『ホビット　決戦のゆくえ』鑑賞！マニアック感想です（笑）

アートのチカラで”自分らしさ”に気付いて、
自分が主役＜ヒロイン＞の人生を歩むサポートをする

元役者のココロ☆セラピスト　楓子です

先日、観に行って参りました。

『ホビット　決戦のゆくえ』

さすがピーター・ジャクソン監督！
２時間半あっという間でした～。

私は、前作の『ロードオブザリング』と原作のキャラクター比較を大学の卒論にしたくらい、

前作にハマった人です（笑）
（こんな研究をしていました）

前作のスタッフ続投で、本当に嬉しかった

・・・さて、今回の作品は、実は『ロードオブザリング』よりも前のお話でした。

ロードオブザリングの主人公、ホビットのフロドの叔父・ビルボの若かりし頃が主役の物語。

今作のエンディングから、『ロードオブザリング』のオープニングへと続いていく訳です。

本当に、なんて壮大なストーリーなんだろう。

やっぱり、ラストは思わず泣いてしまった～～

前作ファンは、本当に必見ですね。

因みに、前作・今作と、
白の魔法使い・サルマン役を演じたクリストファー・リーは、
現在９０歳を越えています。

本当にね、彼が生きている内に今作を観れて良かった！！！
彼以外のサルマンなんて考えられないもの～。

・・・でも、前作で日本語吹き替え版のサルマン役の家弓家正さんと、
ガンダルフ役の有川博さんは、既にお亡くなりになっていて、
『ホビット』シリーズの２人の吹き替えは違う方が担当しているそうです。

前作から１０年経っているものね・・・
本当に声を届けてくれてありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。

＊＊＊

さて、映画の内容について。

『ホビットの冒険』シリーズはサウロンが復活し、
絶望の状態でスタートする『ロードオブザリング』前のお話なので、
ストーリー的に前作のような盛り上がりは欠けるなと感じました。
（なんせ、『ロード～』の内容は、中つ国を全種族が生死をかけて守るための戦いだったので。今回はビルボの冒険の紹介という描き方）

ただ、実はホビットシリーズはもともと児童文学として書かれたもの。

それなのに、『ロードオブザリング』がラストにハッピーエンドになることに比べ、
今回完結したラストは悲しく、後味の悪さが残りました。

そこが逆に印象的で、
「原作者のトールキンは、どんなメッセージを送りたかったのかな？」
と考えさせられました。

そして、前作同様、人間の感情の醜さもよく表現されてます。

王様や主人公であっても、
支配欲や傲慢さ、憎しみ、嫉妬などのネガティブな感情に支配されそうになる。

そこをどう乗り越えていくかが、
今作のホビットシリーズ、前作のロードオブザリングの一番の醍醐味だと思います。

ただ正義感と愛と勇気で悪を倒すヒーローストーリーでないところが、
私がこの作品が好きな一番の理由☆

非常に人間らしさを描いた作品だと思う。
だからこそ、愛してしまうのよね～。

そして、人間臭いのに世界観は全力でファンタジー。
それぞれの種族に異なった言語があったりなど、
しっかりとした設定から、
まるで歴史絵巻を見ているかのようです。

それは前作も見ていると、より感じる！！！

そんな訳で、