前回の予告で

『映像で、あの有名なワンシーン『香炉峰の雪』を見ることができるの~?!』

とテンション上がりまくった私なのですが…。

確かに『香炉峰の雪』は美しく、その後に雪遊びをする一条帝&定子様麗しいお姿公任様、斉信君、行成くんキャッキャする姿も可愛かったのですが…。(行成くん、道長のこと…そうだったのね(←え?私、鈍い?))




それよりも今回は、道隆兄上のダメさ加減が、気になって気になって(-""-;)

一条帝&定子様を中心にしたサロンで笛は吹かれ、琴は奏でられ、舞は舞われ。

それはそれは優雅な日常が、繰り広げられているのだけれど。

都では、疫病が猛威を振るっていて💀。

『疫神が通る』

安倍晴明が言った通り、今回の疫病はとんでもない感染者と死者を出している。

公卿達は、道隆に疫病対策をするように何度も進言するけれど、取り合わず。

帝も疫病の事は聞き及び

『隋の煬帝が滅んだのは、軍備を怠ったからではない。民をないがしろにして、徳のない政をしたからだ。朕は、同じにはなりたくない』

と、道隆に策を打つように要請しますが、道隆はうわべだけ頷くのみ。

道長も道隆兄上に、直談判に行きますが

『あれは、貧しいものにしかかからない病だ(いや、貴族にもちらりほらりと出はじめているって←道長・談)それよりも、内裏での火付けの方が問題ではないのか!』

取り合わず…。


(帝と定子様の閨でのワンシーン。とても美しいシーンで幸せそうでずっと見ていたかったのですが、このあとつけ火が…(ToT)許すまじ、放火犯!)

そう、ここ最近、内裏では放火🔥が相次いでいて。

犯人もわからないし、このままではゆくゆくは、帝と中宮のおわす清涼殿にまで、害は及ぶのでは?と心配でしょうが無貴子様

そんな中、『犯人は女院じゃないっすかー?( ^∀^)』ケロリとしていう竜星『隆家』涼くん

今回から本格的に登場の隆家くん。

明るいけれど、どことなく良家のちょっと崩れた不良若様

みんながキャッキャウフフしていた雪遊びにも、『どこが面白いんだ?』と参加しなかったし。

女院が、実のお子である帝を傷つけるとも思えん、と、皆が反論すると

『じゃ、父上を怨んでいる者だ( ≧∀≦)♪』

と、また、楽しそう

そうだよね~(-""-;)

あれだけ好き勝手やり放題。

道隆だけでなく、伊周も権力を鼻にかけて、若輩なのに高慢不遜きわまりない。

音曲を奏でる後宮に、詮子様がお出ましになったときも、眉をひそめる女院様に対して、『御上から笑顔が消えてしまわれた。我々が創るのは誰もが音曲を奏で、歌を歌い、舞を踊る。身分の垣根を取り払った、新しい後宮なのです。女院様にも、その事をご理解いただきたく

(訳・あんた。御上に嫌われまくってんじゃん。音曲を奏でて楽しくやってるのに、そんな顔するなよ。頭固いなぁ。もう、お前の時代じゃねえんだよ。すっこんでろ、ばはあ)』

慇懃無礼な態度だったし。

因みに、このあと彼は内大臣に上がっていますが、父と同じく『この疫病は、貧しいものにしかかからないもの』と対策をなにもしない。(いやいや、あなた達のずーっと前に栄達を極めていたご先祖様も、疫病に感染して大変なことになったよね?!)

先の内大臣、現右大臣道兼にその事をたしなめられても、叔父にこの態度とるか?っというぐらい生意気。

そりゃ、怨み買いまくりの一家ですって。

それでも、

『恨みを買うということは、我が家が輝いていること。光が強ければ影は濃くなる』

むしろ喜んでいるような道隆。

でもね。

この権勢は中宮である定子様が、いずれは皇子を産むということと、道隆自身にかかっているわけで。

…道隆、自分で自覚はないと思うけれど、明らかに『水をたくさん飲んでいる』

ひたひたと、光に影が迫りはじめてますよ…。

一方、そんな兄に不満爆発な道長

内裏で道兼とすれ違い、彼に『どうしたのだ?』と問われると

『関白に言っても埒が明かないので、悲田院に行ってくる』

と。それに対し道兼

『俺が行こう。汚れ仕事は俺の役目だ』

と行くことに。(道長も一緒に行くけど)

汚れ仕事、というけれど、『穢れ』かもしれないけれど、汚れではないよね。

兼家パッパが亡くなって、道兼自身、目指すべきものが見えてきたのか、上にたつものとして、自覚が芽生えたのか。

それとも『家の事だけ考えれば、何をやっても良い』という兼家パッパの考えにがんじ絡めにされ、何が正しいのかワケわからなくなって暴走この上無かった彼だったけど、解き放たれて善悪の区別がつくようになったのか

…道兼!道隆兄上なんかより、人間として滅茶苦茶良いじゃん(; ゚ ロ゚)!

