いつもとは違い、オープニングのアニメからすぐにデーマ曲に入っていった今回。

なかのグラフィックも、いつもとは違う感じになっていたのかな(初回以外、いつも、あまりopみないので、確信はないのですが)

夏目さんと本多の叔父上(忠真)が退場されてしまいました。

信玄の策略にはまり、総崩れとなってしまった徳川軍。

側近たちも散り散りになり、みな、家康を探しつつの退却となりました。

敵に斬り込まれ、押し返せずにいる忠勝

間一髪のところで忠真に助けられますが、武田の大群は唸りをあげてこちらに迫っており。

小平太と忠勝と 忠真。

忠真は自分を楯として、二人を逃がそうとします

小平太は忠真の意をくんで、去っていきますが、忠勝はどうしても踏ん切りがつかず

そんな甥っ子に叔父上は

『お前の夢は、主君を、守って死ぬことじゃろ?!殿が大好きなんじゃろ?!守れ!おめえの大好きな殿を!!』

葛藤する忠勝を、抱き締める忠真。

その後、忠勝は、叔父を残していく悲しみを振り払うように叫び声をあげ、後ろは見ずに走り去っていきました。

遠ざかっていく甥っ子の気配を後ろに感じながら酒を煽り、敵に向かっていく叔父上の顔はなぜだか晴れ晴れとしたように見えて。

もう、酒で戦えないと思っていた自分自身。

息子のように育てた忠勝を守るために命を使えて、彼は嬉しかったのかな。

 

夏目殿

浜松城で留守を守っていた彼。

しかし、城に戻ってこない家康の身を案じ、怪我をおっているのに、助けに出ていこうとする忠次を止め、自ら探しに出ることに。

なぜ、家康が夏目さんの名前を覚えられなかったかも、今回明かされました。

人質に出される前、守役ではないけど幼い家康を一番大切にし、可愛がり、一緒に遊んでくれた家臣。

本当の名前は夏目『吉信』

家康が今川に出される前に、織田に奪われたとき、護衛についていたのも彼で。

その責任を取り、腹を斬ろうとした吉信でしたが、家康の父に止められ、名を『広次』と変えて、つかえることに。

どうしても、『広次』が覚えられなかったのは、記憶の彼方に今まで埋もれてしまっていたけれど、『吉信』が大好きすぎて、『広次』になったことを受け入れられなかったからじゃないのかな。

広次と家康たちは無事合流できましたが、回りは武田の兵だらけ。

広次は意を決し、殿に具足を脱ぐように申し出ます。

回りにいた忠勝たちは、瞬時にその意味を理解し、殿を押さえつけ、具足を脱がせにかかり。

忠勝はそのはずされたものを、自分が身にまとおうとしますが、『お主はまだ早い』と、広次に、蹴り飛ばされ。

広次は自ら身に付け身代わりとなり、自分に敵を引き付け家康を逃がす覚悟でした。

泣きながら、止めろと言う家康に、

『殿は…きっと大丈夫』

幼い家康を励ました時と同じ言葉で、微笑む広次。

わずかな兵と武田軍のなかに斬り込み、奮戦し刃に貫かれた彼ですが、脳裏に浮かぶのは幼い竹千代、元康、家康との思い出ばかりで

子供を持つ親って、どんなに子供が大きくなっても、ふとした瞬間の仕草に幼い日の面影をみたり。

かといえば、たくましく成長した姿を頼もしくおもったり。

(え?私だけ?!(゜゜;))

それと近い感情を、広次はずっと殿に抱いていたんじゃないのかな?

『ありがと』

はにかみながら、自分にお礼を言ってくれた竹千代の顔を思い浮かべ、三度目にして彼のために命を使え、やっと殿を守ることができた広次…吉信は満足して微笑んで逝けたのでしょうね。

竹千代が残していった虎の人形は、今の今まで大事に持っていたんだ…。

 

酒井忠次&石川数正の『空城の計』やら、渡辺ジャイアン盛綱のやたら良い声。

そして、前回はよくわからなかったけど、今回家康側近たちの鎧の立派さに驚いてみたり。

(しし毛をつけるのは流行りなのか)

色々見所満載の今回でしたが、やはり、叔父上と夏目さんに大号泣で。

甲本さん、浪岡さん。

熱演でした。素晴らしかった。お疲れさまでした。

でも、時代には埋もれてしまっているけど、戦いに出ている人びと全てには、少しずつ違うかけれど皆、命をつなぐドラマがあって。

そんなことを考えたら軍記ものなんて観れませんが、今回すごく切なくなってしまいましたよ。

 

来週は、また、側室話ですね(^_^;)

今週重かった分、こんな話なのか。

それとも家康自身が傷心すぎて、慰めてほしいけれど、そばに瀬名もいなかったから、『そんなこと』になったのか。

 

それにしても今回、唯一笑ったというか苦笑いだったのは。

明智から、家康討ち死にの報告を受けた足義義昭。

御簾の中ばかり気にして、

どう見ても、家康どうこうより、女のことを気にしとる(-_-;)