昭和のヒーロー物には、「弱点」と言う設定を強くアピールして視聴者をハラハラさせるような展開がよく有りました。
ウルトラマンのカラータイマー(急所、又は活動の時間制限)やキカイダーのギルの笛、仮面ライダーV3は逆ダブルタイフーンを放った後3時間は変身が出来なくなる等、いつも子供達はハラハラドキドキしながら応援したものです。
その中でも、かなり特殊な弱点を持つのがレインボーマン。
化身する事によって多大なエネルギーを消費し、そのエネルギーが0になると身体が強制的に睡眠状態に入ってしまう。
その間、5時間。
この5時間は「ヨガの眠り」と呼ばれ、全身が石のように硬化するんですが、所詮は人間の身体なのでピストルで撃たれたり刃物で刺されると一溜りも無い。
眠っている時に敵の気配を感じて目が覚めるという事も無く、5時間経つまでは絶対に動く事が出来ません。
主人公・ヤマトタケシは5時間もの長い時間、敵から身を隠せる安全な場所を探すのですが、それでも見つかってしまい、危うく敵に殺されそうになった言う場面も有りました。
子供の頃、初めてレインボーマンを観た時は、戦いの後にヤマトタケシがフラフラになりながら「眠い~、眠い~」と言っているのを見て、「え~~~っ!?」と驚きました。
だって、そんなヒーロー他にはいませんもんね。
正直、ちょっとカッコ悪いと思ってました。(^^;)
でも、変身する(特殊能力を使う)事で大きな体力を使う上、戦う訳ですから、疲れるのは当然ですよね。
そして、疲れたら眠くなる。 全ての動物は寝てる時に狙われるのが1番危ないですから、他にこんな弱点を持っているヒーローがいない事の方が不自然。
レインボーマンは特殊な弱点を持っている・・・と思っていたら、実はごく自然な事だったんです。
タケシがヨガの眠りの最中に敵に探されている時は、本当に怖くて、いつもドキドキしていましたよ。
そう言えば僕も昔、バイトの休憩時間中にヨガの眠りに入ってしまい、いつまで経っても休憩から帰って来ない僕は危うく店長に殺されかけた・・・なんていう事も有ったっけ。(;´・ω・`)