良い環境に育つことについて、
今日は書いてみようと思います。
私の知人に40代独身の女性がいるのですが、
とても優しいし温和な感じで笑顔も素敵なんです。
しかし、10代後半からパニック障害になり、
社会へ出てみたけど、病気が悪化して、
御両親と一緒に住んでいますが、ずっと引きこもり状態です。
心の病は、いろいろな事が重なり、自分らしく生きられなくなってる状態だけれども、
幼少期からの家庭環境は、よく原因とされる場合が多いですよね。
だから、今の流行りの、精神世界では、
インナーチャイルドヒーリングとかいって、
自分の中の子供を癒すということなのだそうです。
生涯ずっと子供のような人いますけどね、
高齢になると、子供に帰っていくともいいますし。
私は、一般的にいうと、きつい環境で育ったと思います。
父が病気で、母が必死に働く姿を見てきましたから、
貧乏でも寂しくても、文句は言えませんでしたからね。
最近になって、その彼女の御両親と会う機会があったのですが、
これまたとても優しく、いい感じの方でした。
よくよく彼女から話を聞いてみると、
今も本当に小さい子のように大事にされてるとのこと。
辛い家族との関係から心の病になる人ばかりではなく、
大事にされすぎて、
心に辛いことや悲しいことへの耐性ができていないということがあるのではないでしょうか。
ちょっとした意見も他人には言えないようなのです。
それは、相手の反応に傷つき、落ち込む自分がいるから、
怖いという思いからなのです。
そうなると、
社会へ出て働くことはできないですからね。
良い環境が、どういうものなのか?
その子の持って生まれた性格というものも、大きく影響しますから、
それをちゃんと親が見て、感じて、
その子に合った、育て方や環境って大切なんだなと思います。
その彼女は、
「自分の将来を考えると不安が大きすぎて、死にたくなる」
と言いましたが、
私たちのように、先立った我が子に会う日を楽しみに、
お土産話を持って行けるように、
何かを探し続けてる悩みとは、
またまったく違う意味での悩みなのですね。
その人に合った問題を抱えて、この世に誕生したのでしょう。