今でも鮮明に覚えてます



これまで生きて来た中で

1番インパクトがあったから。




















忘れもしない、


手術の日のこと。


..............







※毎回のことですが、

ここから先は長文です




当日の朝



手術前からする必要が

あるという点滴をして...

(点滴の前にも他にやったことが

あるけど、今回は割愛してます)



その後、しばらくして

看護師さんに手伝って貰いながら

手術着に着替えました



着てたものを全部脱いで

パンツ1枚になってから

浴衣タイプのものを着た



点滴をしてるから

なかなか着替えられずに

変にもたもたしちゃったけど



その時は検査を重ねて来たからか

胸やぽよぽよのお腹を見られても

だいぶ抵抗がなくなってました



恥じらいもなくなるとは...



なんだかなぁ、と

少々複雑な気分でした(苦笑)









手術は午後の予定だったから



『時間になったら呼びに来ますね

それまでお部屋で待機してて下さい』



といわれて



そこから数時間は

ただ黙々と過ごした



テレビを見ても本を読んでも

スマホゲームをしても落ち着かない



そんな中、

音楽を聴いて...



外の景色を見ながら

部屋をうろうろしてました



当日は朝も昼も

食事が出来ないけど



館内放送で流れる

食事の配膳情報を無心で

聞いた記憶まで鮮明にある



あの時間が何だか

1番落ち着かなかった

(それはそうか...)



どきどき、そわそわ



途中、看護師さんから

手術の開始時間が30分ほど遅れます



と告げられて更に

落ち着かないという...



延びた30分は職場の仲間が

ちょうど休憩中ということで

LINEでやり取り出来て助かった



そして、



時間になり



看護師さんと一緒に

点滴をコロコロと連れながら

歩いて手術室まで行きました



ちなみに。



家族の付き添い、というか

病院内で待機することが不可で

自宅待機してくれてました



手術が終わり次第、

先生が直接夫に電話を

掛けてくれるとのことでした



そもそも



入院中の面会が14:00-17:00で

部屋に入れるのは身内の大人のみ

というだけあって誰も来れず...



非常に孤独な入院(5日間)でした

(入院中の詳細は追って別で書く予定です)









そうして、、、



歩いて手術室付近に到着



廊下に面した自動ドアから入り

更に奥に自動ドアがありました



最初に入ったドアが閉まらないと

次のドアが開かない仕組みになっていた



思わず、

へぇ~!!と

声に出していた私



手術直前ともなれば

もっと緊張するかと思いきや



まったくそんなことはなく



『手術室まで歩いて行きます』



と事前に言われたことにより

"あら、そうなんだ、、、"と

肩の力が抜けたような感じになった



過去に他の病気(別の病院)で

手術した時は車椅子だったから

肩透かしというかなんというか



でも、病院によっても違うのかな

とか考えてたら気が紛れたというか



そんなこんなで先へ進み



2つめのドアを抜けた先には

左右にだだっ広いフロアがあり

手術室がズラリと並んでました



私は看護師さんに

促されるまま右の奥の奥へ



他の手術室前にはたくさんの

お医者さんと看護師さんがいて



なんとなく会釈をして

その場を通り抜けました

(今思えば、なんでよ...て感じ。笑)



そして、、、



自分が受ける手術室の前へ



手術室の扉が開いていて

そこにはすでに担当してくれる

お医者さんと看護師さんたちが

ずらっと勢揃いしてました



その光景を見た私は会釈をしつつ



(こんなにたくさんの方が

手術に携わってくれるのか...

やっぱり手術ってすごいんだ)



と思ってました






それから、



連れてきてくれた看護師さんから

手術を担当してくれる看護師さんへ

バトンタッチをして説明を受けました



麻酔科の先生も来てくれて

吐き気の件は伺ってますよ~と

声を掛けてくれて安心しました



説明を受けた後にサインをして



いざ、



手術室の中へ...







テレビで見るようなあの感じ



左右が狭い手術台の上に

自ら登って横になる...



これがまた点滴のせいで

右手が使えないことにより

もたもたしてしまうという



それでも周りの方々が優しくて

大丈夫ですか?落ちないようにね

と声をかけてくれてました



すかさず私は

ありがとうございます

と何度も言ってましたね



で。その時に思ったのが



入院してから発する言葉の大半が

ありがとうございます。だってこと



そのくらいいろんな方に

お世話になってるんだなと

しみじみ思ってました



そうして、

ようやく横になれて...



て。



そこからが早いのなんのって!!



はい、手術着広げますねー

背中に〇〇つけますよー

冷たいですよー

〇〇しますねー

〇〇ですからねー



いろんな方のテキパキとした

声と動作に圧倒されました



本当に凄かった...



あれよあれよという間に、



点滴に麻酔入れていきますー



そう聞こえて

はっとしたというか



我に返ったというかで



私の左胸、

もうこれで最後だ...



本当に最後なんだ...



ありがとう私の左胸...



ありがとう私の左胸....



と、夢中でそのことを

頭の中に浮かべては思って



それと同時に嘘みたいに

涙がボロボロとこぼれて...



ありえないくらいの号泣



まったく想像出来なかったこと



でももう両手が動かせないし

涙が拭けないのにどうしよう



やだ、もうやだ...



どうしちゃったの私...













と思ってた次の瞬間。



きのこさーん



きのこさーん



終わりましたよー



起きてくださーい



もう目が覚めてますよねー



はーい、お部屋ですよー



って。



3時間近くの手術が

一瞬で終わってました...



やっぱり、

全身麻酔ってすごい



意識が遠のく瞬間まで

ボロボロ泣いてたのに



気づいたら目の周りカピカピ(笑)



そしてもう、

私の左胸はなかった



まるで嘘のよう



きれいに真っ平ら...



(左胸、なくなっちゃったな)



そう思うのと同時に

今日は考えるのやめよう

触らないようにしよう



そう心に決めた手術直後でした










ただ



わかってたことだけど

現実を受け入れるのには

私はそれなりに時間がかかった



1ヶ月以上経った今は

いい意味で開き直れてるけど



そこから数週間は

後悔やらなにやらで

気持ちが不安定でした



気持ちが落ち着かない



でも、ふと安定する



しばらくはこれの繰り返しでした

















手術後の夜以降のことはまたいつか...


長々と読んで頂き

ありがとうございました


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乳がんの入院と手術のこと

いつかは書こうと思ってたけど
こんなに細々書くのもどうなのかな...

まだ先の方が良かったかな

こんなこと書いても意味ないかな

と未だにいろいろ思うけど

それでも書くことによって
過去の私より今はだいぶ
落ち着いたことがわかったり

変化を感じ取れるから
プラスのような気もします

そんなことを考えつつ

日々書いてみようと思います



左胸を全摘出することについて

夫はものすごく心配してくれてました

私より動揺してたんじゃないかな

と思うくらいです

乳がんについては
いろいろなことを思って
散々迷って今に至ります

何が正解なのか

自分にとって最善なのか

選択は難しいけど
将来後悔しないように
これからも判断していきたいです

頑張りましょうね

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