久しぶりに仮面ライダーキッズの10人ライダー(+タックル)を飾ろうと出してみました。
仮面ライダーキッズは、かれこれ10年も前から現在に至るまで、新シリーズが出続けている人気商品ですが、初期の頃はかなり造形や彩色に拘っていて、改めて見ても驚きますね。
例えばV3ですが、彩色で言うと、ブーツやコンバーターラングの間のライン等は赤で塗られています。
でも、マスクと腹部中央の蛇腹の縦ラインは劇中と同じく、赤ではない "朱色" で ちゃんと塗り分けられています。
マスク中央部の白い部分と手袋も わざわざ薄汚れた白にしてあって、襟や背中の真っ白なラインと比べると明らかに色の違いが判ります(写真では ちょっと判りづらいかなぁ?)。
微妙な色の差ですが、この拘りは当時100円の食玩としては素晴らしいです。
もちろんクラッシャー部分もちゃんと青ぽいグレー(グレーっぽい青?)になってます。
あと、更に驚きなのが、アマゾン。
かなり小さく、更にデフォルメしているので、さすがに完全再現と言う訳にはいきませんが、マスクに限って言うと、小さいながらも可能な限り劇中のマスクの "まだら模様のパターン" を再現してあって(例えば、ココのラインはココから二股に分かれている・・・等)、よく見ると驚きます。
ストロンガーに関しては、Bアイの "覗き穴" は、スーツアクターの目が来る辺り(内側下部)には、わざわざ沢山穴が彫ってあります。
ちなみに写真のストロンガーのキッズは、覗き穴に僕が黒の塗装をしてありますが、穴の彫り方のパターンや数自体は元々のものです。
全体の覗き穴の彫り方も、内側から外にかけてドーム状に広がっていくような彫り方を意識してありますね。
ただ、当時の撮影では、現場で覗き穴を "追加" する事がよく有ったので、必ずしもキッズのBアイがプロップと同じ穴のパターンになっている訳ではありませんが、劇中やスチールの幾らかの場面では このパターンの覗き穴が実際に有る訳で、出来るだけそれを忠実に再現しようとしてあるのには感心します。
仮面ライダーキッズと言う商品は、新シリーズの発売と共にコストが厳しくなってきたようで(実際、現在は20円値上げされています)、シリーズ途中からは背面の塗装が殆どされていない等、クオリティは かなり落ちてしまいました。
しかし、初期シリーズは、バンダイの商品としては信じられない拘りです。
リアルさを追求した玩具ではないのにも関わらず、よく見ないと分からない細部の拘りや造形の良さ等、努力の跡が見られ、いまだお気に入りの商品で度々飾りたくなります。