今回、まひろの赤ちゃんに『賢子』ちゃん、と名前が付いたり(『かたこ』ちゃんなのね。『けんし』とか『大弐三位』て頭の中に入っていたので、なんだか不思議な響きです)

彰子ちゃんが立后したり、

その事で俊成くんが中間管理職よろしく、右往左往したり、

道長が倒れたり、

それによって倫子様と明子様が、バチバチしてたり

色々ありましたが、

なんと言っても今回、

定子様が退場されてしまいました(;ω;)

家に翻弄され、父に翻弄され。兄弟に翻弄され。

そして、帝の愛に翻弄され。

それでも、美しく、明るく、賢く、お優しい女人でした。

彰子ちゃんを中宮にして謝る帝に対しても、、自分が家の事で、帝を苦しめてしまったと、逆に謝る定子様。

彰子を大切にするようにと、彼女といるときは、自分のことは忘れるようにと、辛さを隠して涙ながらに伝える定子様。

帝との出会いは子供の頃で、恋愛感情云々での結婚ではなかったけれど、大人になり、お互いを愛し、尊敬しあえる相手に巡りあえて、そこは幸せだったのではないのかな。

その事で、命を縮めることになってしまったのだけれど。

現代でさえ、悪阻がひどいと入院とか、点滴とかになるのに、この時代、大変だっただろうな。

定子様は、後産が降りてこなくてお亡くなりになったというのを、どこかで読んだことがあるのですが、本当に事切れるまでお苦しかったでしょうに…(´;ω;`)

几帳に自世の歌が結んであったけれど、出産の前にそこに密かに結んであったわけで…。

死ぬことを覚悟して、臨んでいたということだよね…。

どんなに怖かっただろう。どんなに辛かっただろう…。

せめてもの救いは、心のそこから信頼して、安心できる、清少納言が側にいてくれたこと。

最後の最後、お菓子を食べながら、歌を詠んで笑いあったあのシーン。

定子様は本当に楽しそうで。

愛さえも凶器になってしまった一条帝とは違い、別のほっとできる場所が彼女にあってよかったなぁ…。

でも、定子様が、詠まれた少納言への歌は、彼女からききょうへの、感謝の遺言であったのでしょうね…。

高畑充希さん。

いつも淡い白い光をまとっているような、美しく、聡明な定子様をありがとうございました。

それにしても、花山院の時もそうであったように、『穢れ』のため、帝は定子さまの亡骸には会うことはできなかったのだろうなぁ(;ω;)

ききょうのメンタルも心配だ…。

そして、『あいつのせいだ~!!』と妹の亡骸の横で、道長に恨みを吠えていた伊周。

いやいやいや。定子様に『とどめを刺した』のって、あんたと隆家だからね。


彰子ちゃん。

新たに后にたてられる彼女。

彼女自身の真意を聞くために、帝がお渡りくださり。

優しい帝は、彼女の気をほぐすために、笛を、聞かせてくださるのだけれど、彰子はいつもの表情で、楽しそうでもなく、帝に顔を向けることもしない。でも

『笛は耳で聞くものであって、目で見るものではございませぬ』

これは、彼女の最初の意思表示だよね?

しかし

『お主は本当に中宮になりたいのか?』

と、聞かれれば、いつものごとく

『仰せのままに』

と答えるだけ。

彰子ちゃん………( ´;゚;∀;゚;)

私は、彼女の『仰せのままに』か『ホーホケキョ』と言っているようにきこえたのです( ´;゚;∀;゚;)。

いや、鴬が恋を語る『ホーホケキョ』ではなく、間の抜けたコントに流れてくるような、白々とした『ホーホケキョ』。

なんか変な表現ですが、なんの感情も、なにもこもっていないただの効果音。

赤染衛門は『あちゃ~(-""-;)』と言う顔をしていたし、帝はぎょっとしてたけれど逆に『何でも言いなり』の彼女が『母の言いなり』だった自分との重なって、彼女を后に立てることを決意する流れに。

そうか『同情』で彼女は認識されたわけね…。

まあ、俊成くんの説得もあったのだけれども。

いつもいつも、つまらなそうな困り顔をしている彰子ちゃん。

立后の儀式の時も

『は~やく、終わらないかなぁ~』

と、憂鬱そうな顔。

定子様の皇子を預かることになるのだけれど、史実はともかく、どうなるのだろう…。


そんなこんなで、色々な方面からの心労がたたってか、道長は『高松殿』明子様のところへいる時に倒れてしまって。

今まで、倫子様のところにいる時よりかは、明子様のところにいた方が、気楽な感じにみえていたけれど、今回は明子様の圧もすごかった

まだ幼い息子たちには一斉に漢詩をそらんじさせ、赤子の娘には『ゆくゆくはこの姫も殿のお役に立てるように…』と。

倫子様のところと、明らかに張り合おうとしている。

『謀反人』の娘どけれど、倫子様より血筋が劣るということはないものね。

道長がどこに行ったのか、百舌彦に『尋問』している時の倫子様も怖かった。

そして、道長があちらで倒れたことを知ると、すぐ高松殿に向かい、昏睡状態の道長の手を彼女から奪い取ると『うちでお倒れになればよかったのに』と( ´;゚;∀;゚;)

その上

『今の状態で殿を動かすのはよくないと思います。我が夫をよろしくお願いいたします』

と、こちらが嫡妻であることを、誇示するような物の言い方。

強いわ~。倫子様、強いわ~。

表向きは穏やかだけれど目の笑っていない『バチバチしている』二人の妻。

でも、道長を三途の川の一歩手前で引き戻したのはどちらでもなく、遠くで祈っているまひろだったという…。

病が治って倫子様たちに迎えられたシーンでは、目の前にいる家族たちには目がいっておらず、なんだかまひろを探しているようだったし。

道長、夢の中でまひろの名を呼んでいたけれど、明子様に聞かれていなかったかしら?

(しかし、宣孝様が、まひろに『道長危篤』を伝えていなかったら、まひろは祈っていなかったわけで。本っっっ当に二人とも、宣孝様に感謝してくれ)

来週は、枕草子が、ききょう→帝によって、宮中に広められ、源氏物語が書き始められるのかな?

毎回、辛い話が続くなかで。ドラマの中は『赤ちゃん祭🌷』。

赤ちゃんたちの可愛さに、宣孝様だけでなく、私も癒されてます