一年納めの九州場所
の千秋楽も
過ぎ去ってしまいました。
お相撲の世界に
再び出会うことのできた
大切な「十一月場所」から
早くも丸2年の月日が経過しています。
夢中になる日々の
時間の経過は早すぎるもの。
✿ ✿ ✿
さて
今回からは昨年(2018年)の
九州場所の様子と思い出を
ゆるっと振り返ってみようと思います。
今更ながら。
第一弾は
行司
式守与之吉さん(当時)です。
現在は
「式守勘太夫」(12代)を
襲名されていますが
当時は前名跡の
「式守与之吉」(10代)を
名乗っておられました。
この記事でも当時にならい
「式守与之吉」さん呼びで
統一したいと思います。
同場所では
「式守勘太夫」(11代)さんも
いらっしゃいましたしね。
(現在の式守伊之助さん)
✿
与之吉さんは
昨年初場所より5場所の期間を
休場されていたのですが、
同年の九州場所にて
復帰を果たされたのでした。
本場所での御姿を拝見するのは
これが初めて。
旭さんの呼び上げと共に
土俵に上がられる与之吉さん。
ゆっくりと歩みを進められます。
この日の取組は
琴奨菊―佐田の海戦。
ご当所九州同士の対戦で
会場も盛り上がったものと
思われます。<あんまり覚えていません汗
力士の呼び上げです。
我々のもとまで響き渡りました。
もちろん心にも。
ぶれない腕と
伸びた真っ直ぐな背。
非常に綺麗な姿勢で
お立ちになられるのだなぁ、、、と
写真を見返しながら
今改めて感じています。
若干つま先立ちに見えるのも
姿勢が美しく見えるポイント
なのかもしれません、、、。
個人的感想。
水平に軍配を構える。
時間前の仕切り時。
所作と視線
絵のような美しさです。
そんな
伝統的な様式美から
一転、、、
立合い時は
なんだか、とても、、、
(もいっちょ、次取組の立合い)
跳ねるように軽やかです。
勝ち名乗り。
横から見ても
姿勢の美しさが際立ちます。
足先から頭まで
一本の線が通っているかのよう。
✿
ところで
取組時の与之吉さんは
土俵上を横にぴょんぴょんと
跳ぶようにして位置をとり
勝敗を見極めます。
そのスタイルは
「ステップ」のようだったり、、、。
前記事では
「同じタイトル」で異なるテーマの
音楽記事を書いておりました。
(→こちら)
そこで取り上げた
『天虎~虎の女』を聴いていると
なんだかいつも
与之吉(今は勘太夫)さんの御姿を
イメージしてしまいます。
もちろん、関係はないのですが、、、。
“ 軽やかに
飛び跳ねるように ”
“ 高みへと
登り詰めていくように ”
“ 颯爽と
走り抜けるように ”
~(前記事より)~
これらの表現は、前記事曲の
ピアノの自由さ、楽しさ、スピード
から感じるイメージです。
と同時に
与之吉さんの御姿や、リズム感のある動き
もまた、上記の言葉のままに
思い起こされるのです。
華麗に、軽快に、爽快に躍る旋律
のようだと感じます。
超個人的感想です。
また
立行司
式守伊之助さんは、
与之吉さんのことを
“ むさ苦しさを全く感じない
清潔な行司さん ”
と表現しておられました。
民放のテレビ番組にて。
そのお言葉からも裏付けられる、
爽やかで、凛とした透明感。
さらに
水玉陣羽織モチーフ等の装束を
センスよく着こなす姿から感じ取る、
伝統と共存する
個性的で、当世風な、洒落た雰囲気。
そんな様々な要素が
楽曲のもつイメージと
リンクするのかもしれません。
芸術
文化
伝統
他分野それぞれのプロフェッショナルに
心打たれつつ――…
日常は
はやくも師走に突入です。
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過去の与之吉さん記事はこちら。
→①
→②
→③