イコラブ9thシングルのカップリング曲MVの公開が8/22から始まりました。

「ズッ友案件」については、この1週間ほど気になっていました。じつは今回のカップリング曲名は公式には発表されていませんでしたが、しばらく前に店舗別特典の告知の際に全Typeの曲名、特典が情報もれしたので知っていました。

この間の騒ぎと対極の曲名であり、誰がセンターなのか気になり、まさか舞香となぎさだったらなどと思い、記事を書こうかどうか迷ったほどです(舞香は今夜公開される曲のセンターのようですね)。

1週間ほど止まっていた3人のtweetが再開したのが昨日8/22(舞香は0時前、なぎさとPは14時前)、なぎさはインスタストーリーも15時半前に更新しました。その日の夜というちょっと特殊なタイミングで「ズッ友案件」MVが公開されました。

 

作詞:宮脇咲良・村重杏奈 

作曲・編曲:NA.ZU.NA 

Sound Director:矢山貴之(Sony Music)

 [MUSIC VIDEO] 

監督:ZUMI 

振付:えんどぅ 

Producer:三池智之(north river)

 

ひぃなぎ(髙松瞳・齊藤なぎさ)初Wセンターのこの曲、虚心坦懐に「楽曲」を聞けば、K-POP調の楽しい曲で、トンチキソングの一面もありそうに思えます。作曲・編曲のNA.ZU.NAさんは、イコラブでは「セノビーインラブ」、ノイミーでは「P.I.C.」のコライトをされています。軽快な曲でライブ向きですね。公開18時間ほどで10万再生を超えました。

(追記)9/11に20万回再生に達しました。

 

MVはおなじみZUMIさんが、ツアー打ち上げのBBQパーティではしゃぐメンバー(おおかた各自のカラーを取り入れた私服ふう衣装)を捉えたホームムーヴィーふう映像をメインに、ダンスシーンと若干のリップシーンを織り交ぜたものになっています。

(追記:サングラスが結構出てきますが、イコラブにはかつて「サングラス部」というのがありました。2018年7月のパリJapan Expoの際に大場花菜ちゃんが部長になって結成されたのですが、その後あまり出番がなかった部活です)

杏ちゃん(山本杏奈)はshowroomで「MVを通してでもメンバーの笑顔を見れてうれしい」という言い方をしていました。メンバーは演じている顔を越えてさまざまなリラックスした表情をみせていて、「Oh!Darling」に通じながらもそれ以上にプライベートな感じの結構レアなMVなのではないでしょうか?

 

そして、作詞者はメンバーにもMV公開まで伏せられ、メンバーの誰か(たとえばリーダーの杏奈)が書いたのではとメンバー同士も疑心暗鬼だったようで、昨日公表されるとみな驚いていました。

 

 

 

いつになくコアファンの間で賛否の意見が分かれてみえる本作ですが、多くは指原Pが自分のかわいがっている後輩に作詞を依頼したことが引っかかり、曲ではなく歌詞の一部が気に入らないようです。

HKTの本村碧唯さんに初期の3曲の振付を依頼しても特に反感もないどころか評判はよかったのですが、作詞となるとそうもいかないということでしょうか。

あるいはMV公開直前の1週間の特殊事情からの不安心理がバイアスをかけているのか、ファンの心にも余裕がないのでしょう。

たしかに書き出された歌詞を読むとところどころ?な表現(いわゆる村重語)も混ざっていますが、いずれライブで披露されていくなかで反応は変わっていくのではとも思います。今後こういう試みがやりにくくならないことを願っています。

 

「しゅきぴ」ほどではないですが、この曲は明らかに一種のくせ球、変化球であって、そのためにわざわざメンバーと年齢の近い宮脇咲良(1998.3.19生まれでみりにゃと数日違い、杏奈と同学年)に超多忙を知った上で作詞を頼んだのだと思います。彼女が日本にいる時期に頼まないと今後はむずかしかったと思われます(後述)。

 

ここからは私個人の推測になりますが、指原Pは「宮脇咲良」に作詞を依頼したのだと思います。指原Pも参加した彼女のHKT卒コン(6/19)のあと、今後の去就が注目される咲良ですが、韓国をベースに活動していくことは間違いなく、親友の村重杏奈と共作したいというのは彼女の方から出た案なのかもしれません。

 

咲良の作詞(というかIZ*ONEの咲良)については意外と知られていないようなので書いておきますが、IZ*ONE時代に少なくとも4曲の作詞(韓国語・英語詞、日本語版の歌詞など)に関わっており、とくに日本アルバム収録(本来は韓国版アルバムに収録予定だった)のユニット曲「Yummy Summer」は単独での作詞・作曲です。「FIESTA」や「幻想童話」の日本語版歌詞もいいですよ。

 

咲良が作詞や作曲を始めたきっかけは、文章を書くのが好きでもともと作詞には興味があったが、IZ*ONEメンバーが作曲しているを見て、それまでアイドルは曲をもらうもの、与えられるものと考えていたが、自分が伝えたいことを曲にできるのなら幸せだと思うようになったからとのこと。

