大村東彼氏子総代会総会で、「女性宮家の弊害」を講演―9月25日 | 日本会議長崎のブログ

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 9月25日、大村市で開かれた長崎県神社氏子総代会大村東彼支部の総会(約150名参加)での研修講師として、北村専務理事が「女性宮家の弊害」と題して講演しました。


講演では、政府が実施した有識者ヒアリングで出された論点をまとめたうえで



①女性宮家を創設した場合、女性皇族と結婚した一般男性やその子を皇族としないことは極めて不自然な家庭となることから、皇族としない訳にはいかず、それは歴史上例のない女系皇族の出現となり、その皇族方に皇位継承権が与えられれば、それは女系天皇出現の可能性が生じることになること


②「女系皇族」とは、伝統的に父方の血筋をたどる御祖先が、これまで神武天皇以来の御血筋が続いてきた皇統と切り離された存在であり、その方が皇位に即かれることになれば、その時点でこれまで続いてきた皇統とは全く別の王朝が始まることになり、歴代天皇を御祖先としてお祭りしている宮中祭祀もその意味合いが大きく変わることになる


などの問題点を指摘し、それを避けるためには、


女性皇族が皇族の身分を離れた後も「内親王」「女王」の称号を名乗り「殿下」の尊称を保持されることを可能にする旧皇室典範にあった規定を復活させることで、これまで同様の皇室活動を担っていただける


という複数の有識者が提案した方策があることを紹介しました。


また、女性宮家に代わる皇族方の減少を食い止める方策として


占領下、GHQの圧力によって皇族の身分を離脱せざるを得なくなった旧十一宮家の男子孫の方々に特別立法などの何らかの形で皇族に復帰して戴くことが歴史上の前例もあり、女性宮家などを創設してどこの誰の血筋とも知れない一般男性やその子を皇族に仕立てるよりも、はるかに我が国の伝統に照らして自然である


との提案がなされていることを紹介し、いずれ、政府の方から女性宮家創設に関する「論点整理」が発表され、国民の意見を聞くパブリックコメントが始まるので、日本の伝統を尊重した皇室のあり方を保持すべきだとの国民の声を寄せて欲しい、と呼びかけました。


参加された皆さんは皇室については敬愛と関心を寄せられる方ばかりで、熱心に耳を傾けておられましたが、女性宮家の問題点については、報道などでほとんど指摘されていないことから初めて聴く、という方が多く「何か問題があることはわかった(具体的なことはわからなかった)」「もっとわかりやすく話してもらいたい」などの厳しいご感想やご指摘をいただきました。


今月5日、政府は「論点整理」を公表し、この9日からはブリックコメントを募る、と発表しました。


ところが、その「論点整理」なるものは、有識者ヒアリングでの論議から逸脱した内容で、国民を「女性宮家創設」に誘導する手段になっている、との指摘がなされています。


当会では、その問題点を明らかにするとともに、今後とも、


①女性宮家の問題点の指摘、

②尊称制度の意義の紹介

③万世一系の皇位継承制度の安定的確立のため、旧宮家の男系男子孫の皇族復帰の意義とその方策の啓発、


に努めていきたいと考えています。