続いてはこちらへ
三井記念美術館は三井家の旧所蔵品を元としており
茶器や能面、日本画が殆どといういわば
「硬派」?とでも言うべき美術展が殆どなのだが
なぜか時々、遊び心を盛り込んだ展示会をする事がある
今回もそんな一つ
美術品を見て、そこから感覚的な何かを感じ取ろうという企画
入場して初っ端から
「味を想像してみる」コーナー
お得意の超絶技巧についてそのテクニックでは無く
「これを食べたら美味しいかな?」を考えようとの事
安藤碌山もそう考えたら美味しそう
果物はこの美術館のあるビルの一階の
千疋屋の本店でちょっと買ってみようかな、
なんて思う
(高いからそう買えるものではないが)
尾形乾山の蓋物
他には
「温度を感じてみる」で日本特有の湿気が多い風土を感じ
梅や水仙の花やお香からその「香りを嗅いでみる」のコーナー
その中には今回初出品の蘭奢待があった
言わずと知れた、東大寺正倉院の有名香木を切り取ったと
されるもの
説明では織田信長が切り取り、各人に分け与えたという
話があるので、その分け与えた一部かも、としている
まあ蘭奢待はいろんな人に度々切り取られているので
あくまでも可能性があるという話ではあるが
あとはつるつるやざらざらの茶器から「触った感触を想像してみる」
とか
中国唐時代の武将、政治家で安史の乱平定で活躍した
郭子儀の長寿のお祝いや、牛若丸(源義経)らの子供を引き連れながら
雪中を不安そうに彷徨う常盤御前の姿から
「気持ちを想像してみる」などのコーナー
超絶技巧の昆虫は「音を聴いてみる」
カブトムシやクワガタは鳴くのか?とも思うが
会場の雰囲気
「勝絵絵図」いわゆる「放屁合戦図」も
音を聴いてみる、のコーナーにあり
あまり想像してみたくないような気もするが・・・
なお、今回の展示会
三井記念にしては珍しく「全作品撮影OK」
(三井記念では初めてでは?)
それはそれで良いのだが
この三井記念美術館上品な雰囲気にそぐわない観客もおり
(おけらが見た時は展示のガラスに被さるようにして展示品の端から端まで
撮影して他の観客に迷惑になっているのやら
先の蘭奢待では撮影後にその解説(感想?)をその場で
スマホに打ち込みはじめ、いつま経っても展示の真っ正面からはなれない
人とか(先の写真もそいつの横から手を伸ばして撮影した))
ちょっと興ざめな雰囲気もあったのが残念
さて次回はガンダーラ仏
三井記念珍しい企画の連続となる
なかなか面白そうなのでこちらも
開催次第行ってみたい