(22/5/26初出記事に6/1初週データ追記)

すでにMVが640回再生を超えた(そしてMVに外国語字幕として英語、韓国語、中国語、インドネシア語、タイ語が付いた)「あの子コンプレックス」が5/25(水)にいよいよ発売されました。

 

これまでイコラブはCD売上はそれなりに強かったのですが、ダウンロード、ストリーミングが弱かったようで、CDで初日/初週1位になったとしてもオリコンの「合算シングル」(あくまでCD売上をメインにDLとストリーミングをポイント合算、それと別にYoutubeチャートがあり)やビルボードの総合ソングチャート「Hot100」(CD、DL、ストリーミング、全国のAM/FM放送回数、PCによるCD読取数、アーティスト&楽曲tweet数、国内動画再生数、カラオケ回数をカウント)では順位が下がる傾向がありました。(いずれも週間単位のデータ、シングル等は水曜夕方更新、合算は金曜?)

 

今回、運営やSACRA Musicのリリースtweetがダウンロードやストリーミングを積極的に告知したり、LINE MUSIC<初日リアルタイムランキング1位>がストリーミング回数で特典をつけたりしているのは、新たな取り組みといえます(イコラブはたしか1stアルバム「全部、内緒。」からサブスク解禁)。

 

その一方で、MV効果もあって、初日売上もオリコン124,975枚と前作から3割がた増えました。「ウィークエンドシトロン」79,203枚「The 5th」95,931枚でした。

(追記)6/6付オリコンウィークリーでの初週売上147,620枚(2位)で前作の3割弱増。

合算シングルは初週158,154pt (2位)、うちDL・ストリーミング分は10,532pt。

 

(5/31「あの子コンプレックス」リリース記念記者発表会、Sony Music Entertainment本社にて)

 

5/26のビルボードNEWS先ヨミで初動3日間の売上データが出ました。

 

 

ビルボード 177,989枚、これはイコラブ史上すごい数字なのです。

・1位のHey! Say! JUMP「a r e a/恋をするんだ/春玄鳥」197,588枚まで2万弱という点に目を引かれるかもしれませんが、昨年8/25リリースの9thシングル「ウィークエンドシトロン」は、同じHey! Say! JUMPの197,443枚に次いで2位「110,894枚」だったのです(ノイミーがメジャーデビューし楽曲収録やお話会参加がなくなり、サブスクも解禁したシングル)。

・ビルボードの初動3日間の数字は、これまで(コロナ前の)6th「ズルいよ ズルいね」165,465枚、さらに7th「CAMEO」169,296枚が歴代トップだったと思われますが、177,989枚はそれを大きく超えました。

 

なお、オリコンとビルボードで大きく数字が異なるのは、この時代になおCDセールスにこだわり続けるオリコンがCD枚数がその曲の実人気を反映しないことを修正すべく「1人が1回に大量購入した場合、補正集計する(3枚までカウント)」という変なルールを導入しているためです(店頭以外のイベントでたとえば1人が1万枚買ってランクインするといったケースはカウントされなくなった)。

業界的にも実数を出すビルボード、特にHot100の方が世間の人気指標たりうる音楽チャートとして信頼性があるとされています(文末にHot100の詳細を引用しました)。

 

ですから、実際の販売数はオリコンではなくビルボードの数字なのですが、そこにオンラインお話会やサイン会の枚数が多く含まれているのは周知の通りです。

その数字は参加メンバーが多いほど多くなり、かつてのAKBグループのように国内全グループ(300人規模)が握手会に参加したり、選抜総選挙投票券(1人何票でも応募可)をつければ、あっという間にミリオン越えだった訳です。

名誉のために付言すると、AKBグループの分社化によりAKB本体(研究生含め85人ぐらい)だけの新曲『元カレです』は先週の先ヨミで382,356枚で1位でした。

 

「初動3日間」というのはビルボード特有のデータですが、

6th「ズルズル」165,465枚/初週177,296枚(+11,831)

