお子様の顔を被害者の顔に入れ替えて思い起こしてください


横田早紀江

(横田めぐみさん母)


皆さん、こんばんは。本当に長い間ご支援いただいてありがとうございます。今、美しい桜が日本では咲いています。めぐみちゃんが入学の時に、中学校の桜の下で写真を撮りました。あれから本当に長い年月が経ちました。でも、めぐみの姿は分かりません。


大きな船に乗せられて、船底に放り込まれて、「お母さん助けて、助けて」と叫びながら、嘔吐したり、ものすごい状態になって日本海のあの暗い波路を連れていかれためぐみのことを思う時に、それが国家犯罪として連れ去られている、それはめぐみだけでなく色々な形で、このような恐ろしい中を連れていかれた人
たちのことを思ってください。


どうか皆様、大切なご自分の大切な息子さんやお嬢様、みんな健やかにお過ごしとおもいますが、どうか一日一回でも、この方々のお顔を、私たちの拉致被害者が置かれている状況に置き換えてみてください。


ああこの子が、うちの裕子が、うちの章がもしこのような状態であったらどうするだろうと。毎日一回で結構です。本当に日本人として、こんなばかなことはないと思うようになっていただけることが、解決の大きな力の素になると思います。


それまで私は、めぐみちゃんにいつも呼びかけます。「絶対に元気でいなさい。必ず帰れるから。みんなが力を合せて助けるから。ラジオでも少しですけど、いつも呼びかけさせていただいています。


たくさんの人たちが皆様の心の中でその叫びと一緒になって、日本に帰ってくることができたら、本当に日本の国はどんなに大きな喜びに沸くでしょうか。今日お見えのたくさんの方々、政府の皆さん方、国民の皆様方、日本人としての一つの心がどんな大きな歓喜に沸くでしょうか。そんな大きな喜びは今までにないのではないでしょうかと私は思うほどです。


どうか皆様、私たちに力を貸してください。そして一日一回、自分のお子様の顔を被害者の顔に入れ替えて思い起こしてみてくださるようにお願いいたします。


めぐみちゃん、必ず助けてあげるから、絶対にあきらめないでいなさい(拍手)。


みんなが待っているから、必ず帰ってくることを信じているから、元気でいてください。ありがとうございました(拍手)。


西岡


17年前のことでした。最初の国民大集会を日比谷公会堂で開きました。早紀江さんが同じことを言いました。「めぐみちゃん、お母さんがきっと助けてあげる」。早紀江さんの最初の本のタイトルですね。


17年間それができていない。この重みを我々は忘れてはならないと、今の話を聞いて思いました。


◆ばかでない限り、自分の国がつぶれる道は選ばないだろう


有本明弘

(有本恵子さん父)


皆さん、こんばんは。


私は今、皆さん方に知っていただきたいのは、皆さん方も北朝鮮の情報は金正日の時は嘘ばかりついて、「拉致なんかしていない」と言って、ずっとやってきました。


今の金正恩、金正日の息子は、あっけらかんとして、国民にも「核開発は成功した」と、国を挙げて喜んでいる。宣伝して、それを国の力と国民に吹聴している。これを皆さん、どう思いますか。


私の考えでは、昔わが国が真珠湾を攻撃した。その時の日本の国の状況と全く同じなんです。70歳以上の人でないと、昔のことは知らないと思います。私のように90歳近くになった人は、真珠湾攻撃の時、かなり世間のことが分かるような年齢になっていました。


私は今の北朝鮮を見る限り、これは非常に危険な状態にあると思う。分かりやすく言えば、核の威力を発揮するのか、それとも国際社会の話に応じるのか。二つに一つを選択しなければならない時期が迫っているのです。


ばかでない限りは、私は、自分の国がつぶれる道は選ばないだろうと思っている一人です。あと1年くらいの経過を見れば、向こうの国がどちらに転ぶかということも、皆さんの目で見て分かるようになるだろうと、私は最近思っています。以上です(拍手)。


◆話を聞いて、会いたいなという気持ちがものすごく強くなった


飯塚耕一郎

(田口八重子さん息子、家族会事務局次長)


皆さん、こんばんは。本日は夜の時間帯にも関わらず、お出でいただきありがとうございます。


本来ならば、北朝鮮の1月の核実験やミサイル発射、それに対する日本独自の制裁及び国連の安保理決議における北朝鮮に対する経済制裁の採択等で圧力が強まった中で、日本がどういう形で北朝鮮と交渉していくかという話をしようかと思ったんですが、曽我ひとみさんや横田早紀江さんの「あきらめないでください」という言葉にものすごく心をうたれてしまって、感情的になってしまっています。


私は、ただ八重子さんに会いたいなという気持ちが、今ものすごく強くなってしまいました。そして八重子さんにも親父に会ってほしいし、そして勝叔父さんにも、もうはげてしまいましたが、会ってほしいなという気持ちです。そして他の叔父、叔母や、私の姉に、八重子さんの孫ですが、絶対会ってほしいなという心がものすごく強くなってしまいました。


私から八重子さんに伝えたいことは、「必ず救うから生きていて待っててほしい」という一言に尽きると思います。そしてこの気持ちは私だけではないはずだと思っています。ここにいる家族の方々や、日本の多くの方々が、必ず八重子さんを含めた北朝鮮にいる被害者の方々を救うんだという強い気持ちで、頑張っていただけると考えています。


皆様に具体的に私から伝えたいことは、これから何かの段階で、日本と北朝鮮が交渉のフェーズに入る可能性があります。それが表なのか水面下なのか、いつ始まるかは全く分かりませんが、皆様にご理解いただきたいのは、今仮に交渉が始まったとしたら、ストックホルム合意に基づいた交渉の形になると思わざるをえません。


私は去年もずっと申し上げましたが、拉致問題を解決することが最優先であるということ。そして拉致問題の解決というのは、被害者の帰国以外にありえないということです。この2点を改めて心に刻んでいただきたいと思います。


私個人は、ストックホルム合意を遵守することは全く意味がなく、2年間物事が進まなかったので、それに基づいて話を進めることは意味はないと思っています。しかしこれは政府側が考えることですので、拉致が最優先であること、帰国以外にありえないということを心に刻んでいただければと思います。


最後になりますが、めぐみさんや、八重子さんや、それ以外の被害者の家族と、こういう会場でお会いするようにご協力いただければと思います。ありがとうございました(拍手)。


西岡


実のお母さんを八重子さんとまだ呼んでいらっしゃるんですね。1歳の時にお母さんを取られて、飯塚さんの内で育って、お母さんが二人いるという状況だと思います。


では北朝鮮は何と言っているか。「田口八重子さんは、宮崎の海岸で工作員とばったり会って、『観光旅行に北朝鮮に行きたい』と言って、ゴムボートに乗っていった」と。これが北朝鮮の公式の説明です。


子どもを残して、親がハンドバッグ一つで観光旅行に行くと、親子の愛情を引き裂くようなテロです。そして嘘の説明だと思っています。八重子さんは、金賢姫の証言によると、「いつも子どもたちの年齢を計算して、夜泣いていた」と。


今晩も、「何歳になっただろうか」、「孫は生まれているんだろうか」というふうに、絶対なっていると思います。助けてあげなければいけないと思っています。


                                             (4につづく)


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