前回から4年年ほどたったのかな?今回。

一条帝が元服し、道隆の一の姫定子が満を持して入内し、一族の権勢を磐石にした兼家パッパでしたが、その兼ね家パッパに『老い』という翳りが見始め…。

つい先週まで権力者オーラバリバリの兼家パッパたったのに、今回は表情、歩き方、そしてなにやら体つきも一回り小さくなったように見え…。

しかし、道長に今後のことを諭すときはまた、以前の威厳が宿ると言う。

段田さん、凄いな…!と思ったのと同時に、今の私自身と母を見ているようで、正直辛かったです。

老て認知症になったた母を見たくないと、いう思いも、わかりすぎるほどわかってしまって。

でも、倫子様が道長にかけた言葉が心に染みて。

優しくしてあげよう…。


さてさて。

今回はなんといっても定子様!!

なんてお可愛らしい!

朗らかで優しくて、聡明で。

なんとなく、この明るさ、賢さは母親に似たのかな?

そして、大切に育てられた姫ゆえの可愛らしさなのでしょう。

元服し、定子が女卿にはいり、緊張するお上を気遣い、『変顔』をして和ませてあげるその気遣い。

『お上の好きなもの、私もなんでも好きになります』

明るくそう言ってあげられる素直さ。

着物の中のかくれんぼ。

まだ、おままごとみたいな夫婦だけれど、ゆくゆくは一条天皇の寵愛を一身に受ける女性になるのですね(清少納言の愛も)

まさに源氏物語の藤壺&光源氏の再現のような、幼くも美しいツーショット!!

でも、そんな仲の良い息子夫婦の様子を見た詮子様は複雑そうで。

『お上は大人の中で育ったゆえ、ああいう風に遊ばれたことがない。これからも遊んでさしあげておくれ』

言葉こそ、定子の入内を喜んでいるようだけれど、明らかにお顔が…。

これは『嫉妬』だよねえ(-""-;)。

自分を、一番だと思ってくれていた息子が、他の女にとられてしまう、という気持ちと、自分自身が夫である円融帝から与えられなかった夫婦間の愛情を、手にすることができた定子への妬み(と、呼ぶほどには強くはないだろうけど)。

定子様もそんな感情を読み取ってか、笑顔を作っていたけれど、表情は固かった…。

道隆存命の時は表面化することはなさそうだけど、ゆくゆくはこの嫁姑関係は…と思わせる対面でした。

道兼は、歳月を経て歪みがひどくなったというか。

父の様子を見て、後継のことが気になりはじめた道兼。

朝廷での位や、多分この四年間でさらに、兄と弟と自分に対する父からの扱いの違いを思い知らされて来たのだろうな。

俳優さんに失礼かもしれないけれど、益々顔が凶相になっている💀

自分の娘も、定子のように帝に入内させる気満々だけれど、その娘にも明らかになつかれていない様子。

多分、この人は、自分が兼家からそう扱われたように、娘を愛情ではなく『駒』としか見れていないんだろうな。道隆も、ある意味定子様を『駒』としては使っているけれど、こちらは愛情も注いでいることが十分すぎる程わかる。

奥方も、そんな彼を心配はしているようだけれど…。

公任くんもお父上の遺言通り(パッパ、いつの間にかお亡くなりになっていたのね…)、道兼に取り入ろうとしていたけれど…やめなさいって(^_^;)

かつて、あの道隆の器量に触れてはいるのに、それでも道兼の方についちゃうって、やはり後ろ楯をなくした焦りなのかな~。

道長は、兼家が摂政について以来、順調に昇進を重ねていたようで。

『民の訴えなんざ、いちいちこちらが耳をかしていたんじゃ、奴らつけ上がっちまうから、ほおっておこうぜ』

と道隆兄上をはじめ(あの、兄上ですらこのレベル💧)、詮議をしない公卿たちに

『民がなくては政がたち行きませぬ。この件は深く詮議した方が良いと思います』と堂々と意見を言って、実資さまにも一目をおかれたり。

まひろちゃんとあんな別れ方をして、倫子様とあんな風に夫婦になって、果たして夫婦仲は上手く行っているのだろうか…とちょっと心配していましたが(←余計なお世話)、なんか、とても上手く行ってそう。



倫子様もおっとりはしているけれど、ちゃんとした意見と気遣いができる方だし、そして愛娘・彰子ちゃんよ頭を撫でる仕草と表情がとても、幸せそうで。

これはこれで良かったのだね。

そして、以前道綱に云われたことが心、に響いたのか明子女王の元にも繁く通っている様子。

でも、『こんなときでも笑わぬのだな』と道長が言ったように、彼女の様子になにか薄暗いものも感じているようで。

そうだよね。だって彼女、兼家パッパをずーっと恨んでいて、耄碌したパッパを言いくるめて、最終的に呪いの 媒体になる、パッパ愛用の扇を手に入れちゃったもの。

兼家パッパはこの先、寿命か呪いかはわからないけれどお亡くなりになるだろうけど、その時、彼女は気が済むのだろうか…。それともその怨みはまた、他の藤原に、向けられるのか…な?

さてさて、主役のまひろちゃん。

相変わらず、無職の為時パッパ。

暮らし向きは苦しいばかりて、市にも、出掛けますが、望みのものも手に入れることができない様子。

そんな時、文字が読めずにたまされて、子供を人買につれていかれてしまった女を目撃してしまいます。

文字か読める人が一人でも増えれば、こんなことは繰り返されないのに、と。ボランティアで、市井の少女に文字を教えはじめるのですが…。

人のために民のために何かしようという気持ちは、まひろも道長も、同じ方向いてるんだよなぁ。

まひろに、文字を習いたい人を集めるため『桜』をやらされる乙丸

もう、まひろに振り回されっぱなしの苦労人な彼ですが、なんやかんやいって、小さい頃からまひろを見守ってきた彼は、主人ではあるけれど彼女が可愛くって、しょうがないのだろうなぁ。

もう、まひろと、少女を見守る表情が菩薩様だったよ。

まひろが嫁入りの時、乙丸もどんなことを思うのかな?ほっとするのかな?それとも…。

またまたまひろ宅にお邪魔している信孝様

ふざけた格好して、『旅行』の土産話をしていたけれど、彼も彼と話すまひろもとても楽しそうで。

もう、ネタバレしてしまいますが、信孝さまはまひろの夫になる人物で、親子ほど年の離れた夫婦なのですが、この様子だととても仲が良かったのではないのかな?

財もあって、話し上手で教養もある信孝様。

思えば、これ程まひろにぴったりの方もいないかも。

どんな感じでまひろとの、縁談が進められていくのか楽しみであったり。

今回は、まひろがかつて道長に送った漢詩をまひろのものだと気づいてはいないけれど『女文字だ』、と見破ってしまう勘の鋭い倫子様とか、それをキョドりながらとぼけたり、『倫子様が知りたい』のは詩の意味であって『そういうこと』ではないのに、詩の作者から語りはじめるまひろとか。

権力に、『助言しすぎ』にはならないように.

パッパの問いをのらりくらりとかわす晴明氏とか、相変わらず見所いっぱいの今回でしたが、終わり方が…!

そこで終わりて次回に!ですか!!

相変わらず一週間が長い~!