(24/3/22追記)

『=LOVE Today is your Trigger THE MOVIE』、いよいよ23/9/22から上映が始まりました。初日の新宿バルト9に見に行きました。

 

 

舞台挨拶(別スクリーンでライブビューイングもあり)の回より前の13時の回でしたが最大規模のスクリーン9(400人超、通常上映は100人ぐらいのスクリーン)で見れたので、大スクリーンですごくいい音響で、期待以上に満足できるコンサート・フィルムでした。2Dですが堪能しました。

(23/10追記)ほとんどの映画館は4週上映(通常の上映日程)、一部映画館では5週あるいはそれ以上(東京ではお台場の1館)の上映となりました。

4DXやScreen Xは韓国のCJ 4DPLEX社が開発し世界的にライセンス契約しているもので、この方式のコンサートフィルムのスタッフは監督オ・ユンドン、キム・ハミンをはじめ韓国人スタッフで4DXやScreenXの独自ノウハウを持っているらしく、IZ*ONEの「Eyes on Me: The Movie」(20)も監督は違うが同じ方式でした。

このスタッフで日本のアーティストを扱うのはBE:FIRSTの「BE: the ONE」(8/25封切)に続き2グループ目。内容・構成を含め日本側(代アニや映像プロデューサー三池智之さん)とは細かく打ち合わせしたと思われ、グループの成り立ち、理想、メンバーの関係性などを踏まえた構成になっていると感じました。

エンドクレジットではLive Concert FilmのProducerに三池さん、Directorに瀬里さん(このパートはすべて日本人スタッフ)、舞台裏(Behind the Scenes)のVideo Producer/ Cameraにも三池さんの名前が。

なおエイベックスによるこの映画の公式HPでは、監督やスタッフのこと、スタッフ・クレジット、製作裏話などが一切載っていません(他の4DXライブ映画も同様)。

 

上映スクリーンの入り口で密封されたトレカをランダムに渡されますが(なくなるまで配布予定)、開けてみると何と舞香さんのサイン&メッセージ入りのトレカでした。そういえばムビチケの特典ファイルも舞香さん。枚数が多めなのか偶然か。

 

劇場パンフレットがないのは残念でした(東宝系なら子会社があるので作ったでしょうが、東宝シネマズはCJの4DX方式を導入していない)。

 

(以下、できるだけ具体的内容には触れないように書いていますが、これから映画を見る方はご注意ください

 

 

 

映画の直前につくWelcome MessageはVol.1のしょうこ、みりにゃ、沙夏ver.でした。

映画館だと、武道館のオーディエンスを入れ込んだ遠景ショットでもステージのメンバーがよく見えますし、アップはすごく大きいし、配信や通常の円盤(DVD, BD)とは比較にならない高画質と音のクリアさで、その場にいるような臨場感を味わうことができました。映画/映画館だと全然違うという印象。オーディエンスの声はほとんど入らない分、視覚的にはかなり観客やペンライトを入れて一体感を表現していた感じ。

 

私は武道館に参戦しておらず(大会場のPAの音量・音圧が耳に支障あるため)配信もなかったので、今年の武道館公演を初めて見るわけで映画版コンサートに浸っていたのですが、そのつもりでいると(流れを乱さない形で)メンバーのインタビューがかなり入っていました。春・夏・秋・冬・新たな春とテーマも分けて、オーディション時の映像を含め初期の回想、メンバーやファンへの想い、これからのイコラブについて、など結構内容がありました。撮り直しのような部分も入るので沙夏や花菜ちゃんの面白さも出ています。武道館の外で応援うちわを持ったファンたちへのインタビューも思った以上に入っていました。

とはいえこの映画は何かを掘り下げるドキュメンタリーではなく、あくまでコンサート・フィルムで、そこにかなりインタビューをミックスした作りです。

 

なぎさの卒業に伴い10人体制となった初のツアー、そのファイナルとしての(2度目の、そしてフルキャパの)武道館公演なので、なぎさは過去映像にちらっと映り込む程度でほぼ出てこないのは致し方ないものの、当然ながらメンバーはインタビューで語っていたはずで、たとえば瞳の発言の中に「いつまでこのまま続けられるか」「何が起こるかわからない」といった言葉が出てくるのは、なぎさについての話の流れだったのだろうと思われます。

また、最近のみりにゃの個人インタビューでも使われていましたが、「アイドルのてっぺんを取りたい」と目標をはっきり言葉にしていたのも印象的でした。自分がそういうことを率先して発信していこうと意識しているのでしょうか。

 

映画版のセトリは後日上げたいと思いますが、23/3/2当日のセトリはこちらの通り。

 

当日は本編21曲、アンコール4曲だったようですが、映画ではたしか13曲が収録され、1曲目以外はかなり順番が入れ違っています。その辺はライブ円盤ではなく映画ですし、映画としてはよく出来ていたのでいいのですが、なぜそういう構成にしたのか、韓国側監督の意向や感覚なのか、できれば知りたいところです。ふつうの映画なら監督インタビューなどがどこかに出るのですが。

