イコラブ1stシングルのフィルム包装には「YOANI Presents/ =LOVE/ Produced by Rino Sashihara」というシールが貼ってありましたが、2ndから「=LOVE/ Produced by YOANI × Rino Sashihara」となり、この表記方法(代々木アニメーション学院×指原莉乃プロデュース)がずっと使われてきていました。
最近[2019年後半]、イコラブメンバーのtwitterプロフから「代アニ×」が削除され「指原莉乃プロデュース」という表記になったのが話題になり、先日取り上げたイコラブタクシーも(6th仕様の予定があったのに)代アニ側の事情で一旦終了になったらしく、運営体勢や方針の変化がなにかあったのかなかったのか気になるところです。
「声優アイドル→アイドル」への表記統一も、TVにゲストで出ると声優活動について聞かれることが多くなったので、今後を考えて単純に「アイドル」として声優や役者の活動もするメンバーもいるという位置づけに変えたのか?(今でも代々木アニメーション学院所属ということで「声優アイドル」と紹介されることはあります)
CDの歌詞カードには最後にCD制作スタッフのほかに<Management Staff>としてたくさんの名前が並んでいます。そこで、これを一度じっくり見直してみることにしました。
1stから変わらないのは「Exective producers: 橋本大輝(代々木アニメーション学院)秋元伸介(Y&N Brothers)」と「Producers: 伊藤太郎(代々木アニメーション学院)磯野久美子、熊谷隆宏、洲崎大樹、中根美里(Y&N Brothers)」「Music Management: 河田進」のクレジットです。
(2025追記)18th「とくベチュ、して/ 恋人以上、好き未満」では熊谷隆宏氏は抜けています。またY&N Brothers所属の薮下楓(元STU48)は≠MEの10th「モブノデレラ/ 神様の言うとーり!」のProducersにクレジット。すでに23/1の「Saito Nagisa Graduation Memorial Photo Book」に上記プロデューサーの一人としてクレジットされていた。
=LOVEと言えば、運営は代アニ(とSONY)と考えがちですし現場はそうなのでしょうが運営上層部では秋元氏は秋元康の実弟(社名Y&Nは兄弟の名前の頭文字から)、磯野氏は太田プロダクションを経営する磯野一族のひとりで秋元康事務所やY&N Brothersに属し、AKBグループや坂道シリーズの多くに名前がクレジットされる重要人物。熊谷、洲崎、中根の諸氏は欅坂ではAssistant ProducerでY&N Brothersと表記されています(熊谷氏は乃木坂ではY&N Brothers表記以前に秋元康事務所と表記されたこともある)。河田氏は乃木坂、欅坂でも同じ役職のようです。
Y&N Brothersは2013年9月設立、未上場の株式会社。業務内容は「映像・音楽ソフト、CM、映画及び舞台の企画、制作 等」で、実質イコラブの何をやっているかはわかりませんが、2回の舞台公演ではネルケプランニングと並んで主催(代アニより先に表記)になっているので、そういう分野に強いのでしょう。アイドル運営の経験が少ない代アニに対して、アイドル運営を熟知する人たちとも言えます。
(追記)かつてAKBグループを運営しメンバーが所属していたAKS(のち2020/4からVernalossom、AKBは株式会社DHが運営に)は、2016年にY&N Brothersに「楽曲の提供、衣装、CDのジャケットなどを含む楽曲の発表に関する事項の決定、コンサートの企画・立案、組閣と呼ばれるメンバーの組み換えのクリエイティブな業務を委託」していたそうです。
「Managers」は1stではたった2名、2ndで3名、3rdで4名とふえていき、6thでは8人、8thでは10人になっていて(ノイミーも含むと思われる)、全員が代アニの所属です。最初に表記されるのがチーフマネージャーと思われますが、これを調べていて思わぬ発見をしました。
6thから最初に表記された「赤平琢磨」さんは、加藤玲奈(AKBチームA)のshowroomなどで "アカヒラさん" としてちょっと有名だった元AKBのマネージャーで、(何らかの社内事情で海外担当になった後?)5th以降にイコラブ/ノイミーのマネージャー(チーフ)になったと思われます(のちChief Managerと表記)。
