今年最初のトーハク特別展

昨年秋、おけら一家は京都旅行に行ったわけだが

その時、鷹峯に行く、というプランも考えていた

結果的には何かと不便なのでとりやめになったが

光悦寺などを訪れて、光悦の芸術村を見てみてもよかったかな、と思っている。

 

会場にはいると

早速展示の目玉、看板にもある

東博の所蔵国宝でも最重要な物の一つ

「舟橋蒔絵硯箱」がお出迎え

目玉展示が入り口にあるというのも最近では珍しい

入り口に目玉展示があると、入り口が渋滞するし

観客の気持ちも入り口展示でピークになって

後は延々とおまけ展示状態になってしまうという問題があるし

変な話だが

昔。「ホテル・カルフォルニア」で大ブレイクした

イーグルスが来日した時、1曲目に大ヒットしたタイトル曲を演奏して

それが終わると一部の熱狂的なファン以外は手持ち無沙汰状態になってしまった

なんて事を思い出したりして

 

ただし、今回は混雑に関しては全く問題なかった

「舟橋蒔絵硯箱」でも2,3人で囲む程度

あとはちらほら、という感じ

いくら平日の朝一番でも、東博の特別展がこんなに

がらがらなのは初めて見た

 

光悦の像から始まり、系図類

(その一つでは光悦と今回の展示のもう一人の主人公、俵屋宗達とはお互いの妻が実の姉妹という一説の元になっている)

後は光悦の書状や関わった刀剣類(金象嵌、金蒔絵)や書籍

などなど

なかなか渋い、というかやはり書や江戸期の工芸に

興味がある人向け

 

第1会場の最後のフロアは

国宝展や先日のやまと絵展でも色々と展示されていたが

今回はここ全体が映画フロア

舟橋蒔絵硯箱を始めとした光悦の工芸品を8kで撮影したものを上映

結構広めの会場に観客はおけら一人

見終わると後ろに2人くらい、という独占状態

 

第2会場ではもっぱら光悦の書

若い頃から中風で手が震えて書くのもままならない晩年まで

しかしやはり流麗な書だなと

タイアップした宗達の絵と良く合っている

おけら自身は字が下手だし

さらに最近は、大河ドラマの影響で

藤原道長のあの独特の字を見ているから

よけいそう感じてしまうのだろう

 

最後のコーナーは鷹峯での陶芸作品

黒楽茶碗を始めとしての茶や香合の道具が

ひとつひとつ独立してケースに入って展示

 

展示はよく言えばゆったり

悪く言えばスカスカという感じで

展示数は東博特別展としては多くない

まあのんびりと見て歩くには良いのでは

 

あと、おけらが行った時は

暖かい日だったせいなのかもしれないが

展示会場が暖房が効きすぎて暑い

おけらはコートはロッカーに入れていたのだが

それでも暑く、セーターまで脱いでしまった

コートを着たままだとかなり暑くて

鑑賞どころではなくなるかもしれない

 

 

本館に戻ると

中尊寺展の用意が着々と進んでいるようだ

来週はこちらを訪問予定

完全にワンパターンだが

庭で一休みして、上野公園を散歩

先述したように今日は暖かいので動くのも快適

 

 

湯島から新御茶ノ水で

神保町へ

 

暑かったので喉が渇いた

SANKOUENでちょいビールはいつもの通り

回鍋肉で腹ごしらえ

先述したように、来週は東博で中尊寺展

都美館で印象派展

再来週はサントリーで織田有楽斎展

そのまた翌週は出光で池大雅と毎年の三井のおひなさま

いろいろ忙しくなりそう