※以下、ランスシリーズ全編やってない人には全くわけわかめの文章
いわゆるなろう小説とかなろうという奴は小説家になろうの主人公に都合よく展開が進み
ぽっと出チートで俺TUEEEしてモテモテでハッピーエンドなのがよく批判される奴である。
物語の作法から言うなら、なろう主人公と言う奴はメアリー・スーの類義語で間違いがない。
(メアリー・スーじゃないなろう主人公は居ても物の数にカウントされない)
ちなみに上の条件はだいたいランスシリーズに当てはまる。
まぁこの素晴らしい世界に祝福を!を筆頭に、なろう小説のお約束の原型になったのがランスシリーズだったりするから仕方ない。
でもランスシリーズがなろうとかメアリー・スーとか言われることはほぼない。
唯一の例外として批判されるのはランス9とか、ランス10の2部ぐらいだったりする。
んでもランス9とランス10で比較したとき、
間違いなくランスマンセーもご都合展開もランス10の方が遥かにひどい。
というかランスに都合よく展開しないと人類が余裕で滅ぶから仕方ない面があるが
それはランス9もだいたい同じで、ランスに都合よい展開からちょっと離れたバッドエンドでは余裕で全員死亡するのも似たり寄ったり
ランスの周りのハーレムに関してはエロゲーだからしょうがないで一切対象にならなかったり
でもランス10がご都合と批判されず、批判されるのはランス10よりランス9になるのは何故だろうかと
ポイントをちょっと考えてみることにした。
1、ランスの周りの仲間
ランス9では基本的に男も女もランスマンセーで
多少なりとも苦言を述べるのは志津香ぐらいというのがある
ランスシリーズはシリーズ通してかなみ&志津香がランス批判役を行い
シィル&マリア+新ヒロインがランス擁護側に回るというバランスで賛否のバランスを取っていた
ランス9はかなみと志津香がデレたせいで、例外的に批判役がゼロという状況なのが叩かれる要因の一つ
10はそこら辺を気にしたのか、パステル&クリーム&アタゴが全編通して𠮟り役で、
適宜3Gや志津香、ケッセルリンク等が追加されてランス批判の人数はかなり多い
もちろん大半はマンセー要因で割合としては低いが(じゃないと速攻ランスがヘソ曲げて人類滅ぶ)
毎回味方側2~3人だった批判役はスポット役も含めて過去最多レベル
敵に感してはまぁ普通はどの作品でもだいたい嫌ってるからノーカウントかなー
2、緊迫感あふれる状況&手強い敵の不足
ランス9もワンミスでほぼ即死のシビアな状況だが、なんだかんだ根回しをきっちりやっており
よくよくシナリオを見返してみればかなり危ういのだが、描写上はピンチなシーンがあまりない。
一方ランス10は最初からクライマックスで、ランスがちょっとサボっただけで3ヶ月持たずに人類滅亡するなど
全編通して全く余裕がない状況が続くせいで、食券イベントでちょっとふざけるのも不謹慎レベルという緊迫感。
敵も容赦なく魔人ラッシュであり、魔人もサクサク倒せるどころか
ほぼすべての魔人が一度負けたりあれこれ作戦考えてやっと倒せるレベルの描写が続く。
ゲーム的にもシビアなバランスであり、何も考えずにプレイしてると難易度7ぐらいで軽く積んで最初からやり直しレベルであり
シナリオの描写とゲーム的な強さがだいたい連動している。
何周かプレイしてやっとケイブリスを打倒するに至っても、シャリエラというチートキャラがあって
初めて何とか御しきれるレベルなのはゲーム的にもシナリオ的にも説得力が高い。
(特殊ルートだとゲームプレイ的にはきつく、シナリオ的にはランスにさくっと殺されるクソザコナメクジ魔人と化すが)
さらに言えば適当にプレイしてると味方キャラが死亡のオンパレードであり
初見で全員生存ルートはほぼ無理で取捨選択を迫られるのもシビアさを感じさせる要因になっている。
ランス9はゲーム上苦戦する箇所はなくはないが、シナリオ上ではそんなに苦戦するシーンがない
レリューコフ戦とかしてるっちゃしてるんだが、プレイヤー側にはあまり理解が及ばない
良くてクリスタルミネバがゲーム的にもシナリオ的にも山場だが、魔人と比べると・・・となってしまう。
闘神MMも設定上は魔人と同レベルでかなりきついのだが、
それでもポッと出感が強く、結構ボス的にも面倒で盛り上がりそうなのになんか不完全燃焼感が感じられる。
まぁランス10のご都合に比べたらよっぽど筋道立てて理詰めで敵を倒してるのに批判されるのもなんか悲しいが
人の感性と書き手の都合は両立しないことがよく分かる。
人の生死に関しても味方に犠牲が出るとその後の魔人戦争に負荷がかかるので、クエストと10の板挟みにされた悲哀が感じられる。
似たような展開だとランス10の2部も割とランス9的な雰囲気がある。
魔王というどうやっても勝てないし、クッソ強いボスがあるのにも関わらず
魔王以外はだいたい踏み台だったり、余裕で突破される所に問題の根源があるんだろうと思われる。
シナリオ的な緊迫感がないのは意図的なものだからしょうがないし、演出としてそれは大正解だから
狙い通りのシナリオ展開とカタルシスになってて一概に批判対象ではないけどね。
3、ライバルの有無
なろう小説の批判でよく出るのはライバルの有無がよく言われる
ランス9でその役割はミネバで、ランス10はケイブリス
ミネバもケイブリスもキャラ的にはどちらも支持がかなり熱いのだが
ミネバは鬼畜王ランスから劣化したと言われ、ケイブリスはキャラが立ったと言われる
個人的には9のミネバの魅せ方も嫌いではないが
やはりキャラクターとしては何度も負かされたケイブリスのほうが印象深い
ミネバはロレックスに負けたせいでケチが付き
ケイブリスはヘタレで人望がなくバカだが、ストロガノフとククルククルとの話から
逆にヘタレで卑怯で考えなしのアホだが、純粋に強さを感じられて仲間と戦うランスの対比になってるのが上手いというがある。
*ここまでのまとめ
なろう展開とかなろう主人公と言われたくない場合
ご都合主義があってもいいから、とにかく敵を強くして主人公側の緊張感を高め
味方に何人か主人公批判役を入れて、魅力的な同性のライバルを物語の要所に配置しとけばOK
(以下、適当に思いつくまでRFC)