『思いのはて』
今回のサブタイトルは、色々なところにかかっている『思いのはて』なのでしょうね。
まひろと道長の『恋の果て(終わり)』、倫子様の『恋の果て(成就)』そして、明子女王の『目的の果て』。
色々もやもやしながらも、やはり道長を失うことを考えられず、妾でも側にいたい!と決心したまひろ。
しかし、道長は事もあろうに、自分が(身分は違えど)『姉』と慕う倫子様を北の方にすることに。
もし、彼の相手が倫子様ではなく、他の全然知らない姫君だったらまだ『妾でも良い!』と縋れたかもしれない。(道長も、心の中でまひろがそう言ってくれるのを、願っていたし…)
でも、大好きな倫子様。
一話でまひろの母ちはやも、妾宅に出掛けた父に対して、なんとも思っていない素振りでしたが、幼いまひろはなんとなく、母の心の内の淋しさと嫉妬を感じ取っていたのかもしれない…。
自分が逆立ちしても、いろんな面で敵わない倫子様に完全白旗と、母が感じていた淋しさとと悲しさを倫子様にさせたくない、という思いもあったのかも…。
だって、今回もサロンで床掃除の話をしてしまったとき、他の姫がドン引きしていたのに、倫子様は優しく助けてくれたもの。
本当に良くできた姫様。
そんな倫子様を、まひろも視聴者も嫌いになれない((T_T))
唯一の救いは、惟規君とさわちゃんが、まひろに起こったことを察してくれたこと。
『堪えなくても、ようございますよ』
さりげなく気遣ってくれたさわちゃん。
いつもと変わらなく接してくれた弟。
辛いときに支えてくれる人がいて、まひろちゃん、良かったよ。
そして、倫子様サイド。
兼家パッパから、『左大臣家の一の姫様を道長がお慕いしていると…ぜひ、道長を婿に…!』と言葉遣いは穏やかだけど、有無を言わせぬ目力で迫られ、アワアワしてしまう左大臣・雅信パッパ。
次に、兼家パッパから自分の邸に道長を差し向けられ、また、アワアワしてしまう雅信パッパ。
そして、極めつけは、倫子様から『道長様をお慕いしております!道長様を私の婿に!叶わなければ、私は生涯、猫しか愛でません!!』涙ながらに懇願され、もう、ノックアウト状態の雅信パッパ。(このシーンのBGMにドリフの『八時だよ~』場面転換のBGM流しても良いかもw)
穆子ママの援護射撃もあり、倫子様、道長をゲットの布石はととのいました。
そして、道長はまひろを振ったその足で、倫子様の元へ。
文も寄越さずに無礼な。と言いつつ穆子ママは『邸へ入れておしまい』と願ったり叶ったりの様子。
当の倫子様も、おずおずと手を伸ばしてきた道長に自分からタックルをカマし、押し倒し!!
身分も財力も一応、良家の姫ぎみが持ち合わせている教養もある彼女の『自信』の表れの行動かもしれないけど、おっとりとした雰囲気なのに、いざというときは滅茶苦茶『肉食系』倫子様。
これでなくては、後に政治の頂点にたつ男の妻なんて、やってられないのかもしれない。
そして、『第三の女』明子女王。
こちらはなにやら、初登場時から美人だけど『ゆらぁ』とした雰囲気が恐ろしげな姫様だと思っていたら、恨みを晴らすために道長を夫にし、藤原に入り込もうという魂胆。
狙いは兼家パッパだけれども。
藤原家に追い落とされた父・源高明の無念を晴らすため、『私の心と体などどうなっても良いのです…!』と悲壮な覚悟を秘めて。
明るい日だまりの様な倫子様に対して、冷たい刃のような明子さま。
『藤原に施しを受けるのですか?』
そう言い放つほど、藤原家を侮蔑し、下にみている彼女。
これからどういう動きをみせるのか…(予告の兼家パッパの体調不良は彼女のせい?)
彼女、六条御息所の、モデルになるのかな~??
そしてそして。
意外と人を見ているよなと思うのが、やはり道綱君。
妾である母の悲哀を、ヒシヒシと感じていたんだね。
そして、母の淋しさと劣等感を跳ね返せるほど、本宅の子達と張り合える才が自分にはないことも痛感している。
でも、彼は明るい!!
空元気かもしれないけれど、この明るさが色々な人の救いなってるのかもしれない。
道長に『ムニっ』てやれるの、今では彼ぐらいしかいないよ。
それに対して、全然人を見れていないんだな…(-""-;)と思ったのが、太政大臣である藤原頼忠パッパ。
お飾りの太政大臣でいることに堪えられない、というのは引き際をわかっていらっしゃる、とは思うが、なんで息子に『道兼につけ』と言っちゃうかな(´Д`|||)。
確かに今回の花山天皇の譲位劇には、道兼が絡んでいるけどさ、その人、ただの兼家パッパの操り人形だからね(-""-;)
接点が道兼とは、あまりないのかもしれないけれど、道兼が道隆より伸び代があるとは…。
頼忠がお飾りに落ちぶれたの、わかりすぎるほどわかる…。
来週は、早速倫子様が、まひろが道長に送った文を見つけてしまったり、なんやかんやありそう。
それにしても、実資様、赤痢に掛かっていなかったら、まひろちゃんをお嫁に貰ってくれたのかもしれなかったのね。
なんか、まひろもあきれるほど、頑固なこと言ってそうだけど、もし、結婚したらそれなりに幸せになってたかもよ。(あくまでロバート・実資・秋山の場合だけどね♪)