「大野剣友会」は、仮面ライダーＺＸ（１９８４年）までのライダーのスタントを担当していて、まだＣＧ等の無い時代に、命懸けのスタントで、仮面ライダーを大ヒット番組に成長させました。
現在の特撮物では、場所や撮影許可の問題、子供が危険なマネをしない様、高所でのスタントをなるべく控える等の配慮が有って、アクションシーンに於いては、やや物足りない感じも有りますが、昭和の時代は、良くも悪くも「やった者勝ち」で、一歩間違えると確実に命を落とす危険なスタントも多々有りました。
現在、ＣＳ・東映チャンネルで放送されている「仮面ライダーＶ３」は、その代表で、５０ｍは有ったとされる煙突の上に、Ｖ３が命綱無しで立つシーンや・・・、
スタントマンのみならず、主演の俳優・宮内 洋さんまでもが、動くロープウェイの上に乗ってのスタント、また或る時には、走っているバイクから自動車（これもモチロン走ってます）の天井に乗り移るシーンなんてのも、当たり前の様に有りました。
この漫画では、昭和の東映ヒーローを数多く手がけた平山 亨プロデューサーと石ノ森先生によって、仮面ライダーが出来あがるまで、そして大野剣友会によって育てられた仮面ライダーの、撮影時の裏話などが描かれています。
昭和ライダーを、あまり観た事が無いと言う方でも、充分楽しめる内容となっていて、巻末には、この漫画に登場する方々のインタビューや、当時のロケ地等の紹介も載っています。
仮面ライダーＷで、吉川 晃司さんが変身し、大人気となった「仮面ライダースカル」の元案となった、「スカルマン」も登場しますよ（＾＾）