 

「=LOVE」でいったんコンサートが終わり、New Spring (Future)というインタビューパートの後、最後にあの曲が歌われたのもすごく良かったです。

全体としては、もう一回は劇場で見たいし、いずれDVD/BDが出るはずなので手元にも置きたいと思った初日上映でした。

(追記)24/3/27にBlu-ray&DVDの発売決定。3/22からAmazon Primeでも配信開始。

「PREMIUM EDITION Blu-ray」(3枚組)のDISC3「映画インタビューシーン ロングver.完全版」(95分)には1人10分程度の個別インタビューが全員分収録されていて貴重、必見です。沙夏、衣織、花菜、みりにゃ、莉沙、樹愛羅、舞香、瞳、しょうこ、杏奈の順。質問項目はほぼ共通だが、答えにより異なる質問もあり。花菜ちゃんの言語化能力や舞香の意外に個人的な話、瞳が1年ぶりにファンに会った時の気持ちなども印象に残った。

 

 

イコラブ映画「=LOVE Today is your Trigger THE MOVIE」セトリ 

曲名の後の( )内は武道館コンサートでのオリジナルの曲順

Welcome Message(劇場のみ)

アヴァンタイトル(メンバーのインタビューや舞台裏、会場全景の抜粋)

M1. この空がトリガー (1) 舞香C

"SPRING 春: The Begining" インタビュー&過去映像(春の思い出, 6年前のオーディション回想と現在)

M2. Be Selfish (14) 衣織C

M3. Junkies (17) 瞳C

Rehearsal 練習スタジオ(武道館へ向けての想い)CAMEOリハから〜

M4. CAMEO (7) みりにゃC

"SUMMER 夏: Member"  インタビュー(イコラブメンバーを夏に例えると)太陽=瞳から樹愛羅の話、KiaTiaリハから〜

M5. Kiara Tiara (13) 樹愛羅ソロ

インタビュー続き(花菜、杏奈、しょこ、みりにゃ、莉沙を他己紹介)

M6. いらない ツインテール (5) 樹愛羅C

インタビュー続き(沙夏、舞香、衣織を他己紹介)

M7. 青春”サブリミナル” (18) 瞳C

M8. 「君と私の歌」 (16) 衣織C

"AUTUMN 秋: The Concert"  Pre-Show 日本武道館[舞台裏・リハ、みりにゃ「武道館はアイドルの聖地、イコラブがアイドルのてっぺん取れるようにがんばります」舞香「10人のイコラブでもこんなにすごいんだぞというのを見てほしいです」]  Show 日本武道館[会場外、入場風景、舞台裏、円陣]

M9. あの子コンプレックス (12) 舞香C

インタビュー&舞台裏、会場風景

M10. Oh! Darling (15) 瞳C

"WINTER 冬: The Fan" ファン=こたつ、なべ、サンタクロース、雪〜会場外のファンインタビュー

M11. 僕らの制服クリスマス (2) 瞳C

メンバーインタビュー続き(10人体制でのツアーへの想い)ステージでの瞳の言葉〜

M12. =LOVE(EN.4) 瞳C

終演後インタビュー〜 "New Spring 春: Future" 新たなスタート、メンバーにリボンのついた小箱(中には最終オーディション時の番号プレート)ファンのこと、会場外ファンインタビュー続き、メンバーが「こんにちは私たちは=LOVEです」

M13. 笑顔のレシピ (20) 杏奈C

エンドクレジット(英文表記、左側にメンバーのメイキング映像) Special Thanks: 代アニ, 太田プロ, Y&N Brothers, north river, VISUALNOTES, オサレカンパニー, グランカンパニー

(本編1時間44分)

 

(追記)ほとんど見当たらないオ・ユンドン監督のインタビューがFRaUにありました(BE:the One)。ファンインタビューは自らやった、大量の過去素材など韓国語に訳してチェックした、他のアイドルとは異なる「芸術性」をポイントにした、など同じアプローチでイコラブ映画も作ったと思われます。"ライブ会場の再現"だけが目的ではないようです。

 

「これまでに多数のK-POPアーティストの映画を製作し、世界各国のファンに向けて発信してきました。各作品でアーティストの未知の一面やライブパフォーマンスを映画の中で融合させ、「ライブ会場では感じることができない新しい感動や体験」を提供することを私の使命と考えています。」

「私が長い間、興味を抱き続けていた市場は日本でした。約10年前に東方神起のドキュメンタリー『東方神起 Catch Me Production Note』の制作のため日本を訪れた時、日本のファンダム文化は韓国とは異なる独特のものであることを強く感じました。日本のファンは落ち着いていて、秩序を守りながらも、誰よりも強い情熱を秘めています。声を大にして歓声を送ることがなくてもアーティストへの深い愛情や渇望が、現場で彼らを記録してインタビューする間に大きく心に響いてきました。そのため、いつか日本のアーティストを題材に映画を制作したいという願望がずっとありました」(太字部分は原文ママ)