なんや、ええんやん。 | ケニーのがらくた箱

ケニーのがらくた箱

ヤー!
シンガーソングライティングトランスレーター / キイチエモンズのギタリストであるオバタケンのブログ!

はいよ!

こないだ3/17は秋田犬のブッキングでオープニングセレモニーをしました!
1. ヤマザキ 2. 大横川の猫 3. イングランド

3曲だけ歌わせてもらいました~。
0番目に出演してあとは何も気にせず飲めるってのもなかなかいいもんでした。

翌日ライブを見に行った!
SABOTEN(サボテン)というバンドをたまに聴きたくなって聴く。
大阪のバンドやけど、
ライブを調べたらちょうどよいタイミングで東京でやってたので行ってきた。

サボテンは高校の軽音楽部で組んだオリジナルバンドのベースボーカルが当時(僕の印象では)推しまくってて、
それで素直に聴けなかった。勧められたら聴かんやろ。

そのベースボーカルってのはカレーパンという曲を作った男なのだ。
そう、僕らはそんなハッピーなメロコアを志していたのだ。
(彼の名誉のために言うが、ちゃんとギャグじゃない曲のほうが多い)

やぁ、高校のときにダサいこといっぱいやっといてよかったし、
携帯電話で映像を撮る技術も進歩してなくてよかった。
録音さえ気軽にできなかった。僕らギリギリカセットテープ世代。

で、僕がサボテンを自発的に聴くようになったのは、僕らが解散した後の高校3年生くらいからだった。
遅いって思ったけど、勧められて聴いても好きになれんかったのだからしょうがない。

でもな~。そこには僕好みのエッセンスが詰まっていた。
短い尺で十分に曲を展開して終わらせるとか、
ハモリが上下に動きまくるけど理に適ってるとか、
バラードがなくても勝負できるとか。

ハモリ以外はソロ弾き語りを始めてから共感してる部分やけど。


で、渋谷のクアトロにサボテンのライブを見に行った。

ライブを「見に行く」ということに関して、
「聴きに行く」という人もいるし「観に行く」と書きたがる人もいる。
少なくとも僕はライブを「聴きに」は行かない。
どうやら吟味癖が付いているので敢えてシンプルな「見に行く」にしとく。どうでもええ~。

だいたい2年に1回くらい、サボテン見たいわ~ってなって見に行く。
めっちゃ変わってたらどうしようって思った。
まぁたしかに変わってたけど、僕が彼らの軸だと思ってたところが実際に彼らの軸であったらしくて、
好きなところがちゃんと残ってたから、その変化は全然悲しくなかったな。
バンドの変わり方が自分の思ってた風じゃなくて落胆することって結構あるよな。

曲調も歌詞も大人になってた。
あと、曲が短いから昔の曲もちゃんとセットリストに入ってた。
MCも昔より丸くなってた。
気取らないのがいいんすな。

対バンの、いい意味でベタベタなメロコアなバンドもよかった。
昔からメロコアは変わってないんやなぁ。もはや伝統芸能や。
パンクと違ってリズムも和音も理屈っぽいとこがいい。
全部ハッピーやし。

ライブバーに主演し始めて、
暗い重いバラードを聴けない俺はおかしい人間なんかとか思うことがあったけど、
ぜんっぜんそんなことなかった。
ぜんっぜんそんなことなかった。
明るすぎる曲を聴き続けられる人間がクアトロに集まってたし、
自分も高校のころはそんなライブハウスにいた。

なんや、ええんやん。と思えてよかった。
こういう見方をするとまるで僕のルーツはメロコアみたいになってしまうが、
「あなたメロコアがルーツでしょう?」と聞かれたら、
いや、ちゃうでしょ。と答えるでしょう。

ルーツなんかそんな単純じゃないでしょう。

気にせず自分の音楽やろー。