滋賀県の縄文時代の墓地 | フレッツおすすめパック

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1986年、滋賀県の縄文時代の墓地で地割れに噴砂が詰まった地震による液状化現象の跡が発見されました。それを受けて1988年、著者は「地震考古学」を提唱します。  日本は記録が豊富な国で、日記などに地震や津波の記録が多く残されています。しかし、文字がない時代でも、放射性炭素測定、地割れで地層のどこまでが切断されているか、土器などがどう埋まっているか、などでその地割れを起こした地震がいつのものかわかります。そしてそれに対して、人が何をしたか(祭祀行為としてでしょう、地割れに土器を伏せて埋めたり、大きな石を埋めたり)も発掘によってわかります。  琵琶湖は数百万年前にできました。周囲から川が流れ込んでいるのに湖が堆積物で埋まってしまわないのには理由があります。琵琶湖西岸には南北に走る活断層がありますが、その東側(琵琶湖側)は地震のたびに沈降するのです。活断層側の湖底の1メートル下の地層からは、弥生時代の水田跡が発見されています。つまり、地震によって琵琶湖は“維持”されているのです。