仕事帰りに整体によったら、ちょうど前の時間に整体をしてもらっていたおばさんが次回の予約を問い合わせていた。
おばさんというよりもおばあさんと言った風体。夕方の予約はかえって疲れるから次回は昼にと言っていたから、多分仕事はしてないんだろうなと思いながら施術ベッドにうつ伏せて寝た。
なんの話だったか忘れたが、さっきの人は何歳ぐらい?と施術しながら聞いてみると。
あーたぶん、ようさんと同じ年ぐらいですよ。見た目からしておんなじぐらいだと思うなぁと言う。
あんたは
あんたは
あのバァさんと私の見た目が同じ年ぐらいに見えるのか?
わたしは
わたしは
見た目、あんな感じなのか?
マッサージしてもらって体はほぐれたが、心はズタズタです。
くそっ、働いてない同じ年の婆さんなんか、ゆるゆると整体してもらってんじゃねぇよと、自分でも理不尽と思う悪態を心の中でぶつぶつ。
話は変わるが、言葉も変わる。
魔法瓶と言ったら、笑われた。
それ、なんです?ポットのこと?ウケる!だとさ。
写真機取ってと言ったら、今時写真機なんて言いませんよ。カメラですと言う。
あのさぁ、広辞苑を開いてみなよ。
魔法瓶はポットのことと書いてあるし、写真機はカメラと書いてある。日本語なんだよ。知らないのか?
スパッツを買いに行ったら、レギンスですか?と言われた。
私にはスパッツとレギンスの違いがわからない。
本当に、本当に、今時の言葉ってわからないことばかりですよねと笑う同僚の女は、USBメモリ(フラッシュドライブ)を「記憶する長方形」と呼ぶ。
ポータブルHDDを、記憶する四角い箱と呼ぶ。
本当に、本当に、あんたの言葉はわかりやすい。