こんにちは。藤本です。

お久しぶりの更新となってしまいましたが、書きたいことはちょこちょこありましたので、整理しながら少しずつ書いていきたいと思います。

 

4月の半ば、研修を兼ねた社員旅行として石川の兼六園を見学してきました。

 

 

 

 

ちょうど桜の最盛期を過ぎて、でも新緑の見ごろには少し早いか?ぐらいのときだったのですが、木々が動き出している息吹が十分に感じられて、良いタイミングだったと思います。

 

社内の庭園研修としては、京都の金閣寺や圓光寺、大河内山荘、それから丹波の石像寺庭園や住之江の庭、雪深すぎて何もわからなかった豊岡の宗鏡寺(沢庵和尚のお寺)など、いろいろな庭を見せてもらっています。中でも今回の兼六園は規模が大きく、公園のような広い庭園で見所がたくさんありました。

 

 

 

庭というよりも木々そのものの力強さがすごくて、圧倒され続けます。

 

 

 

すごいです、支柱が…これも含めて景色の一部という感じです。

 

 

 

歩きながら見ていたときは「いい景色やなぁ」と漫然と見ていたのですが、あとから見返しながら調べたところ、この石は亀の頭に見立てたものなのだそうです。「石が景色を眺めてるみたいやな~」とか思っていましたが全然違いました。

言われて見ていると、確かに亀が泳いでいるみたいに見えるし、玉ものの低木も甲羅の模様のように見えてきますね。

 

こういうとき、なるべく写真をたくさん撮るようにするのですが、実際その場で見ているときよりも、写真に切り取ったものを見ているほうが何か感じるみたいなこともままあり、それにもやっぱり庭を見る難しさを感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

灯籠たちです。

 

 

 

この並んでいる灯篭が、道案内をしてくれているみたいでかわいかったです。

 

 

 

 

これはめちゃくちゃ捻じれている桜の大木です。

こんな感じで捻じれている木が桜以外にもたくさんあって、「なんでねじれてるんやろう」、「風の影響かな?」、とか話していたのですが、調べているとおもしろい記事を見つけました。

 

 

 
 
簡単に要約すると、若木のうちは「形成層」と呼ばれる新しい細胞を作る部分から、幹の縦軸と並行して細胞を作り出すために、軸に対して幹肌も揃うように成長するけれど、その後は新しい細胞を作る軸が幹に対して一定の角度を持つようになり、その角度の積み重なりで螺旋状に細胞が並ぶようになり、ねじれたような形が形成されていくのだそうです。
これは樹種によって発生しやすさが違うのだそうですが、サクラやケヤキなどではこの捻じれが作り出す木目が、材として美しいため、好ましい現象として見られることもあるのだそうです。木の姿としてもおもしろいですよね。
兼六園は歴史を感じる古木がたくさんあったので、その結果として他では一度にたくさん見ることのないような捻じれた木も多くあって目についたので、知らなかったことを調べるきっかけができてよかったです。
 
 
 
 
翌日は、21世紀美術館へ行きました。
地震の影響なのか企画展などはやっておらず、見られる部分も縮小されていましたが、そのせいもあってか「街に開かれた美術館」という雰囲気が際立っていて良い場所だなと思いました。
 
 
 
これ、観光ガイドなどによく掲載されていて「よくわからんオブジェ」と思っていたのですが、実際に近くで見てみると三原色のフィルターを通して中から景色を見るインスタレーションでした。
中から見ても「景色に色がついてるな」という感じで、正直そんなに感動するようなことはなかったのですが、色の混色が肌感覚でわかるというのは貴重な体験なのかもしれないですね。
 
 
 
 
 
 
敷地内に本格的な茶庭と茶室があり、しっとりとしていて良い空間でした。
奥の掛け軸には「喫茶去(きっさこ)」と書いてあり、「まぁお茶でも飲んで一息入れなさいよ」というような意味だと、その場にいたスタッフの方が教えてくれました。
そのスタッフの方は茶室についていろんなことを前のめりに教えてくださり、「こういうのが旅の良いところだな」と思いました。
 
 
 
さて、最近の工事のことなども書きたいのですが、長くなりますのでこれぐらいにさせていただきます。
インスタグラムのほうでも植栽工事や植木の里親の状況などときどき投稿しておりますので、そちらも見ていただけると嬉しいです。