先週は、稲美町の古民家にて営業中の、食事とお抹茶がいただけるお店「こさゑ」さんをお借りした2年ぶりの茶会があり、社員一同お呼ばれしてきました。

 

茶会をしたり研修旅行に行ったり、仕事をせえよと思われているかもしれませんが、もちろん仕事もたくさんしております。

(インスタグラムで最近の仕事をときどき更新しておりますのでそちらもご覧いただけると嬉しいです)

 

茶会に備えて前日に剪定した庭も、二階の茶室から良い眺めを見せてくれていました。

 

 

 

2年前の茶会の様子は、顧客の皆様に送付させていただいている社報「花梨の樹」で詳しくお伝えしたのですが、今回も「こさゑ」のオーナー様が作った料理とお茶菓子、そして親方が亭主となってお茶でおもてなしをしてくださいました。

親方が通っている茶道教室の先生も前回同様出席してくださり、今回は前回よりもステップアップした内容を教えてくださいました。

招かれる客側の重要な役割のひとつに「お詰め」という、客と亭主の間に立って茶会の進行を助ける役割があるそうで、最年少の大石くんが「お詰め」を務めてくれて、円滑に進行してゆきました。

(お詰めは茶会の裏側を見ることになるので、亭主と最も親しい立場の人の役割となるのが本来なのだそうです)

 

 

 

食事と主菓子をいただいたあとで、2階の茶室に移動して、茶会の本丸である濃茶を練る作業が始まります。

亭主の緊張感が客にも伝わり、みんな静かに見守っていました。

薄茶を飲む機会は、普通に暮らしていても出かけた先などで時々あるのですが、濃茶を飲むのは私は本当に2年前の茶会以来です。

 

 

以前はお茶の味の濃さに衝撃を受けていたのですが、今回はそんなことはなく、美味しくいただくことができました(味の良し悪しは正直わからなくて申し訳ない気持ちです)。

 

 

茶室に活けてあった花です。これは、弊社事務所に植えてある木々に咲いている花なので、美しく活けられているのを見て嬉しい気持ちになりました。

先に食事をしたときもこのときもそうだったのですが、正客(しょうきゃく / 茶会に招かれたお客さんの代表、一番大事なお客さんのことだそうです)である先生が、掛け軸や活けてある花、使用された茶道具などをひとつひとつ話題にあげて褒めていきます。客が気持ちよく過ごせるよう、この日のために亭主がしてくれている気配りをひとつひとつ拾って、お互いに良い茶会だったと思えるようにするためのやりとりなんですね。

 

 

 

 

濃茶をいただいたあと、再び1階に戻って、最後にみんなで薄茶を点てて干菓子と一緒にいただきました。

このときにはみんなの緊張感もだいぶほぐれて、各々うまくお茶を点てられるようがんばっていました。

この日は、お茶の世界で道具がどれだけ大切にされるかとか、千利休がどのようにお茶の世界に詫び寂びの価値観を浸透させていったかなどのお話しも先生がいろいろとしてくださり、「日本人の心」って確かにあるんだなというのを改めて感じた日になりました。

普段触れない文化ではありますが、自分の精神性とも見えないところで地続きになっているんじゃないだろうかと思えて、もしそうだったら意識的に大事にしていきたいなと感じました。

この日に感じたことを、日々の仕事に生かせるように磨いていかねばと思います。

 

 

 

茶会を開いてくださった親方、場所の提供をしてくださって裏で大変な準備をしてくださったこさゑさん、沢山のことを教えてくださった先生、本当にありがとうございました!