仮面ライダー = 本郷猛 | 寝言は寝て言え!!

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最近、久しぶりに この本を読みました。

2008年6月に発売された 「仮面ライダー = 本郷猛 (扶桑社)」。



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ここ数年で発売されたライダー関連の書籍の中では かなり良いです。

全175ベージで1575円と、値段は高めですが、その分 充実した内容で、読み応えが有りますよ。


表紙は菅原芳人さんの鳥肌モンのイラスト。

「藤岡弘、著」 とありますが、内容の殆どは、平山亨プロデューサーに、藤岡さん、そして緑川ルリ子役の真樹千恵子さんの対談、そして先日亡くなられた阿部征司プロデューサーのインタビューですね。

そしてロケ地巡りやマスクの考証、第1話の撮影日程についての考察など、マニア向けの内容で面白いです。



対談では、平山さん、藤岡さん、真樹さんが当時を思い出しながらの裏話や苦労話、その所々に余り知られていない話も有ったりします。


あまり内容について触れる事は出来ませんが、例えば キャスティングについてだと、本郷猛役には最初 近藤正臣さんがキャスティングされていた(仮面ライダーに決定する前の「クロスファイヤー」の企画時)と言う話は有名ですが、立花藤兵衛(企画段階では 「藤堂権兵衛」)には、最初 高品格さんが予定されていたと言う話なんかは なかなか聞きませんもんね。

そんな 「へぇ~。」 と言う話が満載です。



ロケ地巡りでは、生田スタジオ跡地や、ライダー以外でもお馴染みの旧多摩聖蹟記念館、三栄土木等の現在の写真なんかも、少しではありますが掲載されています。



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この本の対談で、藤岡さんが とても気になる事を言っていて、 「(仮面ライダーの)新作の脚本を書こうと思って準備してる」  ・・・と。

藤岡さんなりに、「一度ライダーに "けじめ" をつけたいと思っている。」 と言う事だそうですが、この本が発売されてから4年半。 それから どうなったんでしょうね。

何がスゴイかって、この対談が行われた時点で既に還暦過ぎていたと言うのに、「まだ やれる」 と思っている藤岡さんの気持ちの若さがスゴイです。

まぁ、仮に本当に新作が作られたとして、昔のように激しい動きはもちろん無理だと思いますが、藤岡さん、現在でも身体を鍛えておられるので、本当に出来そうなのが これまたスゴイです。


"昭和ライダーの新作" については、内田有作さんも生前、藤岡さんを監督に新作を作って欲しいと言われていたようですし、ストロンガーの荒木茂さんも 「藤岡さんを中心にもう一度、ライダーの仲間たちで頑張りたい」 と藤岡さんと話していたそうですからね。


ただ、「仮面ライダーとして」 世に出すのならば、決定権は東映に有る訳ですし、この企画を心から喜ぶ人の殆どはコアな昭和ライダーファンだと思うので(但し、話題にはなるでしょうけど)、商売としてやっている以上、東映も金にならない事はしませんからね。


出来たとしても、CG使いまくりだとか、もし スーツアクターをJAEが務める事になれば、それは子供の頃から ずっと観てきたライダー(の動き)とは、全く違うものになるし。

一昨年の年末の 「フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGAMAX」 だって7人ライダーが出てたけど、ワイヤー使ってフワリフワリとジャンプしたり、美し過ぎる まるでダンスのように華麗なアクションで、違和感アリアリでしたからね。

もちろん、華麗なアクションも それはそれで良いのですが、やっぱり、昭和・・・と言ったらBLACK~Jも入ってしまいますね、この場合はZXまでの "平山ライダー" と言う事になりますが、剣友会の無骨な殺陣のイメージが強すぎますから。


当時に出来るだけ近いイメージで撮ってくれるのなら観たいですが、夢は夢で置いておくのも悪くないですし、現実問題、出来る・出来ないは別としても、そう言う 「夢の話」 が出るだけでも、ライダーファンにとっては感涙ものですからね。



まぁ、少し話が逸れましたが、この本、とても面白いので、もし どこかで見かけたら、ぜひ手に取ってみて下さい。 オススメですよ。