ついに、ついに時政パッパとりくさんが、追放されてしまいました。

世にいう『牧氏の乱』

パッパは最後に、というか、もう『オンベレブンビンバ宴』のときには、昔の優しいパッパに戻りましたね。

比企を滅亡させたり、頼家、畠山重忠を討ったときの取り憑かれたような狂気は消えていました。

今までになかった『義時・政子敵対』という状況で、どうしても、大事にしてきた子供たちの命を犠牲にしてまでの権力は要らないと思ったのか…。

自害しようとしたけど寸でのところで八田殿に救われて、頭を丸め囚われてしまったパッパ。

最後に小四郎と話す時があって良かった…。

今回は、小四郎らが本当にパッパが大好きなんだな、と、わかりすぎるほどわかる回でもあって。

家臣たちに土下座までして、パッパの助命を頼む政子は勿論のこと、小四郎がね…。

パッパの前で、子供のように顔をくしゃくしゃにして、大粒の涙を流す小四郎。

『ずっと父上のそばにいたかった。今生の別れになります…。父上がお亡くなりになるとき、側で手を握ることも…できません…』

思えば、パッパは国守のところに野菜運んでいって、茄子を顔に押し付けられながら潰された事件の時も、初陣の時も、石橋山の戦いの時も、常に小四郎の横にいて守ってくれた存在。

だらしがない一面も(一面?)あるけど、いざというときには頼りになり、そして家族をいつも笑い似つつんんでくれた、大きな愛で包んでくれた、お日様みたいな存在。

こんな悲しい別れ肩をしなくてはならないなんて…。

後鳥羽上皇の回想シーンのなかで出てきた伊豆に送られるパッパの様子が、今までいつも色々な人にわいわい囲まれているイメージがあったので、何かポツンと、寂しげで悲しかったです。

りくさん。

パッパへの愛は本物だったのね。

一人だけ先に逃がしてもらったのは、一人だけ逃げるためではなく、政子にパッパの命乞いをするため。(でも、どう考えても、粗末な着物着てたって、あんな綺麗な人が出てきたらばれるよね…)

そして、最後にのえさんに語った『北条家に溶け込む方法』

『無理に馴染もうとしないことです。それと嫁いだことに、誇りを持つこと。わたしは北条家に嫁いだことを誇りに思っています!』

最後の最後までキラキラした格好で、高飛車に去っていったりくさん。

こんな状況でも、義理の娘たちと昔のことを笑いながら語り合えるということは、本当に仲がよかった証拠だよね。

実朝君も、囚われていても取り乱さず、堂々としていて立派でした。

近くに和田殿がいてくれたからかもしれないし、パッパが自分に危害を加えないと信じていたからなのかもしれない。

戻ったときに、飛びついてきた千世ちゃんを抱き締め返さない(返せない)のは、14歳という若輩ゆえのシャイさなのか、泰時君に気持ちがあるからなのか。

でも、驚いていたけれど、満更でもなさそうだったので、これから距離が近くなると良いなあ。

逆に刀持っている女だろうが何だろうが、『俺の女になれ!』と言ってしまう平六。…トウちゃんは確かに美人さんだけどさ、あんた、女なら誰でも良いのか?!(もはや、挨拶代わり???)

いよいよ、長烏帽子をかぶり.、御家人の頂点に立った小四郎。

平六と猿芝居をかましつつ、御家人の不満をそらしていましたが、後鳥羽上皇にロックオンされてしまいました。(それにしても、小四郎!きくちゃん保護してやってから、朝雅討ってよ!)

これから、いよいよVS朝廷との苛烈なしのぎ合いが始まっていくのか…(その前に和田合戦か…(ToT))

辛い展開はますます続きますが、楽しみでもあります。