今回は、辛い『告白』でしたね。

ついに自ら、自分は右大臣家の三男だと告げた道長

しかし、まひろは『三郎』が『道長』だったことに驚いたけれど、それだけで倒れたのではないと言います。

六年前、母を殺した人物、道兼が道長の隣にいたからあまりのショックに倒れたのだと。

そして、『あの日』

三郎に幼いまひろが会いに行けなかったのは、母が死んだからだと。

まひろは父に訴えたが、食うや食わずの自分達が、やっと右大臣家から仕事を斡旋してもらえたので、母が殺されたことは目を瞑るしかなかった。

でも、私が、観ていて辛かったのは、ここではありませんでした。

まひろは

『自分』が三郎に会いたかったから、お礼参りの帰り道、母が止めるのもきかず、走り出してしまったこと。

『自分』が飛び出してしまったことで、道兼と出会い頭にぶつかりそうになり、馬が驚き、道兼が落馬してしまったこと。

そして、道兼の怒りをかった母が刺し殺されてしまったこと。

道兼も恨むけど、何より母が死んだのは、『自分』のせいだと。

長いこと、『一番悪いのは自分』ということを誰にもいえず、まひろは心の中に閉じ込めていたわけで。

その子供のように泣きじゃくるまひろを観て、道長は、彼女の肩にそっと手を添えることしかできなかったけれど(抱き締めないところが、この時代の奥ゆかしさか(^_^;)それとも、道兼の弟である自分には、その資格がないと思ったのか…)

三郎に『告白』できて泣けたことで、まひろの心は少しだけ救われたのではないかなぁ…。

そして、二人が巡り会う『手引き』をしてくれた直秀

ただの『散楽師』や『盗賊』にしては、色々知りすぎているし、パルクールできるし何より名前が立派w

彼の生い立ちには何があるのか?兼家に没落させられた一族の1人とか?

彼のことも、どの辺で明らかになるのか。

 

まひろの告白を聞いた道長は、右大臣邸に帰り、兼家と共にいる道兼に、まひろの母のことを問いただします。

道兼は悪びれもせず。

『虫ケラの命を奪ったといって、なんだというのだ』

と。

道長に殴りかかられても

『お前があの日俺を苛立たせたからだ。俺があの女を殺したのは、おまえのせいだ』

と。

………(-""-;)💢。

なんで、あの『時姫』から生まれたのに、こんな考え方に育っちゃったのかなあ。時姫自身も家人や下男などに暴力を振るう道兼を何度も諌めているのに。乳母のせい?

と思っていたら、次の瞬間、兼家が取った態度で全て合点がゆきました。

この人、息子二人が殴り合っているのに。

次男が人を殺したことを。なんとも思っていないのに。

三男が失われた命と、兄の傍若無人、まひろの悲しみに怒り、拳を振るっているのに。

この人、大爆笑してるんだ…(-""-;)

笑っている理由は、普段、ボーッとしている三男に、こんな『熱い心』があったのか!と嬉しく思ったから。

息子自身のことを褒めているのではなく、

これで、自分の家の末も安泰だと思ったから。

………。父親に人の心がないのだもの👹、息子にあるわきゃないよなぁ👹。

本当に、話が進む度に『胸くそ悪く』なっていく(いや、褒め言葉です)

怖い通り越して、気味が悪い((( ;゚Д゚)))

こんな道兼をみて、道長は何か思うところがあったのか、来週は話が、そして道長の気持ちが動きそう。

力をもとうとするのは、こんなろくでなしの考え方は自分が力をもって変えなきゃいけない、と思うのかな?

しかし、晴明

『畏れ多くも帝の御子を呪詛すれば、私も命を削らねばなりません。私の命が尽きれば。この国の未来が…!

と、少年漫画みたいなことをいっていたけれど、いったい?なにが?あるの??何してるの?あなた?!命削って84歳か?

闇の巨頭、みたいな関白様方をはじめ、国の頂点の方々に囲まれて、屈服したかたちになるのかなぁ~。(宮仕えは辛いよ)

 

逆に、秋山実資様の権力に屈指なさ加減は観ていて気持ち良い(女官の圧力には参ってたけどね~)