 

指原Pはこれまでに作詞の相談も受けたかもしれませんし、彼女の実績や今後も作詞をする意欲があることを知っていて、依頼したものと思います。Pがアドバイスや手直しをした可能性も高いですし、曲を選んだのも、詞の強すぎる言い回し(おもに村重語)を弱めたり、歌割りを決めて楽曲をこの形に仕上げたのも作詞者ではなくPの仕事です(先入観なくメンバーがレコーディングに臨めるよう作詞者を伏せたのも。公開日のサプライズのためもあるでしょうが)。

 

 

少なくとも咲良が書いたと思われる部分は、彼女が作詞した「Yummy Summer」に通じるところが多々あり、またIZ*ONEの「夢を見ている間」(日本語歌詞は秋元康)のような、アイドルという人生を生きている主人公の心を「dream」「夢」という比喩で語っていると思えます。

そこに不協和音のように「あたおか」(頭がおかしい)とか「やばみ」「うけぴ」などツッコミっぽい直な表現が入ってくるのが異質ですが、これはタイトルが示すほど二人が二人の関係を語っているというより(ダブルミーニングとして入っているにせよ)=LOVEのことや「しゅきぴ」を意識して書かれた、わざと異なる感性をコラージュ的に入れ込んだ(そういう依頼だった?)歌詞ではないかと推測します。

HKTで歌えばいいというコメントも目にしますが、もし咲良のHKT卒業コンサートで歌うために書かれたのなら、こういう歌詞にはなっていない(伝えたいことが違う)と思います。

 

しかし、なぜいま宮脇咲良だったのか? 

 

彼女は今後海外を拠点に活動する意向を示してきましたが、1週間前の8/17にBTSやSEVENTEENが所属する大手事務所HYBE(ハイブ)の傘下にあるSOURCE MUSICに元IZ*ONEのキム・チェウォンが電撃移籍を報じられ、3月以来HYBEとの契約が噂された宮脇咲良の契約も一挙に現実味を帯びてきました。

IZ*ONEからもう1,2名とProduce48参加メンバーでガールズグループ結成とも伝えられ、8/23に咲良が韓国入りと報道されたり(追記8/27に大量のバゲッジと共に韓国入り↓)、いずれにせよ咲良の契約は秒読みらしく、公式に発表されればK-POP界隈だけでなく大きなニュースになることでしょう。そしてHYBEと契約後にはこうした作詞を気軽に依頼はできなくなるでしょう。

(追記)数ヶ月音沙汰なかった後、2022/3/14にやっと正式にHYBE傘下のSOURCE MUSICとの専属契約締結が発表されました。チェウォンと一緒にHYBE会長パン・シヒョクと並んだ写真も公開されました。

 

 

そういうタイミングを知っていた指原Pが、咲良が日本にいる間に頼んだのだと思います。作詞の実績以外に、この短い期間に咲良が多数の女性誌、ファッション誌で表紙を飾ったり特集記事、インタビューが掲載され、同世代の女性への浸透が進んだことや海外の化粧品関係のCMやアンバサダーをしたことも関係あるかもしれません。

何しろ咲良のインスタグラムのフォロワーは195万人以上(345instaは136万フォロワー)ですから。移籍問題で揺れる今の時期、彼女のストーリーの投稿は一々話題になっています。

https://www.instagram.com/39saku_chan/?hl=ja

 

 

 

(bis、ViVi、MORE等の表紙を飾る宮脇咲良さん)

 

咲良のyoutubeでのコスメ関係の発信は、イコラブメンバーも複数言及していましたし、AKBの柏木由紀さんまで咲良が使っているメイクポーチを注文して使っているというほどの影響力です。

 

イコラブ公式twitterや咲良と指原Pの上記tweetにも英語、韓国語の書き込み(ときにタイ語、スペイン語やインドネシア語まで)が多く見られました。とくに咲良の方は大半が外国語で、翻訳を見ると肯定的な内容で、過去の作詞・作曲体験に触れたものも多かったです。「ズッ友」MVコメントにも外国語が増えるのかどうか、今のところ概要欄は日本語のみで字幕も外国語はないのでどこまで意識されているかはわかりません。

 

指原Pが「イコラブを知らない方に知ってもらえる、最高の機会!」と言っているのはそういう層のことでしょうか(少なくともすでに知っているはずのHKTファンのことではない?)。K-POPファン、女性誌読者、IZ*ONE/咲良の海外ファン、どのあたりをより意図しているのかはわかりませんが、公開翌日にはすでに中国語字幕が入った「挚友案件」が中国サイトにアップされていました。

 

 

「しゅきぴ」でカップリング曲を使って戦略的な展開を行い、MV377万回再生を超えるまでの現象を引き起こした前例の再来を狙っているのなら、次の手があるのかもしれませんが、咲良は登場できず、ファンはメンバーのことがまだ心配な現状で効果的なことができるかどうかは未知数です。

それでも今夜にはTypeBのカップリング曲「夏祭り恋慕う」がMV解禁、フラゲ日は明日と、スケジュールは矢継ぎ早に進んでいきますね。