平成の作品なら、無人で走るバイクは間違いなくCGなんでしょうけど、昭和の作品はスタント・もしくはミニチュアでの表現しか方法が有りません。
等身大ヒーローは、自動車よりもバイクを使うイメージの方が強いですが、中でも仮面ライダーは 「ライダー」 と言うだけ有って特にバイクをよく使います。
で、たまに見かけるのがこのシーン。
ライダーがマシンの名前を呼ぶと、自動操縦で無人で走ってきます。
コレ、子供の頃 「どうやってるんやろう?」 と不思議に思っていました。
よく見ると、アクセルがある右側のハンドルに何処からか ニュッ と手が伸びています。
もうお分かりかと思います。
カメラと反対側のステップ(足を乗せる所)1本に全て身体を預けて、左手でバイクの何処かに捕まりながら身体を隠して右手でアクセルを開けているんですね。
なので、バランスを取る為にいつも必ずバイクがカメラの有る手前側に若干傾いています。
仮面ライダーXのマシン 「クルーザー」 の場合は大きなパーツがゴツゴツと付いているので、撮影する角度によっては幾分身体は隠れやすいかも知れませんが、サイクロンやハリケーンは割りとスリムなシルエットのバイクなので、隠れるのも大変だったと思います。
大体右から左に走って来るシーンが多かったと思いますが、たまに左から右に走って来るシーンも有ります。
となると、アクセルがカメラ側に来るので、無理に手を伸ばす形になり更に不自然な格好になります。
僕、去年までかれこれ25年程バイクに乗っていて、20代の頃は長い間ロードレースもしていました。
ウィリーやジャックナイフ等にも多少の自信は有りましたが、さすがにコレは出来ません。(^^;)
それほど難しいと思います。
現在は、「エクストリームバイク」 と言うバイクスタント競技も有りますが・・・、
※ 2分23秒位から上の写真に割りと近い事をしています
舗装されていない凹凸の有る道 (上のクルーザーの写真は舗装されていますが) で身体を隠して運転するという事を考えると、ライダーの 「無人走行」 もエクストリームバイク程の派手さは無いにせよ、負けず劣らずの芸術です。
せっかくの 「仮面ライダーらしいバイクスタント」、うっかり観逃してしまうと勿体無いですよね。(^^)