(と、いうか、道隆がひどすぎるのか(|||´Д`))

かくして二人は揃って『悲田院』に調査に出掛けたわけですが、そこは予想していたよりも、はるかにひどい状況で。

医者は一人しかおらず、他はみんな死んでしまったと。

あとからあとから病人は運ばれてくるのに、どんなに上に医者、人員の補充を要請してもなしの礫。

と、いうか、貧しき者の病院とはなばかりで、ここは、もう、死を待つ人をただ運んでくるだけの場所になってしまっている。

そして、亡くなった人は物のように運び出されていく…。

ここまでたどり着く道にも、人々の遺体はそのままだし。

明らかに政の怠慢…。

これで疫病が広がらないわけがない。

そして、道長は寝かせられている民の様子をじかに見て回るのですが、そこで看病しているらしき一人の女人とぶつかってしまうのです…。

これがまひろだった!!

離れても離れても、巡りあってしまう!!

なんという、少女漫画的な再会!!

だけど、そんなことはどうでも良い!!

なんで、まひろがこんなところにいるのかというと、以前文字を教えていた『たね』が。

『おっとうと、おっかあが、悲田院に運ばれたきり戻ってこない』とまひろを頼ってきたのでした。

乙丸が止めるのも聞かず、たねと一緒に(もちろん乙丸も一緒)悲田院を訪れるまひろ。

ひどい空気と惨状に、怯みつつも中へ入っていくと、そこには既に事切れたたねの両親が。

たねは泣き叫びますが、彼女自身も疫病に感染し、倒れてしまい、そのまま放っておけないまひろは残り、看病することに。

しかし、大人でも死んでしまう恐ろしい病には、体力の無い子供では太刀打ちできるはずもなく…。

たねは熱にうかされながら、まひろに教えてもらった文字の数々を呟くと、そのまま息を引き取りました。

自分の無力さに打ちのめされ、涙ぐむまひろ。

しかし、彼女は泣きながらも、他の子供の看病もはじめてしまいます。

そんな最中、道長と巡り会うのですが。

道長と確認できたのかどうなのか。

彼とぶつかった途端に、彼女は高熱で倒れ込み。

道長はそんなまひろを彼女の家に運び、一晩中看病します。




『生きる道は見つかったのか』

まひろを看病しながら、呟くように問いかける道長。

『逝くな…!帰ってこい…!』

道長の思いが通じたのか、夜が明ける頃にはまひろは峠を越え、熱は下がったようで。

為時に促され、あとを託し、倫子の待つ自邸にかえる道長。

まるで、何事もなかったかのように、朝帰りをする彼。

そして、何事もなかったように迎える倫子さま。

でも、夫の様子を見て、彼女は気づいてしまいます。

『明子さまでもなく、私でもなく。あの方には別に思っている人がいる』

と。

確信してように呟く倫子さま。

それだけならまだ普通(?)なのですが、その後に、彼女、高笑いをするんですよ。

張り付いた笑顔を作って。

怖~!!(´Д`|||)

この笑顔は、なんだ?

今まで、不自由無く育ってきて、手に入れたいものは手に入れてきた彼女。

その彼女がはじめて『どうにもならない事』を味わい、怒りを通り越して自分自身に『やっと気づいたのね』と笑ってしまったのか?

来週は。

今回道長がまひろをつれてきたことに、二人は深い仲だと、色めき立ついとさんとか(天下の大納言様だものねえ)、今回喧嘩しちゃった(というか、一方的にまひろが、道綱の件で嫌われた)さわちゃん仲直りに来るとか、色々ありそうですが、なんと言っても道隆兄上が…!!退場臭い!!

自業自得というか、奢れるもの久しからずというか。

この人自身も、自分がこんなに早く死ぬとは思っていなかったんだろうなぉ。

あ、そういや、先週、皆さんがXで『道綱、『石上寺にまひろっていう良い女がいてさ~っ夜這いしようとしたんだよね』って、道長に自分で言っちゃうんじゃね?』と呟きまくってましてが、今回その通りになりましたねw

でも、『人間違えて、失敗しちゃったんだよ』と伝えてました

安堵のため息をつく道長、テレビ見てて笑っちゃったw