アルジェリア拘束事件について | 日本会議長崎のブログ

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 アルジェリアで日本人3名を含む約40名がイスラム武装勢力に拘束された事件では、同国軍の鎮圧作戦の際、日本人2名を含む30名が殺害されたと報道されています。多くの人質を盾に国際社会に自分達の主張を訴えることは、決して許される行為ではありません。

 作戦により多くの人質が犠牲になりましたが、アルジェリア軍の勇戦により、犯行グループはリーダー格を初めとし多数殺害され、国営アルジェリア通信が「(犯行グループは)無力化された」と報じました。

 この、犯行グループが求めたのは、「マリへのフランスの軍事介入停止の要求」でした。

 マリ北部を掌握しているイスラム武装勢力「アザワド地方解放国民運動」の元幹部が、今回の犯行グループを率いており、アルジェリアからフランス軍事介入停止要求を突き付けたのです。
 
 なぜ、マリ北部をイスラム武装勢力が掌握しているかと言えば、昨年3月にマリ北部に暮らしていたトゥアレグ族が独立を宣言したものの、国際的な承認を得られず、更にイスラム武装勢力と戦闘になり奪われたからです。

 このイスラム武装勢力をマリの軍事力で排除できなかった為に、旧宗主国のフランスに軍事介入を要請しことを受け、フランス軍が攻撃を開始し、今回のアルジェリアにおけるイスラム武装勢力の要請に繋がったのです。

 ここで、私たちが着目すべきなのは、マリ北部の一部民族が独立騒動をした結果、その民族は1年足らずで敗北を期した上、マリ国内にテロ組織の拠点を作らせたということではないでしょうか。
 
 日本にも、ごく一部ではありますが沖縄独立を主張する団体が存在します。しかし、このマリ北部の実態だけを見ても、沖縄の独立は沖縄の中国占領を意味し、日本を危機に陥らせることが分かります。

 北海道のアイヌも同じです。今、学校ではアイヌの反乱を当時の為政者が武力で抑えこんだと教えられているそうですが、仮にその反乱を放置していたならば、北海道はロシアに占領され日本の平和は絶えず脅かされていたでしょう。※もっとも、アイヌがロシア人の蛮行に耐え切れず松前藩に助けを要求した歴史がありますが。

 今回のアルジェリアの事件は、日本人を含む多くの犠牲者を生んだ事件としてだけではなく、領土領海の危機に立つ日本に、国民の統合意志の重要性を示した事件として捉えることが出来るのではないでしょうか。

 「
千島の奥も、沖繩も、八洲の内の、護りなり、至らん國に、勲しく、努めよ我が背、恙無く。」
 
 改めて、蛍の光の四番思い出された次第です。   (事務局:竹下)