7th「CAMEO」 169,296枚/初週179,948枚(+10,652)

8th「青春サブ」90,997枚/初週125,003枚(+34,006)※コロナ禍でリセット

9th「シトロン」110,894枚/初週121,508枚(+10,614)

10th「The 5th」 140,148枚/初週153,521枚(+13,373)

11th「あのコン」177,989枚/初週191,447枚(+13,458) ※自身最高初週記録

となっています。

 

11thシングルのビルボード初週売上は19万枚から20万枚が想定されますが、グループの広がりを知るにはHot100(総合ソングチャート)も気になるところです。

ちなみに、1週目のHot100は前回10thシングル「The 5th」は4位6600ポイント(21/12/

22付)、9th「ウィークエンドシトロン」は2位8272ポイント(21/9/1付)でした。

(追記)「あのコン」1週目のHot100(22/6/1付)結果は4位8017ポイントでした。

内訳は、CD売上2位/ダウンロード57位/ストリーミング50位/PCによるCD読取数12位/アーティスト名or楽曲名のツイート数19位、となっており、今後、ダウンロード&ストリーミングの伸びが課題となるようです。

 

 

 

※参考 ビルボード「Hot100」の集計データ(Billboard JAPAN公式HPより)

以下のデータを米国Billboard Hot 100のノウハウを活かし、合算する総合ソングチャートです。
・サウンドスキャンジャパンによるリアルストア、コンビニ、Eコマース全ての販売チャンネルの9割以上をカバーするパッケージ実売データをもとにした全国推定売上枚数
・GfK Japanが提供する国内主要音楽ダウンロードサイト(Amazon、iTunes、mora、mu-mo、LINE MUSIC、レコチョク)の販売実績およびニールセンが提供するその他音楽レーベルのiTunesの販売実績による推計値
・GfK Japanが提供するストリーミングサービス(Amazon Music(Unlimitedおよびプライム会員向け音楽ストリーミング)、Apple Music、AWA、HMVmusic、KKBOX、LINE MUSIC、Rakuten Music、TOWER RECORDS MUSIC、Spotify)の再生回数、プレイリスト型ストリーミングサービス(dヒッツ、うたパス)の再生回数、ニールセンが提供するYouTube Musicの再生回数を合算しています。
・ニールセンが提供するYouTube再生回数および株式会社GYAOが提供する「GYAO!」の音楽コンテンツ動画再生回数
・プランテックの提供する全国主要エリアAM/FM31局のラジオ放送回数
・PCでCDを読み込んだ際にグレースノート・メディアデータベースにアクセスするLook Up回数
・NTTデータの提供する楽曲とアーティスト名のツイート回数
・株式会社第一興商と株式会社エクシングが提供するカラオケ歌唱回数を元に独自のポイントを付与したデータ
・2020年3月16日付チャート以降、デジタルのみでリリースされたシングル(バンドル)につきまして、CDシングルと同様、表題曲もしくはリード曲の単曲ダウンロード数にポイントを合算します。
・ストリーミング指標と動画再生指標では、一部サービスのデータに対し、無料ストリーミングと有料ストリーミングで分けて集計し、それぞれ異なる係数を乗じているため、再生回数の合算によるランキングとは異なる場合があります。
・2022年4月20日発表チャート以降、総合チャートのストリーミング指標およびストリーミング・ソング・チャート“Streaming Songs”において、一部サービスの実再生回数に代わり、その市場シェアを鑑みた計算係数を採用することで、楽曲の総再生回数を算出しています。
・2022年5月11日発表チャート以降、総合チャートのストリーミング指標に関して、一部サービスにおける施策によって、再生回数が市場全体の平均バランスから大きく乖離した楽曲に対し、独自の計算公式による個別係数を設定する場合があります。これにより、総合チャートのストリーミング指標順位とストリーミング・ソング・チャート“Streaming Songs”の順位が異なる場合があります。