(はじめてではないが2019/11/18にメンバー5名<はな、しょこ、のんの、りさ、あんな>がチームA公演を見学に行ったのは赤平ルートだったのかも)
(7th/8th追記)7thの「Managers」には、「関根亜希子(ヴィジュアルノーツ)」さんがクレジットされています(8th以降「Visual Producer」という独立した肩書きに、現在はGATE所属)。また、7thから「Dance instructor: yachin」というクレジットもあり、yachin(from VIGOROUS LADIES/SUMIRE)さんはAKB48や姉妹グループの振付指導、アシスタントをされたり、ダンススクールで教えていらっしゃる方のようです。
(追記)20/9/2発売のDVD/BD「=LOVE 1stコンサート」「2周年記念コンサート」のManagersに赤平さんの記載がないのは、当時ノイミー担当だったのか?(2周年のMakingでは、メンバーが公演中に階段を上がり下りするところで写っています)。8thからはクレジットされています。
山本杏奈はshowroom(2020/10/9)で、「イコラブとノイミーの(チーフ)マネージャーのおじさん」と言っていて、さなつんはじめメンバーが赤平氏の滑舌の悪さや口癖をイジることもよくあります。
(2025追記)≠MEの10th「モブノデレラ/ 神様の言うとーり!」のManagersに名前のある「吉川公章」さんは、24年末までHKT48のチーフマネージャーだった吉川公章さんと思われます。HKTの初期からのマネージャーで「Y川マネージャー」「よっぴ(よっぴー)」としてメンバーやファンに親しまれ、いつもマスクをしていた方です。40代前半なのでいずれチーフ候補か。≒JOY「ブルーハワイレモン」のManagersにもクレジットされています。
(25/10追記)イコラブ19th「ラブソングに襲われる」のクレジットで、Sony側スタッフの"Promotion Room"(前作から半分入れ替わり)に元乃木坂46の掛橋沙耶香(24/8に卒業)の名前があり、一部で話題になりました(小林由依youstiのCDにも)。
ほかには「Special Thanks」に4th(Want you! Want you!)まで「TwinPlanet」がクレジットされていたのが5thから抜けています。芸能事務所として地上波TV局などに強いと言えない代アニが業務提携をするなら、声優やヴァーチャルタレント、ラストアイドル、青春高校3年C組、アキシブprojectなどまで所属(or業務提携)するTwinPlanetの可能性があると思ったことがありますが、いまはどういう関係なのでしょうか?(さっしーは卒業前にHKTの村重杏奈を社長に売り込んだり、カラコンやコスメの開発では同社と提携しているので指原Pの何らかの個人的謝辞だったのか?)
代アニ本体は、学校法人ではなく株式会社の専門教育機関で(したがって収益事業の縛りもないはず)、この少子化の時代に(一度民事再生法の適用を受けたものの)比較的成功している学校といえます。2020年4月には4学部13学科を新設・拡充し、イコラブメンバーも入学希望者向けの「業界説明会」(一種のオープンキャンパス)に借り出されています。イコラブ(イコノイジョイ)はエンタメ事業の柱であり、エンタメ学部の宣伝塔になっていると思われます。
ちなみに、イコラブ運営責任者の伊藤太郎氏は代アニの取締役なので学校経営にも関わっているはずです。また、社外取締役には「松田誠(株式会社ネルケプランニング 代表取締役 会長)秋元伸介(株式会社Y&N Brothers 代表取締役 社長)」の名前もあり、代アニとネルケ、Y&Nはかなりつながりがあるようです。
(追記)2021/4に見たところ、社外取締役から秋元伸介氏の名は消えていました。イコラブ/ノイミーのExective producerは最新のCD、DVDでもそのままです。
(追記)2025現在では「渡辺章仁(株式会社ローソン 常務執行役員 エンタテインメントカンパニー プレジデント)」が社外取締役に入っています。ローチケ(ローソンエンタテインメント)の取締役の方です。
以上、これといって特別な情報でもありませんが、CDのスタッフクレジットを改めて見直してみました。
